報道資料
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1997年5月28日
消費電力を低減、使い易さを向上した デジタルスチルカメラ
"サイバーショット"新機種 発売
デジタルスチルカメラ"サイバーショット"『DSC-F2』
ソニーは、1.8型カラー液晶モニター搭載のデジタルスチルカメラ"サイバーショット"の新機種『DSC-F2』を発売します。本機は撮影した静止画を内蔵フラッシュメモリーに記録し、パソコンなどに転送し加工・編集ができる他、赤外線通信により別売のサイバーショットプリンター「DPP-M55」にコードレスで画像を転送し、簡単にプリントアウトも楽しめるデジタルスチルカメラです。
近年、パソコンの普及に伴い、デジタルスチルカメラなどで撮影した静止画をパソコンに取り込み、インターネットのホームページや電子アルバムを作成するユーザーが増加の傾向にあります。今後はパソコン用途以外にも専用プリンターから直接プリントアウトするなど、様々な楽しみ方が広がるものと思われます。当社はこのような背景により『DSC-F2』を発売し、デジタルスチルカメラビジネスを積極的に展開して参ります。
『DSC-F2』は電気回路の内部電圧などを見直し、消費電力を低減したことで従来機「DSC-F1」に比べ約1.5倍の実使用時間を実現しました。加えて、電源の切り忘れを防ぐため、無操作状態が続くと自動的に液晶モニターや電源が切れる省エネモードを採用しています。
パソコンやプリンターなどとの通信機能面では赤外線通信(IrDA規格準拠※1)を採用しており、撮影した静止画をコードレスで転送※2できます。パソコン以外にもデジタルカラープリンター「DPP-M55」から直接プリントアウトしたり、デジタルピクチャーアルバム「DPA-1」に転送して保存・ファイルすることも可能です。
また、連写や削除などの頻繁に使う機能はすぐ押せるキーで操作できるなど、より簡単な操作性を実現しました。
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※1IrDA (Infrared Data Association)規格:赤外線を使用したデータ通信の標準化と普及を目的とし、1994年6月に設立された業界団体で、赤外線通信の物理層とプロトコル層の仕様を標準規格した通信フォーマット。
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※2IBM PC/AT互換機へのコードレス接続には6月10日同時発売予定の別売りパソコン接続キット「DSKIT-PC3W(Windows 95用)」が必要です。IrDAインターフェースを装備していないIBM PC/AT互換機とのコードレス接続には、別売の赤外線通信アダプターキット「DSKIT-IR2W(Windows95用)」が必要です。また、デジタルカラープリンター「DPP-M55」を使ってIBM PC/AT互換機、Macintoshへ撮影した画像を転送することも可能です。
主な特長
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消費電力の低減による実使用時間の向上
電気回路の内部電圧などを見直し、消費電力を低減しました。従来機に比べ約1.5倍の連続撮影が可能です。加えて、電源が入っている状態で無操作状態が30秒以上続くと自動的に液晶モニターが切れ、更に30秒経過すると電源も切れる省エネモードを採用しました。
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パソコンへの画像データの通信速度の高速化と画像取り込みの操作性向上
パソコンとのインターフェースには、ケーブルによるシリアル通信とコードレスの赤外線通信(IrDA規格準拠)を装備しています。撮影した画像データを手軽に、パソコン等に出力して編集・加工・保存したり、パソコンの画像データをカメラに取り込むこともできます。
本体の回路と別売のパソコン接続ソフトの両方に改良を加えたことにより、ケーブルによるシリアル通信速度が従来機に比べ2倍以上の高速化を実現しました。また、赤外線通信速度も従来機に比べ、約1.8倍に高速化したことにより、素早く画像をパソコンへ転送することが可能です。
また、接続ソフトの機能も改善し、多彩な画像一括保存(画像を開かずにJPEGファイル形式での一括保存など)が可能になるなど、パソコンへの転送を簡易化しました。
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操作キーの改善による使い勝手の向上
