報道資料
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2000年4月16日
ソニーは、ドイツ公共放送局BR(Bayerischer Rundfunk)とオーストリア公共放送局ORF(Osterreichischer Rundfunk)から、両局の次世代デジタルインフラとしてソニーの「MPEG IMX」システムを採用する旨の決定を受け、「MPEG IMX」 VTRや「MPEG IMX」カムコーダーなど多数の機器を受注しました。
ORFは、現在所有しているアナログVTRのM-IIシステムを、高画質デジタルネットワークインフラである50Mbps MPEG2環境への移行を行います。またBRは、既存のデジタルベータカムシステムと50Mbps MPEG2環境の融合を計画しており、今回両局は、局内のデジタルインフラ構築にあたり、ソニー ブロードキャスト&プロフェッショナルヨーロッパ(BPE)と共同で、システム構築や開発を行なっていくことも発表しています。
今回の決定にあたっては、機器の性能や信頼性はもとより、MPEGがもつ将来性やデジタルベータカムとの互換性などが、高く評価されました。
BRからの受注により、ドイツのARD(州放送機関などで構成される連合体)傘下での「MPEG IMX」システム採用は、昨年9月のWDR(ドイツ公共放送局:既報)での決定以来、2件目となります。また、欧州では他にイタリア公共放送局RAIが、米国では4大ネットワークのうちCBSやNBCが採用を決定、順次導入が進められています。
なおORFは、ドイツおよびスイスの公共テレビと共同で、ドイツ語圏向けの衛星番組“3sat”を共同で制作しており、またBRと同じドイツ語圏であることや地理的に近いことで番組交換を行うなどの交流があり、今回の共同決定となりました。
「我々は、ながらく制作システムのアップグレードを検討してきましたが、「MPEG IMX」システムがリニア機器とディスクベース機器との最高の組み合わせであると確信し、今回選択を行いました。今回の主な目的は、業務効率を上げることや運用費を抑える一方で、我々の長所である高画質な映像放送を維持することでした。ソニーの「MPEG IMX」は、優れた映像と音声、コストセーブを実現し、我々の目指すリニアオペレーションの要求に完全に応えます。アナログとデジタルのベータカムカセットが再生可能なことも、デジタルベータカムと50Mbps MPEG2の環境を融合していく上で非常に重要なことでした。」
「我々のアナログVTRは、今更新の必要に迫られています。以前から業界標準の“オープン” なデータ圧縮を使ったデジタルVTRへの置き換えを検討していました。ソニーの「MPEG IMX」VTRを選んだのは、画質や使い易さだけではなく、今後のメンテナンスやメディアコストを削減できるからです。最小限の費用で我々のLMS(Library Management System)内にインストールすることができることも優位な点でした。そして、我々はソニーとの素晴らしい協力関係があり、ソニーが局内のサービスで素晴らしいサポートを提供してくれるという確信もあったのです。」