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【就活生の目】新入社員同士のつながりを自然と生み出す、「つながらNight」

Culture

こんにちは!Discover Sony編集部インターン生の園井千智(そのいちさと)です。さまざまなテーマでソニーグループの情報をお伝えし、就活生のみなさんの目と耳になれるよう、日々奮闘しています。
私は最近、就活生として夏インターンシップの参加準備を進めています。皆さんはどうお過ごしですか?
私は就職活動をする中で、「入社後はどのように同期とネットワークを作っているのか」「会社になじめるのだろうか」という不安を感じています。そうした不安を解消するため、ソニーグループは2021年から新入社員向けに「つながらNight」というイベントを運営しているそうです。
「つながらNight」は、ソニーシティ(本社)・ソニーシティ大崎・ソニーシティみなとみらい・厚木テクノロジーセンターの4拠点で、新入社員同士のつながりの構築を促進することを目的に開催されているイベントです。どの拠点も100人以上の新入社員が参加し、毎年大きな盛り上がりを見せています。どのような思いで企画・運営しているのか、担当者の菅谷さんと仲沢さんにお話を伺いました。

菅谷 名保美
仲沢 秀行
園井 千智

社員同士の「つながり」を作りたい

── お二人は現在、どのようなお仕事をされているのですか。

菅谷:私たちが所属するコミュニティデザイン室のミッションは、「多様なコミュニティのつながりを通じて、社員それぞれが公私ともに自分の可能性を広げ、ソニーグループの未来に貢献する組織風土をつくる」です。コミュニティデザイン室が目指すものとして「社員・家族・会社をつなげる」活動と「個の成長とシナジー創出」を促す活動があります。私たちが主に担当するのは「社員・家族・会社をつなげる」活動が中心で、「つながらNight」は新入社員をつなげる活動となります。

仲沢:具体的には、All Sony Festival(社員と会社)、Family Day(家族と会社)、ランドセル贈呈式(家族と会社)、つながらNight(同期ネットワーク)、認定クラブ活動(斜めのネットワーク)などがあります。これらを通じて、職場コミュニケーションの活性(つながりのきっかけづくり)を推進します。

── 多くのイベントを運営されているのですね。イベントを運営する上で、特に大切にしているポイントはありますか。

菅谷:「人」というキーワードを常に大切にしていますね。1人でできることは限られていますが、人とつながることで生まれるものはとても多いと思っています。実は「つながらNight」も、コミュニティデザイン室のメンバーとの会話の中で生まれたアイデアです。

── 人とのつながりを大切にしているからこそ「つながらNight」が生まれたのですね。

菅谷:そう言えますね。今でこそ対面で開催していますが、「つながらNight」が始まったのはコロナ禍の2021年でした。コロナ禍で社員のために何ができるかを考えて、オンラインイベントで社員同士のつながりを作ることを思いつき、イベント開催に至りました。

仲沢:2021年に開催した時、入社2年目の社員2人がイベントの登壇者として立候補してくれたのですが、翌年もその2人がボランティアとして運営に協力してくれました。イベントを開催する中で、前の年に新入社員として参加した人たちが、次の年にボランティアとして参加してくれるというよい流れが自然と生まれたのです。新入社員だけではなく、運営側のつながりも広がっているのを感じています。

運営側も楽しむことで一体感を生む

── これまで「つながらNight」を運営してきて、一番の思い出はありますか。

菅谷:2023年のイベント準備ですね。「つながらNight」で参加者に提供する軽食の買い出しに、私たち2人で行きました。この年はイベントを開催した4拠点それぞれ100名を超える参加者がいたため、1拠点分の買い出しでも大量になります。その結果、移動中に買い物袋が破れるなどのいろいろなトラブルがあったのですが、今となってはそれも楽しい思い出で、忘れられません。

── そのエピソードからも、お二人がイベント運営を楽しもうとしているのが伝わってきます。

仲沢:はい、まずは自分が楽しもうという気持ちを大切にしてイベントを運営するようにしています。運営している側が笑顔でないと、会社の雰囲気など、参加者に伝わるものも伝わらないのではと思っています。

