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ワクワクするアイデアが次から次へ!ITエンジニア 合同インターンシップ・プログラム レポート#2

Culture

このインターンシップ・プログラムでは、ソニーグループ(以下、ソニー)の3つの事業をテーマに、それぞれのテクノロジーを活用して新しいビジネスやサービスを企画するチーム対抗アイデアソンを実施。 最終日に各チームがプレゼンテーションを行い、みんなで作り上げた企画を力強くアピールしました。参加者たちは、どんなアイデアで価値を生み出し、いかにして課題を解決しようと考えたのでしょうか?今回は、提案された企画の一部を紹介します!

企画づくりと発表に使われた課題解決コンセプトシート

インターンシップ・プログラム実施概要やテクノロジーについて詳しくはこちら
ITエンジニア 合同インターンシップ・プログラム レポート#1

勝敗を決めるのは、この審査基準!

各チームは、下記の審査基準を念頭に企画を作り上げ、プレゼンテーションを行いました。この審査基準にも、ソニーらしいものづくりへの考え方があらわれています。

【審査基準】
自分起点
・チームに熱意は感じられるか
・なぜやりたいかは明確か
顧客視点
・誰がなぜ喜ぶかのストーリーが明確か
・ユーザーの顔が見えているか/見つかっているか
社会重点
・社会が変わるワクワク感があるか
・持続可能で新たな文化として根付きそうか
【審査方法】
予選:ソニー株式会社、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの3部門それぞれで、上記の審査基準に基づき、参加者が自分の所属していないチームに投票。上位3チームを決めます。
決勝戦:各部門の上位3チームが改めてプレゼンテーションを実施。社員たちによる審査で各部門の優勝チームを決定します。

審査員を唸らせるアイデアが続々と

各チームともメンバー間で分担して、緊張しながらも資料を用いて発表に臨みました。なるほど他チームはそんなことを考えたのか!と、刺激にあふれた楽しい時間が流れました。また、いずれの企画も審査員を務めた社員の興味を強く引くもので、プレゼンテーション後は踏み込んだ質問が繰り返されました。


各部門の優勝アイデアを紹介!

各部門の審査員たちが、前述の審査基準に照らしながら、優勝チームを決定。その企画の概要と講評をご覧ください。

【スポーツ部門ソニー株式会社(スポーツに対するソリューション)部門】

《優勝》プロテニスプレーヤーの球を体験できる!「スポーツバー この球打ち返せますかチャレンジ」

〈企画概要〉
ハイスピードカメラで、選手の打球の軌跡とスピンを撮影。そして別のカメラの映像から、選手の動きや姿勢を検知。それらをもとにVR上にプロのプレイを再現し、通常の観戦では絶対にできない対戦相手の視線でスーパープレイを体験!ラケット代わりのコントローラによるジャイロ計測により、その球を打ち返せたかどうかを判定します。このシステムをスポーツバーに設置し、たとえば3回500円、あるいはドリンクなどのサービスとセットにして利用できるようにします。

〈ソニー株式会社社員による審査講評〉
『スポーツの動きをデータ化し、それをマネタイズしていくということにおいて、映像の権利をもっているプロスポーツ側とシミュレーションを楽しむユーザー側、双方が嬉しい構図ができているのが非常に良かったです。スポーツバーを含め、お金の循環もあるし、他のスポーツへの展開も期待できます。実際、ビジネスを成功させることは難しく、最初の一歩がとても大切。それをスポーツバーという設定にしたのもナイスアイデア!熱意も伝わり、共感もしました。』

【ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 部門】

《優勝》プロジェクションマッピングで調理を指導!「パーソナルクッキングパートナー PCP X」

〈企画概要〉
AI処理機能をもったイメージセンサーを搭載したカメラと、プロジェクターを一体化した製品をキッチンの天井などに設置。スマホアプリで料理を選ぶと、まな板の上に食材の切り方を投影するなどして調理をサポート!AIが調理の状況を判断し、工程に合わせて適切に教えてくれるから、初めてでもおいしい料理が完成します。リースによる低価格での製品提供や、食材宅配サービスとの組み合わせ、在宅での料理教室受講、さらには料理以外への展開といった収益化のアイデアも!

