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報道資料
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1996年9月24日

大画面50型、MUSEデコーダー内蔵で、 ハイビジョン番組が楽しめる※1 ポリシリコンLCDプロジェクションテレビなど 2機種 発売

LCDプロジェクションテレビ『KL-50HD』

ソニーは、MUSEデコーダーを内蔵し、ハイビジョン番組を大画面で楽しめる※1 薄型、コンパクトなLCDプロジェクションテレビ "フライト"50型『KL-50HD』、37型『KL-37HD』を発売します。【奥行きは、50型:49cm(当社28型テレビ並み、台座除く)、37型:39cm(当社14型テレビ並み)】

型名 発売日 価格(税別) 当初月産
LCDプロジェクションテレビ
『KL-50HD』(MUSEデコーダー内蔵)
『KL-37HD』(MUSEデコーダー内蔵)
11月21日
11月4日
580,000円
440,000円
1,000台
3,000台

ハイビジョン番組などの充実とともに、大画面で高精細なワイド映像を家庭で楽しみたいというニーズが増しています。当社は、LCDプロジェクションテレビにMUSEデコーダーを内蔵した大画面50型、37型を発売することで商品構成を拡充し、積極的なビジネス展開を図ってまいります。
今回発売の両機は、大画面(16:9)、154万ドットの高精細、コンパクトなデザイン等の特徴を実現。現行テレビ放送、ワイドクリアビジョン放送(水平高画質化回路搭載)に加えて、第三世代MUSEデコーダーを内蔵することで、ハイビジョン放送を手軽に大画面、高画質でお楽しみいただけます※1。また、新開発のベースバンド方式「M-Nコンバーター」内蔵により、ハイビジョン番組をNTSC信号に変換して録画する際に、従来よりも高画質な録画ができます。
なお、光源のランプ交換は、専用のランプユニットによって前面から手軽かつ安全に行えます。

