SONY

報道資料
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1998年12月15日

ソニーとウエスタンデジタル
AV用ハードディスクドライブの共同開発で合意

ソニー株式会社
ウエスタンデジタル コーポレーション

ソニーとウエスタンデジタルは、オーディオ&ビジュアル(AV)用途を想定したハードディスクドライブ(HDD)に関して、中長期的な提携を前提とした共同開発を行なうことで合意、契約を締結いたしました。

共同開発の背景

放送/通信のデジタル化や、AVとインフォメーション・テクノロジー(IT)の融合が進む中、家庭内においては、パーソナルコンピューター(PC)やデジタルAV機器を接続することによって、相互に各機器のコントロールが可能な「ホームネットワーク」の構築が期待されています。この「ホームネットワーク」には、セットトップボックス(STB)を介して、デジタル放送やインターネットなどのデジタルコンテンツが伝送されてくる際、大量のデータが蓄積でき、さらにそれらのデータに対し迅速に、且つ自由にアクセスできる「ホームサーバー」などが必要になってくると予想されます。この「ホームサーバ」などを「ホームネットワーク」の中核に据えることにより、ユーザーは、様々なデジタルコンテンツを迅速に、且つ自由にテレビやPCなどの機器上で楽しむことができるようになります。

ソニーとウエスタンデジタルは、このようなホームサーバー等の次世代家電製品の実現に向け、従来のコンピューター用途のHDDにはない、"連続性""大容量""高転送レート"といった特長を有する新たなHDDの必要性を共通して認識しており、今回の合意に至りました。

今後両社は、ソニーの AVアプリケーションにおけるデジタル信号処理技術や磁気記録技術、ウエスタン デジタルの HDD設計・製造技術を持ち寄り、ソニーが"AVアプリケーション用インターフェース""アーキテクチャー""プロトコル"(※)を担当する一方、ウエスタン デジタルが"HDD本体"を担当し、2000年の実用化を目指して、今後ホームネットワークの核として位置づけられる「ホームサーバー」等に用いられるAV用HDDの開発を進めてまいります。

今回の契約では、共同開発の第1段階として、1999年3月末までに基礎要素技術確認のための試作機を開発、評価することが合意されました。1999年4月以降は、第1段階の結果を踏まえ、さらなる実用化に向け、共同開発を継続する予定です。

  • アーキテクチャー:AV用HDDのシステム全体の構造/仕組み
  • プロトコル:HDD内における制御及び外部との通信に関する規約/ルール
  • ウエスタンデジタル コーポレーション(Western Digital Corporation):米国カリフォルニア州アーバインに本社を構える大手ハードディスクドライブメーカー
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