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イメージセンサーで世界に感動を届ける。ソニーの半導体デバイス・プロセス開発の最前線で活躍する若手社員の働き方とは。

Business

ソニーグループ(以下、ソニー)のイメージング&センシング・ソリューション事業を担うソニーセミコンダクタソリューションズ(以下、SSS)。その中でも半導体の差異化技術を生み出しているデバイス・プロセス開発業務には、どのような魅力があるのでしょうか。今まさに就職活動にいそしんでいる私自身も、SSSの仕事内容や求める人材がとても気になっています。そこで今回は、デバイス・プロセス開発の場で活躍する、バックグラウンドがそれぞれ異なる若手社員3名にお話を伺いました!

※新卒採用におけるデバイス・プロセス開発の募集コースについて
次世代のイメージング&センシングデバイスを実現するための半導体デバイス・プロセスの開発に取り組みます。物理化学や電気電子工学の基礎知識をお持ちで、新たな半導体技術を探求し、世の中に感動を提供したいという意欲をお持ちの方向けのコースです。

小玉 小桃
山野 友梨子
寺田 啓介
渡部 優基

学生時代に学んでいたことは異なっても、それぞれの思いを胸に同じ場所へ。

── 学生時代はどのようなことを学んでいましたか。

小玉:太陽電池の研究に取り組み、デバイスの作製から評価まで行っていました。半導体には学生時代から関わっていましたが、SSSの主力であるイメージセンサーは扱っていませんでした。

山野:金属系の材料を扱う研究室で、特に鉄やアルミの材料を接合する方法について研究していました。その際に用いていたメッキ技術は今の業務にも生きています。

寺田:工学と生物学を融合させた領域を扱う研究室に所属していました。神経による電気信号の伝達について調べるために、小さな半導体デバイスを動物に移植し、神経を直接電気刺激して反応を見る研究をしていました。

── 皆さん多種多様な研究領域に携わっていたのですね。就職活動はどのように行っていましたか。

小玉:就職活動を始めた当初は、進学か就職か、就職の場合はどの業種か、技術系職か事務系職かなど、進む道について何も決まっていませんでした。そのため、修士1年生の夏には商社や銀行、コンサルティングなどさまざまな業種のインターンシップに参加しました。その経験から、やはり自分の知識や強みが生かせる半導体の分野に進みたいと思い、冬にはソニーの職場密着インターン※や他社のイベントにも参加し、最終的にソニーで半導体に携わることを決めました。

※職場密着インターンについて
さまざまなコースから専門性や興味に合わせてコースを選択し、実際の職場で社員と同じように業務に取り組みながら本気のフィードバックを受けられる2週間のインターンシップ(現在は募集を受け付けておりません)。Discover Sony関連記事はこちら

山野:私は技術系職での就職という方向性は決まっていましたが、所属する研究室出身者が多く活躍している自動車や鉄鋼などの分野にはあまり興味がなく、それ以外の分野で自分に合う企業を探していました。その中で、小玉さんと同じくソニーの職場密着インターンに参加して、職場の雰囲気が自分に合っていると感じ、ソニーで働きたいと思いました。

寺田:私はもともと学んだことを生かしたものづくりがしたいと思っていたので、設計業務に就きたいと考えていました。中でも特に半導体に注目し、ソニーの職場密着インターンシップを経験し、ソニーを第一志望としました。

── 皆さんソニーのインターンシップに参加したのですね。

山野:そうですね。特に小玉さんと私は参加したタイミングも同じでした。

小玉:一緒にご飯を食べに行きましたよね。

寺田:今の職場には同じインターンシップに参加していた人も多く、現在も交流があります。

自分がやりたいことを見据えて、自分なりの道を進む。

── なぜデバイス・プロセス開発のコースを選んだのですか。

小玉:半導体に携わりたい思いに加え、自分が研究開発に携わる領域で世界を変えたいという目標があります。それを実現するために、高い技術力と、多様な事業の両方を兼ね備えるソニーで働きたいと思い、このコースを志望しました。

山野:自分の専門性とソニーの事業領域は一見するとあまりマッチしていない印象がありましたが、会社の雰囲気や社風から自分の強みを一番生かすことができそうだと思い、このコースに決めました。

寺田:私は自分のやりたいことと、半導体を設計して製品化する業務が合っていたので、このコースに進むことを決めました。

── 面接ではどのような点を意識しましたか。

小玉:自分がどういう人間なのか、どのような思考でどのような行動をとるに至ったのかを論理的に説明するよう心掛けました。研究内容を説明するときは、その分野の専門家でない人が聞いても理解しやすいように話しました。

山野:小玉さんと同じく、専門分野が異なる人でも理解しやすいように話せるかは重要だと感じたので、意識して論理的に話すように心掛けました。

寺田:自分の意見をはっきり出せるかどうかを確認されていると感じたので、自分の研究に対してどのような考えで、どのようなアプローチをしたのかがしっかり伝わるように話しました。

