報道資料
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1998年12月10日
グルンディヒA.G.
株式会社日立製作所
松下電器産業株式会社
ロイヤル フィリップス エレクトロニクスN.V.
シャープ株式会社
ソニー株式会社
株式会社東芝
トムソン マルチメディアS.A.
グルンディッヒA.G.、株式会社日立製作所、松下電器産業株式会社、ロイヤル フィリップス エレクトロニクスN.V.、シャープ株式会社、ソニー株式会社、トムソン マルチメディアS.A.、株式会社東芝は、エレクトロニクス業界およびマルチメディア業界に向けてHAVi™(Home Audio-Video Interoperability)仕様のライセンスを、1999年春より共同で開始します。本ライセンスには、HAVi仕様に準拠する製品を作るために必要な、8社が所有するHAViの必須特許の使用権およびHAViのロゴ使用権が含まれます。なお、ライセンス窓口は、8社を代表してロイヤル フィリップスエレクトロニクスN.V.が担当します。
このライセンスにより、本仕様に関心のある企業は、IEEE1394デジタルインターフェースを用いたHAVi準拠のデジタルAV機器およびソフトウェアを開発することが可能になります。
HAVi準拠ソフトウェアは、デジタルAV機器のミドルウェアとして機能し、これを搭載したHAVi準拠デジタルAV機器では、機器間における相互運用や機能の相互利用ができます。HAViに準拠した機器がネットワークに接続されると、HAVi準拠ソフトウェアはプラグ&プレイ機能により直ちに機器の接続を自動的に検出、ネットワークとしての接続の手続きがとられ、接続された機器どうしの相互運用が可能になります。
また、HAVi仕様には、他の機器にある利用可能なアプリケーションソフトウェアやユーザーインターフェースソフトウェアを、ネットワークを介して自身に組み込み利用する機能も定義されており、家庭内ネットワーク機器としての新しいAV機器の楽しみ方や利便性の向上、将来有効となる機能に対する拡張性を実現します。
HAVi仕様に基づいた家庭内ネットワークは、エンタテインメント企業、エレクトロニクス企業、消費者が、デジタル時代の到来により可能となる幅広い双方向サービスを利用するための重要な役割を果たします。デジタル放送やネットワーク、パッケージメディアなどから得られるデジタルコンテンツは、家庭内ネットワークを介して家庭内のデジタル機器に配信され、相互運用性の保証されたデジタル機器では、コンテンツの適切なコピープロテクション技術と相まって、高速インターネットアクセス、ビデオ・オン・デマンド等、数多くの新サービスが利用者に提供されます。
HAViは、機器メーカーの違いに関わらず、HAVi準拠の機器を検出したり制御することを可能にします。さらに、HAViアプリケーションは、異なる機器における個々のデバイスを制御することが可能です。例えば、デジタルVTR、ハイファイオーディオ等のデバイスとしては、チューナーやディスプレイ、アンプ、ストリーム変換機、時計機能、インターネットアクセス機能、モデムなどが挙げられます。HAViでは、セットトップボックスなどのアプリケーションから、これらのデバイスを直接操作が可能となります。
HAVi仕様は、IEEE1394をベースにしたデジタルAV環境での家庭内ネットワークの様々な要求に対応すべく決められています。基本仕様は、IEEE1394上でのメッセージやイベントの交換、ネットワーク全体にわたってデバイスの能力検出や登録、デジタルAVストリームの管理やデバイス制御の為のソフトウェア(部品)について定義していました。Version 1.0仕様では、効率や信頼性、セキユリティ向上などの改良が行われています。HAVi(Version 1.0)仕様の主な追加・変更点は下記の通りです。
なお、HAVi™(Version 1.0 β)仕様は、評価検討の目的に限り、下記のインターネットURLからダウンロードして閲覧することが可能です。
HAViのホームページ(URL):http://www.havi.org/ ※現在はアクセスできません