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報道資料
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1998年11月9日

現行放送(SDTV)機材とほぼ同等のサイズ使い勝手を実現
屋外のHDTV番組制作に適した
"HDCAM"ポータブルビデオカセットレコーダー『HDW-250』発売

1080対応のカメラシステムなども併せて発売し HDTV制作機器の商品構成拡充

ポータブルビデオカセットレコーダー『HDW-250』 ポータブルビデオカセットレコーダー『HDW-250』

ソニーは、有効走査線数1080および1035本に対応した"HDCAM"フォーマット※1のポータブルビデオカセットレコーダー『HDW-250』を発売します。
『HDW-250』は、現行放送のCMやドラマなどの番組制作に使われている"デジタルベータカム"フォーマットのポータブルビデオカセットレコーダーとほぼ同等のサイズ、質量、使い勝手を実現しました。バッテリーオペレーションも可能で、ドラマやドキュメンタリーなど屋外での長時間収録を要するHDTV番組制作に適しています。

また、BS/地上波デジタル放送によるHD放送に対応するため、有効走査線数1080本に対応する"HDCAM"カメラ一体型ビデオ『HDW-700A』(価格995万円)、スタジオカメラ『HDC-700A』(価格1100万円)、ポータブルカメラ『HDC-750A』(価格870万円)を99年春に、HD SDI(シリアルデジタルインターフェース)※2出力を可能とするカメラアダプター『HDCA-701』(価格65万円)を99年夏に商品化する予定です。

型名 発売時期 価格(税別)
"HDCAM"ポータブルビデオカセットレコーダー
『HDW-250』
99年4月 450万円

ソニーは、将来のデジタルHDTV放送に向け、"HDCAMモを中核としたHDTVトータルシステムの開発に取り組み、スタジオビデオカセットレコーダー、カメラ一体型ビデオ、スタジオカメラ、スイッチャー、エフェクター、モニター、デジタルインターフェース基板など、幅広い商品構成で製品化しています。特に"HDCAM"のスタジオビデオカセットレコーダー「HDW-500」やカメラ一体型ビデオ「HDW-700」は、HDクオリティに加えて、質量、使い勝手などが現行放送方式のものに近づいたことで、スタジオのみならず、屋内外のスポーツ分野でも幅広くお使い頂いております。
今回、お客様から強くご要望頂いていたポータブルタイプや、カメラ一体型ビデオからのデジタル出力を可能にするHD SDIカメラアダプター『HDCA-701』、有効走査線数1080本対応カメラシステム3機種を来春以降順次商品化することで、スタジオでの収録やスポーツ番組の撮影/制作、ドラマやドキュメンタリーなどの屋外での撮影/制作分野などまで、ソニーはHDTV番組の本格的な制作環境を提供して参ります。

  • ※1独自開発の高能率・高画質圧縮技術(圧縮率は約1/7)を採用したVTRフォーマットで、97年春から順次発売。新開発の高出力高性能ヘッドと1/2インチのメタルテープを使用し、高密度記録による長時間記録を実現。1/2インチカセットの採用により、カメラ一体型ビデオも実現し、現行放送とほぼ同等の使い勝手が可能ととなった。また、強力なエラー訂正システムを確立し、高信頼性を確保。
  • ※2デジタルの信号を伝送するフォーマット。

