報道資料
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
検索日と情報が異なる可能性がございますので、 あらかじめご了承ください。
2000年2月24日
ソニーは、米テキサス・インスツルメンツ社(以下、TI)と、小型IC記録メディア "メモリースティック"の普及促進に向け技術協力する旨、2000年2月24日、ドイツの ハノーバーで行われているCeBIT会場で発表致しました。TIは、"メモリースティック"規格準拠のLSIを開発することで同規格をサポートし、各種ハードウェアメーカーが "メモリースティック"対応製品を商品化することを容易にします。
今回の技術協力では、ソニーは"メモリースティック"関連の著作権保護技術"MagicGate"と音声圧縮技術"ATRAC3"の技術をTIに供与するとともに、開発に関する技術サポートを行います。一方、TIは、これらの技術と先進のデジタル信号処理技術を用いて、"メモリースティック"対応機器向けのLSIを開発し、供給します。
"メモリースティック"は、画像・音楽を始めとする幅広いAV-ITデータを機器間で移動させるために最適な小型IC記録メディアです。本メディアは、信頼性の高いコネクタ構造やデータの誤消去防止スイッチなど、ユーザーの使い勝手に十分な配慮がなされており、すでに約300万個が市場に出荷されています。
著作権保護技術"MagicGate"は、SDMI(Secure Digital Music Initiative)の仕様に準拠しており、音声圧縮技術"ATRAC3"と併せてインターネット等のメディアを通じて、高信頼性かつ高音質の音楽配信を可能とします。日本国内においては、1999年12月より(株)ソニー・ミュージックエンタテインメントが音楽配信サービス「bitmusic」を開始し、同月発売された「メモリースティックウォークマン」を用いて高音質の音楽を楽しめるようになりました。
TIは、デジタル信号処理技術とアナログ技術を有する世界のリーディング半導体 メーカーです。世界のデジタル携帯電話端末の60%以上※で、TIのDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)が使われています。今回の技術協力により、モバイル端末・携帯用音楽受信端末、およびその他の情報機器メーカーが、"メモリースティック"対応製品の開発を容易に行えるようになります。※TI社調べ
ソニー株式会社 執行役員常務 中村嘉秀のコメント:
「我々は、TIと技術協力できることを大変喜んでいます。TIのサポートにより、"メモリースティック"が急成長する世界市場で受け入れられ、普及が一段と加速されることを期待しています。」