SONY

報道資料
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1998年11月2日

キャンディセントとソニー
高圧型FED(Field Emission Display)の共同開発を行うことで合意

キャンディセントテクノロジーコーポレーション(以下、キャンディセント)とソニー株式会社(以下、ソニー)は、次世代平面薄型ディスプレイに用いる高圧型FED(Field Emission Display)の共同開発を行うことで合意しました。

画像表示装置は、映画などの映像やインターネットなどのコンテンツの表示デバイスとして、今後ますます重要なポジションを担うと予想されます。現在、機器の特性や表示されるコンテンツに対応するため、様々な性能や形態のディスプレイが求められつつあり現行のCRT方式に加え、LCD、PALC、PDP方式など様々な方式の開発・製品化が進められています。

今回共同開発を始めるFED方式は、半導体製造技術を利用して1蛍光画素に対して数千もの電界放出素子(超小型電子銃)を配列、それら電界放出素子から放出される電子で各蛍光画素を光らせて画像を表示する自発光型のディスプレイです。
本方式は、CRT方式と同じ発光原理であるため、CRT並みの明るさと広視野角・反応速度を実現できる一方、CRT方式特有の偏向部がないため、LCD方式並みの薄型軽量化が可能となります。
なかでも、アノードに数kVの電圧を用いる高圧型FED方式は、蛍光体に現在のCRT方式とほぼ同じ蛍光体素材を用いることで高輝度の発光が可能となり、また消費電力が少ないなどの特長があります。

今後、デジタル放送やDVDなどの高画質デジタル映像が増加することにより、薄型ディスプレイにもますます画像の品位向上が求められていくものと思われます。
両社では、高圧型FED方式を、次世代平面薄型ディスプレイの有力な方式のひとつとして位置づけ、14型から17型程度の画面サイズを目標に、量産技術などの共同開発を2年間行ってまいります。

  • キャンディセントテクノロジーコーポレーション
    本社、米国カリフォルニア州サンノゼ。1991年、薄型ディスプレイの開発製造を目的に創立される。
    FED技術に関する多くの特許やノウハウを持つ、薄型ディスプレイのベンチャー企業。
    ホームページアドレス:※現在はアクセスできません
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