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報道資料
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1996年6月25日

業界初 超小型CCD撮像ユニット『Micro Unit CCD』を開発

SONY 超小型CCD撮像ユニット『Micro Unit CCD』

ソニーは、業界で初めてCCD撮像素子、駆動系IC、サンプルホールドIC、A/Dコンバーターを同一セラミック基板に実装し、さらにレンズを組み込み、一体化した超小型CCD撮像ユニット『Micro Unit CCD』を開発しました。
今回開発した『Micro Unit CCD』は、ICの両面実装技術を採用。52ピンLCCパッケージのセラミック基板の上面にCCD撮像素子、CR部品とレンズを、下面に駆動系IC、サンプルホールドIC、A/Dコンバーターを実装しています。あわせて、薄型を可能にする非球面プラスチックレンズの採用により、投影面積17.5mm角、厚さ9.8mmの小型ユニットを実現しています。また、ユニットに内蔵したA/Dコンバーターにより、カラーCCDからの出力データをデジタルデータとして取り出せるほか、A/D変換前にアナログデータとして取り出すことも可能です。これらのデータは、カメラ信号処理されていないため、ユーザーがシステム設計に合わせて出力形式を選択できます。
本ユニットは、画像入力用CCD撮像ユニットとしてパソコンディスプレイへの組み込みが可能なほか、PDA、デジタルスチルカメラ等への応用も期待できます。
当社は、この『Micro Unit CCD』を1997年初めを目標に、サンプル出荷を開始します。あわせて、YUVデジタル出力、オートホワイトバランス、自動露光制御、オートゲインコントロール等の機能を持つカメラ信号処理ICも開発しています。
なお、『Micro Unit CCD』は、6月26日から幕張メッセで開催される WINDOWS WORLDExpo/ Tokyo 96に参考出品します。

主な特長

  1. 17.5(縦)×17.5(横)×9.8(厚さ)mmの超小型CCDユニット
    CCD撮像素子、駆動系IC、サンプルホールドIC、A/Dコンバーターをセラミック基板上に両面実装する技術と非球面プラスチックレンズを採用し、小型・薄型化を実現しています。
  2. 10ビットカラーCCDデジタル出力
    カラーCCDからのデータを、内蔵の10ビットA/Dコンバーターを通しデジタルデータとして出力できるほか、サンプルホールド後のアナログデータをA/D変換前に取り出すこともできるので、ユーザーがシステム設計に合わせ、出力形式を選択できます。
  3. 1/5インチ18万画素カラーCCD撮像素子の採用
    1/5インチ光学系はレンズの小型、薄型化を実現しています。また、CIFに準拠しており、パーソナルコンピューターベースのデスクトップビデオ会議にも適しています。
    ※CIF:Common Intermediate Format
  4. 固定焦点 F2.8/f=4.0mm非球面プラスチックレンズの採用
    被写体距離は30cmから無限遠、水平画角は約45°です。

主な仕様

撮像素子 1/5インチカラーCCD
有効画素数 362H×492V(約18万画素)
水平解像度 220TV本
映像出力 10ビットCCDデジタル出力、アナログCCD出力
レンズ F2.8/f=4.0mm
フォーカス 固定焦点、30cm〜∞
電源 DC15/5/3.6/-8V
パッケージ 52ピンLCC
外形寸法 17.5(縦)×17.5(横)×9.8(厚さ)mm
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    ソニー株式会社 エレクトロニックデバイス営業本部 半導体営業部門
    電話 03-5448-3421
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