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報道資料
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1998年3月24日

全画素読み出し方式で業界最多の有効145万画素を達成
1/2インチCCD 商品化

高性能デジタルスチルカメラの実現に最適

1/2インチ有効145万画素
"Wfine(ダブルファイン)CCD"『ICX205AK』

ソニーは、全画素読み出し方式で業界最多の有効画素数145万を達成し、同時に感度400mVやスミア値-100dB等、最高水準特性を備えた、1/2インチCCD『ICX205AK』(Wfine CCD™)を商品化します。本CCDを搭載することで、高性能デジタルスチルカメラの実現を可能にします。併せて専用のタイミングジェネレーター『CXD2460R』を発売します。
民生用デジタルスチルカメラに搭載するCCD市場では、画素の多数化が進行しています。
ソニーでは、画素数だけではなく、感度特性やスミア特性、あるいは色再現性等様々な面からデジタルスチルカメラの高画質化を可能にするCCDの商品化に取り組んでまいります。

  • Wfine(ダブルファイン) CCD™:ブレのない静止画を実現する「全画素読み出し方式」、鮮やかな色を再現できる「原色フィルター」、デジタル処理が容易な「正方画素構造」の3点を採用したCCD
型名 サンプル出荷時期 サンプル価格
1/2インチ有効145万画素(総画素数150万)
カラーCCD撮像素子"Wfine(ダブルファイン)CCD™"
『ICX205AK』
98年4月 18,000円
タイミングジェネレーター
『CXD2460R』
2,000円

主な特長

  1. 全画素読み出し方式で業界最多画素
    全画素読み出し方式としては業界最多の有効145万(総画素150万)画素を実現。これにより本CCDを搭載したデジタルスチルカメラで高解像度を可能にします。
  2. 業界最高水準特性を実現
    画素設計の最適化により、スミア値-100dB、400mVの高感度、センサー飽和信号量450mVの高い基本特性を得ています。
  3. デジタルスチルカメラに最適な"Wfine CCD™"
    "Wfine CCD"とは、以下の3つを採用したデジタルスチルカメラ用CCDで、ブレのない鮮やかな静止画を実現できます。
    • (1) メカニカルシャッターやフレームメモリー無しで、フルフレームの静止画を取り込むことができる「全画素読み出し方式」
    • (2) 色再現性が高い「原色フィルター」
    • (3) デジタル処理が容易な「正方画素構造」
  4. 高速ドラフトモードの採用
    全有効エリアの信号をライン選択することにより、30フレーム/秒の読み出し出力が可能になります。これにより、AF(Auto Focus)やAE(Auto Exposure)などの制御系フィードバックのスピードが上がるとともに、液晶ファインダの画角が捕らえやすく、シャッターチャンスを逃しません。
  5. 専用タイミングジェネレーターCXD2460Rを同時発売
    今回併せて専用のタイミングジェネレーター『CXD2460R』を発売します。本ICは従来と同じパッケージサイズとピン数で、垂直クロックドライバー及びシャッターパルスドライバーを内蔵し、1チップ化しました。これにより、基板上の投影面積を約34%削減しました。

主な仕様

  ICX205AK
光学系サイズ 1/2インチフォーマット
転送方式 全画素読み出し方式
総画素数 約150万(1434H×1050V)
有効画素数 約145万(1360H×1024V)
ユニットセルサイズ 4.65μm×4.65μm 正方画素
色フィルター配列 原色G市松R/B線順次(ベイヤー配列)
最大水平駆動周波数 14.318MHz
水平解像度 800TV本
垂直解像度 800TV本
センサー飽和信号量 450mV
感度(F5.6) 400mV
スミア -100dB
パッケージ 20pin DIP(Cer-DIP)
  CXD2460RK
読み出しモード 全画素読み出しモード/高速ドラフトモード
省電力機能 スタンバイ機能/動作周波数切替え機能
電子シャッター 1/19000〜4秒
水平CCD用ドライバー 内蔵
垂直CCD用ドライバー 内蔵
パッケージ 48pinLQFP
原発振 28.636MHz
水平CCD転送クロック
周波数
14. 318MHz
7.2MHz(省電力モード時)
  • Wfine CCD™は、ソニー(株)の登録商標です。
  • お客様からのお問い合わせ先:
    ソニー(株)ED営業本部半導体営業部門
    TEL:03-5448-3421
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