多彩な撮影機能を使い易くするため操作キーを改善しました。連写、タイムマシン連写、マルチ画面連写など使用頻度の高い機能はすぐに使えるキーに、使用頻度の低い機能はメニュー内に組み込むことで、より快適に撮影を楽しめます。また、電源ダイアルの形状とファンクションを変更し、撮影モードから再生モードへの移行や、撮影中のオートとマニュアルの切り替え操作もワンタッチで行えます。
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専用ICによる高速画像処理と高画質液晶モニター
専用の画像処理ICにより、画像圧縮、書き込みが高速で行なえます。シャッターを押した後、すぐに次の撮影ができるよう、撮影間隔を約1秒と従来機に比べ約1/2に短縮しました。同様に画像の再生時も素早い読み出しが可能です。また、TFT方式の高画質モニターを採用しており、被写体を鮮明でスムーズな動画として表示できるため、見たままの画像を素早く撮影できます。
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総画素35万画素の全画素読み出し1/3インチCCD搭載
コンピューター入力に適したノンインターレース方式対応の全画素読み出しCCDを採用。加えて、原色フィルターと当社独自のカメラ信号処理ICを採用したことにより、色の再現性が良く、きめの細かい640×480画素のフルフレーム画像を再現します。
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撮影アングルを自由に選べるレンズ/フラッシュ一体回転機構採用。
レンズとフラッシュが、180度回転するユニークな機構により、自分を撮影するなど自由なアングルで撮影できます。
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その他の特長
- ・最大108枚まで撮影可能な4MBフラッシュメモリー内蔵
- ・毎秒4枚の連続撮影やシャッターを押した瞬間の前後を撮影するタイムマシン連写など多彩な連写機能を搭載
- ・9画面のマルチ画面連写では、再生時に個々の画像を連続して繰り返し再生するアニメ再生を新たに搭載
- ・撮った画像を撮影モードでも確認できるレックレビュー機能搭載
- ・パソコン通信専用のPCモードを採用したことにより、ケーブルによるシリアル通信とコードレス通信の自動選別ができる他、通信速度も自動設定されます。
- ・お持ちのテレビにも直接接続できるコンポジット映像出力端子装備
- ・プレゼンテーションにも便利なスライドショー機能搭載
- ・マクロ機能付き広角固定焦点レンズを採用
- ・繰り返し使えて、経済的な高容量リチウムイオン充電池付属
- ・100V〜240V対応の小型、軽量ACアダプター付属
別売りアクセサリー
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パソコン接続キット「DSKIT-PC3W(Windows 95用)/DSKIT-PC3M(Macintosh用)6月10日同時発売(各¥9,800)
- ・Windows95/Macintosh漢字Talk7.1以降対応
- ・サイバーショットからパソコンへ画像取り込みが可能な他、パソコンからサイバーショットへも画像取り込みが可能
- ・パソコン上で画像の編集・検索など多彩な機能搭載
- ・赤外線通信対応(DSKIT-PC3W) (IrDAインターフェースを装備していないパソコンとの接続には、別売の赤外線通信アダプターキット「DSKIT-IR2W(IBM PC/AT及びその互換機、Windows95用)が必要です)
- ・フォトレタッチ&ペイントソフト付属
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サイバーショットプリンター「DPP-M55」(既発売)¥49,800
- ・サイバーショットとコードレスでデジタル通信が可能
- ・通常プリントに加え、パソコン上で絵葉書、カレンダー、16分割シールなどを作成できる機能を満載したアプリケーションソフト付属
- ・プリンター経由でパソコンへコードレスでサイバーショットの画像取り込みも可能
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デジタルピクチャーアルバム「DPA-1」(既発売)¥118,000
- ・サイバーショットで撮った画像をアルバムとして、最大2000枚までストック可能
- ・記録媒体は"MDデータ"ディスクを使用し、カラー静止画を記録/再生するための"ピクチャーMD規格"を採用
- ・タイトルや音声を挿入して編集も可能
- ・サイバーショット、サイバーショットプリンターとコードレスでデジタル通信可能
主な仕様