ポータブルMDレコーダー『MZ-R5ST』

ソニーは、編集ステーションとの接続によりデッキとして家で録音・編集、また、ステーションから取り外し、ポータブル機として外で録音・再生も楽しめる、ポータブルMDレコーダー『MZ-R5ST』を発売します。本機は、入出力回路の演算精度をこれまでの16ビットから20ビットに向上させた"ワイドビットストリーム"を搭載しており、よりダイナミックレンジの広い録音・再生を実現するなど、MDデッキ並みの機能を搭載しています。MDウォークマン部は、従来機（『MZ-R4ST』本体）の約80％（容積比）に小型化し、携帯にも便利になりました。
併せて、本機とデザインがマッチした高級感あるスタイルのアクティブスピーカー『SRS—Z1000』（11月10日発売、標準価格\25,000）を発売します。組み合わせることにより、ウーファー並みの重低音から繊細な高音まで、総合出力15Wの迫力あるMDサウンドが楽しめます。

今回発売する『MZ-R5ST』のステーション部は、既にソニーのMDデッキで定評のある"20ビットワイドビットストリーム"を搭載しています。ATRAC用DSP（デジタル信号処理LSI）のダイナミックレンジと周辺回路のオーディオデータ語長を、これまでの16ビットから多ビット化することにより、20ビット精度レベルの微小信号をより正確に再現できるので、ダイナミックレンジの広い録音・再生が行えます。そのほか、編集操作のやり直しができる"UNDO（アンドゥ）機能"や、メモリーに蓄積して録音の頭切れを防ぐ"タイムマシンREC機能"など、MDデッキ並みの編集機能を搭載しています。本機のサンプリング周波数（44.1kHz）に変換するサンプリングレートコンバーターも内蔵しているので、DATや衛星放送のデジタル音声（48kHz/32kHz）など、デジタル音声出力をもつ機器からのデジタル録音が可能です。また、デザインは、角度調整可能なバックライト付き大型液晶パネルを搭載した新デザインです。
MDウォークマン部は、従来機『MZ-R4ST』の約80％（容積比）に小型化しました。ステーションとの接続による録音のほか、外付けマイクによるマイク録音が可能です。
リモコンは、スリムなデザインで、取り付けてもおしゃれな新開発液晶リモコン"スティック コントローラー"を付属しています。電源は、リチウムイオン充電池（付属）とアルカリ単3乾電池2本の併用で、録音時約8時間、再生時約16時間、使用できます。

• ※本体、ステーションの単売はありません。

ステーション部の主な特長

1. より原音に近い忠実な録音・再生を実現する"ワイドビットストリーム"搭載
   ワイドビットストリーム（WBS ： Wide BIt Stream）とは、コアとなるATRAC用DSP（デジタル・シグナル・プロセッサー）のダイナミックレンジと、デジタルイン・アウトなどの周辺回路のオーディオデータ語長を、これまでの16ビットから多ビット化し、ダイナミックレンジの広い録音・再生ができる技術です。
   本機では、入出力の20ビット化、演算語長の拡大、ブロックフローティング演算により、20ビット相当精度のダイナミックレンジを持つ録音・再生が行えます。微小レベルの音の再現力が高く、より原音に近い忠実な録音・再生が可能です。
2. 編集作業に便利なUNDO（アンドゥ）機能
   直前の編集操作をキャンセルして、編集前の状態に戻せる機能で、誤って曲を消去してしまった時など編集作業に便利な機能です。
   
3. 録音時の頭切れを防ぐタイムマシンREC機能
   エアチェックなどの際、録音開始のタイミングの遅れで、曲の出だしを録音ミスすることのないよう、メモリーでバックアップした2秒前から録音される機能です。
   
4. リハーサル機能
   編集ポイント付近の音を繰り返し聴きながら、簡単にジャストポイントを探せます。編集ポイントを、最大-126ステップ〜+126ステップ（1ステップ=約0.06秒）で微調整できます。
   
5. 豊富な入出力端子を装備
   CS放送チューナーなど、光デジタル出力を装備した機器との接続を考慮し、光デジタル入力端子（角型）を2系統装備。光デジタル出力端子（角型）、アナログ入出力端子、ヘッドホン端子などを装備し、ミニコン等、他のオーディオ機器との接続に便利です。
   
6. 演奏状況の確認に便利なバックライト付き大型液晶表示を搭載
   ディスク上の録音・再生位置や録音残量を示す"ポジションポインター"、収録曲数や演奏中の曲の番号が表示される"20曲ミュージックカレンダー"、L/R独立レベルメーター表示など、一目で確認でき便利です。
   
7. サンプリングレートコンバーター内蔵
   DAT（48kHz/44.1kHz/32kHz）、衛星放送の音声（48kHz/32kHz）の各々のサンプリング周波数を、本機のサンプリング周波数である44.1kHzに変換するサンプリングレートコンバーターを内蔵しており、デジタル信号のままMDへ録音できます。
   
8. デジタルシンクロ録音機能搭載
   CDプレーヤー、DAT等のデジタル機器と光ケーブルで接続して録音する場合には、出力側の操作に合わせて、録音開始や一時停止を自動的に行います。
   
9. アクティブスピーカー出力端子を装備
   同時発売のアクティブスピーカー『SRS—Z1000』などと接続できる、アクティブスピーカー接続専用端子を装備しているので、システムアップに便利です。この端子の出力ボリュームは、本機付属のリモコンでコントロールできます。
   
10. その他の特長
    • ・液晶に文字が一覧表示される"パレット表示"から選択する、簡単文字入力
    • ・独立した編集ボタン、使いやすいボタンレイアウト
    • ・市販のオーディオタイマーとの接続で、タイマー録音・再生が可能
    • ・ プログラム再生
    • ・ オリジナルディスク作りに便利な文例集（日/英各21種類）内蔵
    • ・赤外線カードリモコン付属

MDウォークマン部の主な特長

1. 携帯により便利な小型サイズを実現
   従来機『MZ-R4ST』のMDウォークマン部の約80％（容積比）に小型化しました。
   マイク端子やトラックマーク機能なども装備しており、持ち運んで録音するのに便利です。
   
2. 新開発液晶リモコン"スティック コントローラー"付属
   "スティック コントローラー"は、シャトルダイヤルをひねったり、押したりすることによって、MDの再生、停止、曲の頭出し、トラックマークの操作が行えます。
   液晶表示では、動作状況や曲名、ディスク名の確認ができます。
   また、スリムなスティックデザインで、バッグやポケットに取り付けてもおしゃれです。背面のワニ口クリップで、簡単に取り付けられます。
   なお、ヘッドホン接続部はステレオミニジャックを採用しているので、お手持ちのHiFiオーディオ用ヘッドホンと組み合わせてもお使いいただけます。
3. その他の特長
   • ・シャッフル、全曲/1曲リピート
   • ・重低音増強による迫力あるサウンドが楽しめるベースブースト機能
   • ・誤動作を防止するホールドスイッチ装備
   • ・音漏れを減少させ、耳に優しい適度な音量で楽しめる快適音量スイッチを装備

• 共通のその他の特長
  • ・録音した年、月、時刻を自動的に記録するデート機能
  • ・付属リチウムイオン充電池を本体部とステーション部の両方で充電可能
• MDの国内市場規模
  ハードウェア：96年度 240万台（EIAJ）、97年度 500万台（ソニー調べ）
  録音用ディスク：96年度 3,000万枚、97年度 5,000万枚（ソニー調べ）

主な仕様