カセットコーダー『TCM-4TR』

ソニーは、凸点、凸線による操作ガイドや、アラーム音で電池交換の時期を知らせる機能を装備するなど、視覚障がい者の使い勝手に配慮したモノラルカセットレコーダー『TCM-4TR』を発売します。本機は、本や雑誌の内容を通常の半分の速度（半減速）で録音した視覚障がい者用カセットテープを再生できます。また半減速で録音する場合は、通常の2倍の長時間録音が可能で、テープの節約にもなります。

本機は、テープの走行速度を通常の毎秒4.8cmと、半減速の毎秒2.4cmの2段階で切り換えて、録音・再生することができます。半減速で録音する場合は、通常の2倍の長時間録音ができ、声でメモ録音をするなどテープで録音する機会が多い場合に、テープの使用量を節約できます。
再生スピードは、毎秒4.8cm走行時で1/2倍速から最大2倍速、毎秒2.4cm走行時で標準から最大2倍速の範囲で調整できると同時に、自動的に音程を調整するデジタル音程調整機能（DPC）を搭載しているので、好みの速度で再生する際も自然な音で聞き取りが可能です。
通常のテープレコーダーに比べ、各種スイッチ、ダイヤル、ジャックに凸点や凸線を追加し、触手で操作しやすいように配慮しました。本体表示も従来より大きく識別しやすい白文字を採用しています。その他、重要な録音箇所を音で検索できる「キューマーカー」機能を装備、録音中にキューマーカーボタンを押すことで、録音内容とともにキューマーカー信号が記録され、再生時に重要な箇所を音で知らせます。音声による取扱説明カセットも付属しており、本機の操作説明が音声で聞けます。

• 半減速（毎秒2.4cm）モードで録音したテープは、同モードを装備していない通常のテープレコーダーでは再生できません。
• 本機は、厚生大臣指定の身体障がい者用物品として非課税扱いです。

主な特長

1. 半減速の録音・再生
   本機は、ヘッドの走行速度を通常の毎秒4.8cmと、半減速の毎秒2.4cmの2段階で切り換えられるので、通常の半分の速度（毎秒2.4cm）で録音されている視覚障がい者向けのテープを再生することができます。また、半減速で録音すると、録音時間が通常の2倍になるので、長時間録音する場合にテープの本数を削減でき、収納にも便利です。
   ※半減速（毎秒2.4cm）モードで録音したテープは、同機能を装備していない通常のテープレコーダーでは再生できません。
   
2. 凸点、凸線による操作ガイド、大きめの本体表示
   通常のテープレコーダーに比べ、各種スイッチ、ダイヤル、ジャック、操作方向に凸点や凸線を追加し、触手で操作しやすいように配慮しました。また、本体表示も従来より大きくはっきりした白文字で表記しています。
   
3. 電池交換お知らせアラーム音
   電池交換の時期は、ランプとアラーム音でお知らせします。
   
4. 音のしおり「キューマーカー」機能
   重要な録音箇所をすぐに再生できるように、音で知らせる「キューマーカー」を搭載しています。録音中に本体前面にあるキューマーカーボタンを押すと、録音内容とともにキューマーカー信号が記録され、再生時に早送り、巻き戻しをすると、記録した位置を音で知らせます。
   
5. デジタル音程調整機能（DPC=Digital Pitch Control）付き再生スピードコントロール
   再生スピードは、毎秒4.8cm走行時で1/2倍速から最大2倍速、毎秒2.4cm走行時で標準から最大2倍速の範囲で調整できます。同時に、音程を自動調整するので、速聞き・遅聞き時でも自然で聞き取りやすい音を再生します。
   
6. 4トラックテープにも対応
   欧米の視覚障がい者用テープのフォーマットである4トラックにも対応しており、再生が可能です。

   • ・4トラックテープは日本では販売されていません。
   • ・4トラックでの録音はできません。
7. 声の取扱説明カセットを付属
   本機の操作説明を録音したカセットテープを付属しています。
8. その他の特長
   • ・人の声をクリアに録音できるフラットマイク搭載
   • ・ 一時停止状態の時に停止ボタンを押すと、必ず一時停止も解除することで、再度録音を開始する際に一時停止ボタンが入ったままの「うっかり録音ミス」を防ぐ、ストップ/ポーズリリース機構を採用
   • ・ 家庭用電源でもすぐに使えるように、ACパワーアダプターを付属
   • ・ 2段階の電池残量表示を装備

『 DSR-300』の主な仕様