個々人にデスクがあたえられ、仕事をしています。デスクには家族の写真やキャラクターグッズをおいたり、机の上を見てもそれぞれの個性が見え隠れしています。フロアごとの共通スペースとしてコミュニケーションスペースも用意されています。気分転換やテイクアウトの食事をするスペースとして、またワンミニッツコミュニケーションの場、組織を越えた交流促進の場として活用されています。
デスク以外にも、様々なスペースが用意されています。本社1Fには、社員はもちろん社外の方も自由に使える「クリエイティブラウンジ」があり、社内外のネットワーキングを通じ新規事業のアイデアを練ったり、アイデアを即プロトタイプとして形にできる3Dプリンターや、レーザーカッター等も設備されています。また、19Fには「NEST」と呼ばれる、クリエイティビティを刺激するような自由な雰囲気のスペースがあったり、5Fには2018年11月に、全社員の人材育成のための象徴的な場所として、社員同士のつながりを生み出し、新しい取り組みを促進するための場「PORT」が誕生しました。ソニーシティ大崎24FにもBRIDGE TERMINALという大型の社内組織の垣根をこえたコワーキングスペースが、厚木TECにもコミュニケーションプラザ地下1Fに「ものづくり」と「交流」を促す「コミチカ」という場があります。
ソニーではクールビズ、カジュアルフライデーのような決まりはなく、基本的に個人の裁量に任されていて、全体としてはカジュアルな服装をしている社員が多いです。来客対応時やオフィシャルなイベント時はビジネスシーンにあった服装(スーツ等)を着用することも勿論ありますが、決められた制服等はありません。
ソニーでは「さん」付けを徹底しています。上司に対しても「○○部長」「▲▲係長」のような呼び方はしません。一言で言うと簡単なのですが、このカルチャーは長年培われたもので、「さん付け」により職場でコミュニケーションが取りやすくなっているなと感じます。
会議は非常に活発に議論が行われます。とにかくプレゼンの途中でもわからないことがあれば途中で確認をするし、若手であってもどんどん発言をします。逆に「若手なんだから新鮮な目線でどんどん意見をくれ」と促されることも多々あります。ただし、言ったからには最後までその人が責任を持って実行するというのもソニーのカルチャーです。
時間が定められた会議以外にも、ブレインストーミングというスタイルの自由にアイディアを出し合う会議が頻繁に行われます。時にはオフィスを離れて時間を定めずに徹底的に議論することもあります。
また、担当者同士がふらっとコミュニケーションスペースに集まって意見交換をしたり、他の部署の方にアドバイスをもらいに行くようなことが自然とできる雰囲気もあります。このような気軽なコミュニケーションからおもしろいアイディアが浮かぶこともしばしばです。
オフィス以外でのコミュニケーションもよく行われます。社員はそれぞれクラブ活動や同期の集まりなど様々なコミュニティで交流を深めています。また、仕事でも複数の部署をまたがるプロジェクトのキックオフで顔合わせをかねて決起集会を行ったり、プロジェクト終了後に慰労をかねて会社の施設で打ち上げを行ったりと、コミュニケーションを大切にしています。幹事さんは美味しいお店を探したり、企画に趣向を凝らしたり、サプライズを考えたりと、遊び上手な社員が多いのもソニーの特徴です。