菅谷:そうですね。私も参加者のニーズを一番に考えつつも、運営側も一緒に楽しもうという思いでイベントを開催しています。ただ、あくまでも会社が主催するイベントなので、楽しいだけで終わってはいけないと思います。楽しいという気持ちが、仕事にも精を出そうという気持ちにつながればうれしいですね。

── 「つながらNight」の参加者から寄せられたアンケートの中で、印象に残っているものはありますか。

仲沢:「ボランティアの先輩社員が楽しそうだった」「来年はボランティアとして参加したい」という言葉が印象的でした。楽しかったという言葉ももちろんうれしいのですが、1回限りでなく、継続して参加してもらうことを目標にしていたので、このような声を聞けると達成感があるし、携わってよかったと感じます。

菅谷:毎年、新しくボランティアの人が集まることで、新たな視点からの企画が立ち上がることもあると思うので、そこも楽しみですね。

2024年に開催された「つながらNight」当日の様子
※上部がソニーシティみなとみらい、下部が厚木テクノロジーセンターのもの

新たなつながりのための「きっかけ」をつくる

── お二人にとってイベントが成功したと思う基準とは何ですか。

仲沢:イベントの成功というと、普通はイベントが盛り上がったり、楽しかったとコメントをもらったりすることを思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、私はそうではなくて、イベントを通じて仲良くなった参加者同士が後日集まったりすることで、初めて成功したと言えると思っています。

菅谷:私もそう思います。イベントの後に参加者同士で集まることは、本当のつながりを作ったと言えますよね。そして、そこから新たなビジネスが生まれるなど、大きなことにも発展していくことを期待しています。

仲沢:また、イベント後のアンケートで次回「つながらNight」のボランティアスタッフとして参加できるかの可否を問いますが、ポジティブな回答が前年を超えることを数値目標としています。ありがたいことに、毎年右肩上がりにポジティブな回答が増えています。

── お二人は、新入社員が秘めている可能性に期待しているのですね。

菅谷:そうですね。私たちが手取り足取り関係を導くのではなく、新入社員たちの力量に任せるべきだと考えています。運営側である私たちが、無理やり新入社員同士のつながりを作ったとしても、そのつながりは長く続くものではないと思います。なので、あくまでもコミュニケーションのきっかけ作りに力を入れるということを意識しています。

仲沢:イベント外でも、私たちにいつでも相談してほしいです。これまで構築してきた私たちの「つながり」がありますから、相談内容に合った社員を紹介するなど、できる限り協力していきたいと思っています。

これからもつながりを作る手助けをしていきたい

── 「つながらNight」でさらに進化させたいポイントはありますか。

仲沢:社内で認知度が上がってきたこともあって、毎年かなりの人数が参加希望を出してくれています。全員が参加して、つながりを作ってほしいと思っているので、会場の規模を大きくしたいですね。

菅谷:そうですね。一方で、認知度が上がることで「つながらNight」という名前が一人歩きしてほしくないと思います。さまざまな部署の新入社員同士がつながるという当初の目的を忘れずに全員で足並みを揃えることで、結果として社会人生活への不安を解消することにつながってほしいです。

── 今後、開催したいイベントはありますか。

仲沢:実は今、経験者入社の社員向けの「つながらNight」を企画しています。新入社員向けのイベントはたくさんあっても、経験者入社の社員向けのイベントは多くないので、そちらのつながり作りも手助けしていけたらと思いますね。

<編集部のDiscover>
入社したばかりの新入社員の不安を解消するために、このようなイベントが開催されていることが、「人」を大切にしているソニーならではの取り組みだと感じました。そして、自分たち自身も楽しもうとするお二人が運営しているからこそ「つながらNight」が毎年成功を収めているのだと思います。何事も挑戦して楽しむことを私も大切にしていきたいです。


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