  • ※1ハイビジョン映像は、ブラウン管方式での表示方法とは異なり偶数/奇数フィールドを 同じ走査線に表示する方式を採用しています。

主な特長

  1. ソニー製高精細ポリシリコンTFT液晶パネルを採用
    ポリシリコンTFTは、ドットピッチがアモルファスシリコンに比べて狭く、パネルの小型化や高精細化・開口率アップに適しています。ソニーの超薄膜ポリシリコンTFT技術を採用した、1.35型(アスペクト比16:9)ポリシリコン液晶パネル(512,880ドット)を3枚搭載することにより、154万ドットの高精細を実現。また、開口率を55%へ高めて(従来は40%)高輝度も実現しています。
  2. 第三世代MUSEデコーダー内蔵
    • 1)「二次元エンハンサー」により、動画の鮮鋭度が向上しています。
    • 2)「静止画補間フィルター」により、折り返し歪みを75%低減。斜めの線をなめらか に表現します。
    • 3)動画ノイズリダクション・静止画ノイズリダクションを改善し、よりノイズの少ないクリアな映像を再現します。
    • 4)最適汎用LSIの使用により、MUSEデコーダー部の消費電力を当社2.5世代デコーダーに比べて半分に削減しています。
  3. ベースバンド方式「M-Nコンバーター」内蔵
    ハイビジョン番組の一般のビデオへの録画が高画質で行えます。従来のM-Nコンバーターは、4フィールドに分割されて送られてくるMUSE伝送の1フィールド分の圧縮信号をそのままNTSC信号に変換していました。新方式では、MUSE伝送の圧縮信号をMUSEデコーダーで合成し、ハイビジョンのベースバンド信号に変換した後にNTSC信号へ変換します。このため、一般のビデオでハイビジョン番組を録画する場合など、従来より高画質な録画映像がお楽しみいただけます。
  4. コンパクトなデザインと軽量化の実現
    1.35型の小型液晶パネルを採用し、光学系の大幅なコンパクト化が可能になりました。これにより、37型では、奥行き39cm(当社14型テレビ並)、質量30kg。
    50型では、奥行き49cm(当社28型テレビ並、台座除く)、質量43kg。
  5. ワイドクリアビジョンを高画質で再現する水平高画質化回路
    ワイドクリアビジョン放送に含まれる水平解像度補強信号に対応し、ワイドクリアビジョン放送を高画質で楽しめます。
  6. "セットアップフリー"—設置や置き場所移動の際に画面調整が不要
    液晶方式プロジェクションテレビでは、CRT方式と異なり、光源にランプを使用しているので、映像を構成する各色(赤・緑・青)の個別な調整が不要です。そのため地磁気による色ずれ等の影響がなく本体を移動した後などに再調整する手間がかかりません。
  7. 低消費電力を実現し、交換の利便性を追及したランプユニットの採用
    光源にHID(高輝度放電:High Intensity Discharge)ランプ(100W)を採用し、セットとしての消費電力を180Wに抑えました。
  8. 3Dスピーカーシステム
    ミッド/ハイレンジのスピーカーを左右に、ウーファースピーカーを1個搭載しています。
  9. 各サイズの映像に最適な画面モードを自動選択する"オートワイド機能"
    • 1)ワイドクリアビジョン放送を受信すると素早く画面を「ズーム」モードへ切り換える識別回路内蔵。
    • 2)4:3の映像は「ワイドズーム」、ビスタサイズの映像は「ズーム」、シネマスコープサイズのソフトは「字幕入」の最適な画面モードを自動的に選択します。
    • 3)ワイドモード対応のカムコーダーで撮影する際に同時記録されるワイド映像(ワイドシネマ映像)では、「ズーム」モードに切り換えて16:9の横縦比で画面いっぱいに再生することができます。
  10. 色にじみやちらつきを軽減する三次元Y/C分離回路を搭載
    輝度信号と色温度の相互妨害を防ぐことにより、縞模様などを映した時に現れる虹色のノイズや色の境目に現れるちらつきを低減します。
  11. 画面への写り込みを軽減するAR(Anti-Reflection)コーティングを採用(KL-5 0HD)
    『KL-50HD』には、画面への写り込みを軽減させる新開発の低反射コーティングを採 用しています。

主な仕様

KL-37HD KL-50HD
受信方式 NTSC方式
液晶パネル 1.35型 TFTポリシリコン液晶パネル:51,2880ドット×3枚(約154万ドット)
光源 HID(High Intensity Discharge)ランプ (高輝度放電ランプ)
受信チャンネル VHF1〜12、UHF13〜62、BS1,3,5,7,9,11,13,15、CATV C13〜C35
映像部 BSチューナー、U/Vチューナー、MUSEデコーダー、三次元Y/C分離回路、ワイドクリアビジョン水平高画質化回路、ベースバンド方式「M-Nコンバーター」
音声部 音声多重回路、音声出力5W×5W+20W(ウーファー)
入出力端子(テレビ部) ビデオ入力3系統3端子(S1映像入力3系統3端子)
ビデオ出力1系統1端子(S1映像入力1系統1端子)
ヘッドホン端子、音声出力1系統(左/右/センター/サラウンド)
入出力端子(BS部) デコーダー入力、BS出力、検波出力2系統、AFC入力
ビットストリーム出力端子
入出力端子(MUSE部) MUSE入力1系統
AFC出力、MUSEデコーダー出力1系統、M-Nコンバーター出力1系統
消費電力
(スタンバ時)
180W
(2W)
外形寸法(mm) 920×825×390(幅×高さ×奥行き) 1228×1055×565(幅×高さ×奥行き、台座含む)
質量 30kg 43kg
付属品 多機能リモコン RM-J203
別売り専用テレビスタンド SU-37S2(税別価格 39,500円) SU-50S2(税別価格 50,000円)
別売りランプユニット XL-100(税別価格 15,000円)
  • お客様からのお問い合わせ先:
    ソニー(株)お客様ご相談センター
    東京 03-5448-3311
    名古屋 052-232-2611
    大阪 06-539-5111
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