〈ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社社員による審査講評〉
『他チームも含めて、Edge AIという難しい題材の特長・特性を理解してもらったうえで、使いたいもの、作りたいものが熱意をもって企画されていると感じました。ストーリーがよく出来ていたし、企画書のレベルにも感心しました。その中で優勝チームは、自分たち自身が欲しいと思う製品であるだけでなく、例えばお母さんが料理の腕を磨くために使うなど、広がりがあって特にいいアイデアだと思えました。企画に具体性と社会価値的なポテンシャルの両方があって、とても良かったです。』

【株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント 部門】

《優勝》一緒に演奏や練習を楽しめる仲間が見つかる!「音楽演奏マッチング Musico」

〈企画概要〉
自分の演奏した音楽を登録することや、さまざまな音楽コミュニティに参加することで仲間探し。集まった仲間たちと、オンラインセッションをしたり、みんなの演奏を合成してひとつの曲にしたり!さらに、講師ユーザーやソニー・ミュージックエンタテインメント所属アーティストによる技術指導が受けられる機能も。演奏を始めることから、仲間ができ、互いに刺激して音楽の良さを再認識。それによってさらに利用者が加わって、演奏を始める人がどんどん増えていき、音楽業界全体が盛況になっていくというポジティブスパイラルを実現!

〈株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント社員による審査講評〉
『審査はとても迷いました。決勝に残った3チームは、いずれも熱意が強く、モックアプリの完成度が高かったですね。そして、どのチームもコミュニティ感をすごく大切にしていたことが良かったです。優勝チームの企画は、単純にセッションをするだけでなく参加しているみんながハッピーになれます。楽器を演奏したい人だけでなく、教えたい講師やアーティスト、場所を提供したい人など、多くのいろんな人をまきこんで音楽コミュニティがアプリによって育っていく期待感もあります。ソニーの技術を活用することによるポテンシャルも感じました。』


惜しくも優勝を逃した企画にも、熱意や顧客視点の発想、世の中を変えようとする意気込みが感じられました!

【ソニー株式会社(スポーツに対するソリューション)部門 】

「5分ポーズを合わせるだけ!超簡単トレーニング」

〈企画概要〉
スマホを目の前に置き、骨格推定に基づいたアドバイスにより正しい姿勢で効率的に筋トレできる!

「マイハイライト共有SNS」

〈企画概要〉
ユーザーの盛り上がりをAIが判断し、その人の見たいハイライトシーンを360°映像で作成!

【ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 部門】

「持ち物の位置を把握・管理できるサービス」

〈企画概要〉
何をどこに置いたかを自動で記録し、探しているものの在処をアプリが教えてくれる!

「VRで作るみんなの新しい居場所 @VR」

〈企画概要〉
VR空間に人が集まる場所を作り、対面に近いコミュニケーションを実現!

【株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント 部門】

「オタクが推しをデビューさせるアプリ With You」

〈企画概要〉
アーティストとオタクが二人三脚で、デビューをかけてバトル!

「プロデューサー視点で推したちに夢中になれるアプリ Producercrowd」

〈企画概要〉
好きな推しを組み合わせてライブをプロデュース!

Sony Startup Acceleration Programによるアイデアソン全体への講評総括
『それぞれ素晴らしい企画をありがとうございます。社内の情報を集め、考え、チームで形にしていくというビジネス開発のプロセスを、実際に体験してもらいました。惜しくも優勝できなかったチームの皆さんから、チャットに“悔しい”というコメントが多く寄せられましたが、それはとてもいいことです!社員だって、企画をしてもすべてが商品化されるわけではなく、悔しい思いをたくさんしています。しかし、諦めずに続けて行けばいつかは商品化につながるということも少なくありません。これをひとつの経験として、さらなるチャレンジをしてほしいと思います!』

アイデアソンで伝えたかったこと

このアイデアソンを通じて、ものづくりとビジネス開発に対するソニーらしい自由な発想やプロセスを体感いただきたいと考えていました。ソニーでITエンジニアとして働くということは、単に学んできた技術を提供することではなく、幅広い分野で社会を変えるような価値を生み出し、人々に感動を与えること。各チームの企画をみると、そのことがしっかりと参加者たちに伝わっているようでした!
次回は、参加した皆さんがどのように感じたか、アンケートとインタビューの結果を紹介します。


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