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報道資料
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1996年10月7日

CDチェンジャーとデジタルプリアンプを一体化
先進のデジタル・アナログ技術を駆使し、車内での理想的音場を創りだす 最高級カーオーディオシステム XESシリーズ 発売

最高級 カーオーディオシステム『XESシリーズ』

ソニーは、新開発DSPやアドバンストESPなどのデジタル技術、1Ω負荷で駆動するアンプ・スピーカーなどのアナログ技術を駆使するとともに、厳選した高品質部品を採用した最高級カーオーディオシステム XESシリーズを発売します。
新しいDSPの開発により4095次もの高性能フィルターを実現するとともに、シンプルな回路構成が可能になりました。加えて、デジタルプリアンプ部をCDチェンジャーと一体化、全体のシステム構成自体も大幅にシンプル化したことで、ノイズの影響を受けにくいクリアな高音質を実現しました。幅広い車種で最高級オーディオシステムをお楽しみいただけます。
また、フルカラー液晶でのわかりやすい表示やロータリーコマンダーによる簡単操作により、音場コントロールの操作性にも配慮しています。
XESシリーズの基本システム価格は127万円となります(税別、取付け費別)。

  • 「XES-Z50」+「XES-M50」×3 +「XES-H50」+「XES-F50」+「XES-L50」×2(システム構成図参照)
型名 受注開始日 価格(税別)
デジタルリファレンスサウンドシステム
「XES-Z50」(コントロールユニット、10枚CDチェンジャー)
12月10日 60万円
パワーアンプ 「XES-M50」 12月10日 14万円
リボン型ツイーター 「XES-H50」 12月10日 4万円(ペア)
16cmフルレンジスピーカー 「XES-F50」 12月10日 7万円(ペア)
30cmサブウーファー 「XES-L50」 12月10日 7万円(1本)

XESシリーズの中心となるデジタルリファレンスサウンドシステム「XES-Z50」は、FM/AMチューナー内蔵コントロールユニット、デジタルプリアンプ一体型CDチェンジャー、ロータリーコマンダー、ワイヤレスコマンダーから構成されるシステムです。
プリアンプ部は、デジタル音源からの信号をデジタル処理・コントロールするためのキーデバイスとして新開発の高集積DSPを採用したことにより、72dB/octの直線位相デジタルクロスオーバーネットワークを実現。また、CDチェンジャーと一体構造としたことで、PLL回路を使用しない、PLLレス・クロックシンクデータ伝送方式の採用が可能となり、音質劣化の極めて少ない、クリアーな音場創造を行うことができます。さらに、12バンドのパラメトリックイコライザーや、各スピーカーからの距離の違いによる音の到達時間のずれを補正するタイムアライメント機能なども内蔵しています。
CDチェンジャーとしては、ディスクの回転制御により発生するサーボノイズを大幅に低減したワイドキャプチャー方式アドバンストESPを業界で初めて採用し、CD-TEXTの漢字・かな表示にも対応しています。
アナログ信号処理部についても、最大8Vの音声信号出力が可能で余裕のあるダイナミックレンジを実現する高品質DC/DCコンバーターを採用。チューナー部に、走行時の安定したFM受信が可能になるフロントエンド切り替えダイバーシティを内蔵し、走行振動による音質への悪影響を遮断するフローティング構造を採用するなど、高品位な音楽再生を追求しています。
パワーアンプ「XES-M50」は、200W+200Wの大出力を1Ω負荷で実現する強力な電源回路を装備し力強い低音域と歯切れの良い中高音域を再生。また、NON-NFB(NEGATIVE FEED BACK)回路を採用したことにより、粒立ちのよい音が再現できます。
音の出口として重要なスピーカーには、高音域用として、可聴帯域を越える倍音成分までも再生するリボン型ツイーター「XES-H50」、コイルの巻数を通常の約1/3とすることでインダクタンスを低減するとともに、H.O.P(High Oriented Polyolefine)振動板が高剛性と軽量化を両立し低音域から高音域までを幅広く再生できる16cmフルレンジスピーカー「XES-F50」、フェライトマグネットの約10倍の磁力を持つネオジムマグネットを反発磁界方式で搭載し、軽量な本体で重低音域を力強く再生する30cmサブウーファー「XES-L50」の3機種を商品化しました。