『HDW-250』の主な特長

  1. "HDCAM"フォーマットの採用
    高信頼性の"HDCAM"フォーマットを採用。高能率・高画質圧縮技術および高密度記録技術により、現在現行放送の制作で使われているデジタルベータカムと同等の最大124分の長時間記録(Lカセットを使用時)が可能で、本格的なHDTVのドラマやドキュメンタリー収録にも対応します。
    有効走査線数1080および1035本、フィールド周波数59.94および60Hzの切替え対応で国内外での素材交換も可能。
  2. 小型・軽量を実現
    回路の大幅なLSI化により、"デジタルベータカム"フォーマットポータブルビデオカセットレコーダー「DVW-250」とほぼ同等のサイズ、質量を実現しました。
  3. 最長100mのケーブル延長が可能
    HD SDIと26ピンカメラケーブルインターフェースにより、カメラ、VTR間のケーブルを最長100m延長して運用が可能です。
  4. HD SDI標準装備
    入出力にはBTA S-004A/005A/006AおよびSMPTE 292Mに準拠したHD SDIを標準装備。同インターフェース対応のビデオカセットレコーダー、モニターなどとBNCケーブル1本で簡単に接続が可能。
  5. モニター用ダウンコンバーター内蔵
    ロケ先でのモニタリングが容易に行えるように現行放送用のNTSC(525/60)ダウンコンバーターボードを標準装備。NTSC(525)アナログコンポジット信号の出力が可能ですので、お手持ちのNTSC(525)用モニターを使用できます。
  6. 低消費電力を実現。バッテリーオペレーションが可能
    既発売のバッテリー「BP-L60/BP-90A」1本で約100分の連続記録が可能です。また、内蔵バッテリーを差し替え時には、外部バッテリーが優先的に使用される仕組みになっているので、完全連続動作が可能。
  7. お求めやすい価格、低ランニングコストを実現
    HDに要求される高度な信号処理回路を大幅にLSI化したことなどにより、お求めやすい価格を実現。また、デジタルベータカムと同等のテープコストで、現行放送並みの低ランニングコスト運用が可能です。
  8. メモリーラベルシステム「Tele-File」に標準対応
    メモリーラベルシステム「Tele-File」リーダー/ライターモジュールを内蔵しており、非接触で撮影データや素材情報などの書き込み、書き換えおよび読み出しが可能です。効果的なカセット管理・検索をサポート。
  9. 順次発売予定のHD商品
    • "HDCAM"カメラ一体型ビデオ『HDW-700A』(価格995万円):99年春
    • スタジオカメラ『HDC-700A』(価格1100万円)/ポータブルカメラ『HDC-750A』(価格870万円):99年春
    • カメラアダプター『HDCA-701』(価格65万円):99年夏

『HDW-250』の主な仕様

一般
電源 DC 12 +5.0/-1.0V
消費電力 最大47W
動作温度 0〜40℃
保存温度 -20〜+60℃
動作湿度 25〜85%(相対湿度)
質量 本体:約7.3Kg
最大外形寸法 320×148×349 mm (幅/高さ/奥行き)
記録/再生時間 BCT-124HDL使用時:最大124分
BCT-40HD使用時:最大40分
早送り/巻き戻し時間 420秒以内(BCT-124HDL使用時)
150秒以内(BCT-40HD使用時)
早送り/巻き戻しスピード 最大24倍速
サーチスピード 最大8倍速(2倍速、5倍速、8倍速で選択可)
使用できるバッテリーパック BP-90A(ニカド)またはBP-L60A (リチウムイオン)
ビデオ性能
サンプリング周波数 Y:74.25MHz
PB/PR:37.125MHz
量子化特性 10ビット/サンプル(圧縮処理8ビット/サンプル)
エラー訂正方式 リードソロモンコード
エラーコンシールメント 3次元適応型
コンプレッション コエフィシェントレコーディングシステム
チャンネルコーディング S-NRZI PR-IV
デジタル入力〜アナログコンポーネント出力 (標準再生機による再生時)
周波数帯域 Y:0.5〜21.0MHz ±0.5dB
PB/PR:0.5〜7.00MHz ±0.5dB
アナログコンポーネント入力〜アナログコンポーネント出力 (標準再生機による再生時)
A/D量子化特性 10ビット/サンプル
周波数帯域 Y:0.5〜21.0MHz +0.5/-0.7dB
PB/PR:0.5〜7.00MHz+0.5/-0.7dB
S/N比 60dB以上
モニター用525出力(アナログコンポーネント入力〜アナログコンポジット出力)
A/D量子化特性 10ビット/サンプル
周波数帯域 0〜5.5MHz ±0.7dB
56dB以上 S/N比
オーディオ性能
サンプリング周波数 48kHz(映像同期)
量子化 20ビット/サンプ
入力A/D量子化 20ビット/サンプル
出力D/A量子化 18ビット/サンプル
周波数特性 20Hz〜20kHz +0.5dB/-1.0dB(0dB 1kHz)
ダイナミックレンジ 95dB以上(1kHz、エンファシスON)
関連品
キャリングケース HKDW-250
バッテリーパック BP-L60A、BP-90A
バッテリーチャージャー BC-L100、BC-410
ACアダプター AC-550
リモートコントローラー RM-B150
メンテナンスマニュアルパート2
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