報道資料
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1996年1月31日
ソニーは、この度、波長515nmの青緑色半導体レーザーの開発において、寿命101.5時間の室温連続発振を達成しました。
高密度光記録用光源として期待の高い半導体レーザーは、日米欧の大学や企業で活発に開発が行われています。
ソニーは、
と、それぞれ世界初の記録樹立をこれまで成功させてきました。
当社が開発を進めている半導体レーザーは、周期律表のII-VI族系に属する元素からなる化合物半導体で構成されており、発光層にはセレン化亜鉛カドミウム(ZnCdSe)とセレン化硫化亜鉛(ZnSSe)からなる量子井戸構造を採用し、電子・正孔および光を閉じ込めるクラッド層には、ソニーが1991年に、世界に先駆けて開発したセレン化硫化亜鉛マグネシウム(ZnMgSSe)を用いています。
今回の成果は、基板と結晶成長層の界面品質を向上させることにより、発光層の欠陥密度を、1平方センチメートルあたり、約1万個程度以下(従来は約10万個程度以下)と低減させることなどにより実現したもので、昨年後半より着実に記録を更新、今年に入り、100時間というひとつの区切りを迎えるに至りました。
今後、半導体レーザーの更なる短波長化、長寿命化を図り、光記録用光源としての実用化をめざします。