机上の空論ではなく「現物」を考えた技術開発。

── 研究内容や専門性そのものより、研究に対する考えやアプローチをいかに論理的に伝えられるかを意識されたのですね。現在ソニーではどのようなお仕事をされていますか。

小玉:5年後、10年後の商品化に向けた次世代イメージセンサーの開発に携わっており、画素設計のチームリーダーとして働いています。

山野:半導体のプロセス技術を担当していて、センサー内で電気信号を伝える役割をする配線の形成に携わっています。

寺田:数年後のスマートフォンなどに搭載する次世代イメージセンサーの開発を行っています。新しい構造の設計から、その評価まで幅広く担当しています。

── 皆さん、学生時代に学んでいたことと違いがありますね。

寺田:実際に職場でも、学生時代にイメージセンサーを扱っていた人の方が少なく、いろいろなバックグラウンドの人がいます。

小玉:そうですね。機械系、物理系、化学系など学生時代に半導体に触れていない人も一定数います。

山野:専門性が違っても、入社後に学習の機会がたくさんあるので、心配する必要はないと思いますよ。

── 多様なバックグラウンドの人が混ざり合って一つのものを作っているのですね。デバイス・プロセス開発コースにはどのような魅力ややりがいがありますか。

小玉:若手でも大きな裁量を持たせてもらえる点が魅力です。私も入社2年目で自分の意見がデバイス開発に採用され、その時点の最高性能を実現できた経験があります。また、海外出張に行ったり、外国の企業とのミーティングに参加したりと、グローバルな経験ができる点も魅力的だと思います。

山野:幅広い業務を任されるので、とても学びが多いです。九州の製造事業所で量産を目標とした技術開発を担当していた時期があったのですが、そこで得た研究開発とは異なる視点を普段の業務に役立てることもできました。

寺田:自分が提案した構造や施策が評価され、実際に製品に適用されるところを見ると、非常にやりがいを感じます。また、新しい知識や技術の習得にチャレンジしやすい環境も魅力的です。

── 自分の成長が実感できる環境は魅力的ですね。現在の業務で大切にしていることは何ですか。

小玉:顧客ニーズという視点を忘れないようにすることと、物理的なメカニズムや学術的な根拠を確実にすることを大切にしています。

山野:自分の興味だけで開発を進めるのではなく、製造事業所での量産や、実際に製品化することを考慮しながらプロセスの構築を行うようにしています。机上の空論にならないよう、実物をいろいろな方法で精査して、どのような現象が起こっているのか把握することを大切にしています。

寺田:自分の設計に対して、実際の現物が出来上がったときの形状やばらつきがどのようになるか、技術だけでなく製品を作ることまで考えた上でデバイスやプロセスを開発するようにしています。

それぞれの目標に向かって、さらなる活躍を。

── 今後の目標や夢はありますか。

小玉:今は数人のチームのリーダーとして働いていますが、今後はプロジェクトリーダーやマネジメントなど大きな仕事を任せてもらえるようになりたいです。

山野:専門性を高めつつ、現在扱っている材料の選択肢の幅を広げて、新しい可能性にチャレンジしたいです。また、今はユニット開発を担当していますが、個々のプロセスを統合するインテグレーション業務にも携わってみたいです。

寺田:現状ではイメージセンサーの全体的な特性を取りまとめることが多いですが、それぞれの要素や技術に関する専門性を高めていって、最終的にはそれをベースにプロジェクトリーダーやマネジメントとして一つのイメージセンサーを世の中に出すことが目標です。

── 皆さんのご活躍が楽しみです。最後に、学生の皆さんへメッセージをお願いします。

小玉:就活をする上でいろいろと悩むこともあるかと思いますが、まずは自分が大切にしたい軸をしっかり決めることが大事だと思います。

山野:大学で取り組んでいたことと全く違うことに携わっている人も少なくないので、大学での専門分野にとらわれすぎずに進路を考えてみてほしいです。また学生のうちに、論理的に物事を考えて、それをわかりやすく説明できる力をつけると良いと思います。

寺田:専門性に関しては入社後でも学ぶ機会はあるので、山野さんがおっしゃった通り現象やメカニズムを論理的に考察することを意識して研究に取り組むと、入社した際も自信を持てると思います。また、少し気になった会社があれば、実際に行動を起こしてインターンシップやイベントに参加してみると、より社会人として働くビジョンが見えやすくなるので、行動を起こすことはとても大事だと思います。

<編集部のDiscover>
専門分野が異なっていても、自分のやりたいことに素直になって道を選び、それぞれの場所で活躍している3人。皆さんのお話を聞いて、就活真っ只中の私も自分のやりたいことを見直す良い機会になりました。世界をリードするソニーの半導体技術開発の場で、多様なバックグラウンドを持つ人たちと一緒に働くことを想像すると、心が躍ります。3人が作り出す技術や製品が社会をどう変えていくのか、とても楽しみです。


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