「XES-Z50」の主な特長

プリアンプ部

  1. 12バンドパラメトリックイコライザー内蔵
    車室内の構造に合わせて周波数特性を補正できます。
    レベル±12dB、中心周波数18Hz〜21.7kHz(1/18oct刻み)、Q値0.7〜22.0
  2. タイムアライメント機能内蔵
    各スピーカーからリスナーまでの距離が異なることによって生じる時間差を、各スピーカーからの音の到達時間をデジタル処理で一致させることで、明確な定位を実現します。
  3. 位相のずれによる波形ひずみの無いFIR3WAYデジタルクロスオーバー内蔵
    4095次FIR(FINITE IMPULSE RESPONSE)デジタルフィルターを採用し、72dB/octの急峻なカットオフスロープを実現。ひずみの無いクリアーな音で HIGH/MID/LOWの高品位前方定位3WAYシステムを構成できます。
    (フロント/リア4スピーカー+サブウーファーのシステムにも対応可能。)
  4. SN比に優れた高精度20bit DAコンバーターを採用。
  5. PLL回路によるジッターを排除したPLLレス・クロックシンクデータ伝送
    CDチェンジャーとデジタルプリアンプ部を一体化したことにより、PLL回路を無くし、DAコンバーターの近くに基準クロックを置くことが可能になりました。これによりジッターによる音質劣化のきわめて少ないクリアーな再生ができます。

CDチェンジャー部

  1. ワイドキャプチャー方式アドバンストESPを業界で初めて採用
    ディスク回転速度が1/10倍速から8倍速の範囲で音楽信号を読み出せるワイドキャプチャー方式アドバンストESP(ELECTRONIC SHOCK PROTECTION) を業界で初めて採用。
    ディスクの回転制御により発生するサーボノイズの影響を大幅に低減し、高音質再生に貢献します。
  2. メカニカルデッキシャーシを分離したシャーシ構造を採用
    車輌の振動やスピーカーからの音圧振動による音質への悪影響を遮断するために、メカニカルデッキ部分と外筺部分のシャーシを分離し、独立構成としました。
  3. CD-TEXT機能に車載用として業界で初めて対応
    CD-TEXTは、ディスクにディスク名、曲名、歌手名などをあらかじめ記録できる新しい規格です。この情報の表示に車載用機器としては業界で初めて対応しました。

チューナー部

  1. フロントエンド切り替え方式ダイバーシティ回路搭載
    2つの受信回路で常に受信し、状態の良い方に切り替えるのでより安定したFM受信が可能になります。
  2. 走行振動による音質への悪影響を低減するソルボインシュレーター・ダンパー採用
    チューナーブロックへの不要振動を低減するために、新たにダンパーを採用し、チューナーブロックをフローティング構造としました。
  3. 「見えるラジオ」等のFM文字多重放送に対応

表示部

  1. 見やすくわかりやすい新開発フルカラー液晶を採用
    各種情報をフルカラー(4096色)で表示できる液晶表示部は、無反射ガラスでカバーし、視認性の確保と同時に傷にも強い構造としました。
  2. インダッシュ・オンダッシュの2通りの取り付けが可能なフロントパネル
    表示ユニットはインダッシュのDINスペースへの取り付けに加え、分離が可能で、フロントパネルをダッシュボード上などに取り付けることも可能です。

「XES-M50」の主な特長

  1. 左右チャンネル間の信号の干渉を排除する左右独立モノラル構成
    ひとつの筺体に2つのアンプをレイアウトし、電源端子までも別々にすることで、左右チャンネル間の信号の干渉のほとんどないクリアな音質を実現します。
  2. 粒だちの良い音を再生するNON-NFB回路を搭載
    従来のNFB(NEGATIVE FEED BACK)回路は、アンプにより発生するひずみを低減する効果があるものの、スピーカーが発生する逆起電力による音の濁りの影響を受けます。
    NON-NFB対応回路を搭載することで、濁りのない澄んだ音を再生します。
  3. 大出力時やエンジン動作時でも電圧変動の無いPRE-REGULATED POWER SUPPLY
    電圧増幅段の電源は、いったん定電圧化した後にDC/DCコンバーターで昇圧するPRE-REGULATED POWER SUPPLYを採用。電流増幅段の電源入力にはチョークコイルレス方式を採用し、電流ドライブ能力を確保。これらにより、200W+200Wを1Ωでドライブできる強力な電源部を実現しました。
  4. 新開発の電解コンデンサーや金メッキ無酸素銅箔基板など、高品質部品を贅沢に採用

「XES-H50」の主な特長

  1. 軽量のポリイミドフィルムに極薄アルミニウム・ボイスコイルをエッチングしたリボン型振動板
  2. 高効率ネオジムマグネットで優れた過渡応答特性を達成し、可聴範囲を越える高音域まで再生可能

「XES-F50」の主な特長

  1. 高剛性と軽量化を両立するH.O.P(High Oriented Polyolefine)振動板を採用
  2. ネオジムマグネットとアルミダイキャストフレームの採用
  3. 巻き幅を2mmに低減したボイスコイルを上下対称に駆動できるショートボイスコイル駆動方式の採用で、ひずみの少ないクリアな再生を実現

「XES-L50」の主な特長

  1. トッププレートを上下2個のネオジムマグネットで挟み込む反発磁界方式により軽量で強力な磁気回路を実現
  2. アルミダイキャストフレームと小型強力磁気回路により、従来の1/2以下の軽量化を実現

システム構成図

「XES-Z50」の仕様

周波数特性 5Hz〜20kHz(+0dB、-1dB)
SN比 106dB(デジタルイン20bit時)
高調波ひずみ率 0.002%(デジタルイン20bit時)
ダイナミックレンジ 110dB(同)
チャンネルセパレーション 100dB(1kHz)
パラメトリックイコライザー 12バンド ±12dB 1/18oct.刻み
クロスオーバー周波数 Low-H, Mid-L78, 88, 99Hz
Mid-H, High-L 3.17k,4.00k,5.03k,6.34k,8.00k Hz(独立可変)
クロスオーバースロープ Low -72dB/oct.
Mid-L 36, 72dB/oct.
Mid-H -12,-24,-72dB/oct.
High 12, 24, 72dB/oct. (独立可変)
クロスオーバー可変レベル -12dB〜+6dB
入力 アナログ、デジタル各1系統(AUX/ソニーバス用)
最大消費電流 コントロールユニット 1.5A チェンジャー部 2.5A
外形寸法(W×H×D)/重量 コントロールユニット 178×50×170、1.9kg
チェンジャー部 318×105×259、6.5kg
ロータリーコマンダー 45×90×45、0.2kg
ワイヤレスコマンダー 40×30×128、0.2kg

「XES-M50」の仕様

定格出力 50w+50w (20〜20k Hz, 0.03 %THD, 4Ω負荷, NFB ON)
100w+100w (20〜20k Hz, 0.03 %THD, 2Ω負荷, NFB ON)
200w+200w (20〜20k Hz, 0.05 %THD, 1Ω負荷, NFB ON)
高調波ひずみ率 0.003%
周波数特性 5〜100k Hz
SN比 105dB
適合インピーダンス 1〜8Ω
消費電流 26A×2 (1Ω), 定格出力時)
外形寸法(W×H×D)/重量 290×43×310、4kg

「XES-H50/XES-F50/XES-L50」の仕様

「XES-H50」 「XES-F50」 「XES-L50」
再生周波数帯域 5,000〜30,000 (Hz) 50〜12,000 (Hz) 25〜1,500 (Hz)
インピーダンス 1.8Ω 2Ω+2Ω
(デュアルボイスコイル)
最大入力 120W 120W 600W
出力音圧レベル 90dB 84dB 89dB
推奨クロスオーバー周波数 5kHz - 88Hz
外形寸法 37×76×9 Φ165×t75 Φ310×t136
重量 100g 800g 2600g
  • お客様からのお問い合わせ先:
    ソニー(株)お客様ご相談センター
    東京 03-5448-3311
    名古屋 052-232-2611
    大阪 06-539-5111
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