報道資料
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2000年4月13日
"メモリースティック"ネットワークの更なる発展に向けて
超小型機器を実現する"メモリースティックDuo(仮称)"を開発
ソニーは、IC記録メディア"メモリースティック"の普及促進に向け、これまで多彩な対応機器の商品化によるアプリケーションの拡大、並びに業界各社に向けた普及活動に努めてまいりました。今後ソニーは、"メモリースティック"のさらなる飛躍に向け、超小型機器を実現する"メモリースティックDuo(仮称)"の開発、拡張フォーマットの策定および積極的な対外普及活動に取り組んでまいります。
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超小型機器を実現する“メモリースティックDuo"の開発
ソニーは、着脱可能な超小型メディア部(20×31×1.6mm)とカートリッジ部で構成される、"メモリースティックDuo"を開発し、基本仕様を策定しました。これにより、PDA、携帯電話、ポータブルAV機器に加え、超小型メディアならではの商品形態やアプリケーション展開が可能になります。本メディアは、スタンダードサイズの "メモリースティック"との互換性を保っており、従来機器での使用も可能です。今後ソニーは、"メモリースティック"で構築されるネットワークに、超小型機器を新たにつなげるメディアとして、"メモリースティックDuo"を業界各社に提案してまいります。本メディアの実用化に関しては、2001年早期を目標に開発を行っています。
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"メモリースティック"ネットワークを広げる、フォーマットの拡張
A) "メモリースティック"の形状を利用した、インターフェース拡張フォーマットを新たに定義
"メモリースティック"の形状・端子・基本仕様を利用し、記録メディア用途以外のアプリケーション展開を可能にするインターフェース拡張フォーマットを新たに定義しました。例えば、本フォーマットによって、"メモリースティック"の形状に合わせたLAN、モデム、Bluetoothなどの通信ユニットや、CCDカメラ、GPS位置情報ユニット、マイクロホンなどのAVユニットを、直接"メモリースティック"スロットに差し込み、ハードウエアに拡張機能を持たせることができます。インターフェース拡張フォーマットは、"メモリースティック"の通信インターフェース/プロトコルなどの基本仕様をベースにしているので、ソフトウエアの追加だけで拡張機能を機器側に持たせることが可能になります。
B) 新規アプリケーションフォーマットとして、位置情報交換フォーマット策定
現在、"メモリースティック"のアプリケーションフォーマットとして、画像、音声、音楽、データなどを規定していますが、新たにカーナビなどの機器間で位置情報を交換するためのフォーマット策定を、今夏を目処に取り組んでいます。同フォーマットにより、画像や音声ファイルなどに位置情報を付加することができ、例えば地図と連動したデータの表示、再生などが可能になります。
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さらなる対応機器の普及を目的とした、積極的な対外活動
"メモリースティック"対応機器の普及に関しては、これまでソニーが画像、パーソナルコンピューター、音楽などの分野で対応製品を商品化し、全世界の累計出荷台数は1999年度末時点で200万台に達しています。今後の計画としては、賛同メーカーの製品も加え、2000年度末に800万台、2001年度末に2000万台を予測しており、対応機器の普及が早期に進むものと確信しています。
"メモリースティック"のライセンス活動においては、これまでエレクトロニクス、コンピューター関連、通信、自動車などの多岐にわたる業界各社と契約に合意しており、合計46社(4月時点)の企業にご賛同いただいています。今春より、賛同メーカーから"メモリースティック"対応製品が発売され、今後さらなる普及拡大が期待されます。
さらに、"メモリースティック"関連技術である、著作権保護技術(OpenMG、MagicGate)、音声圧縮技術(ATRAC3)などに関しても、多くの企業とのアライアンスを結んでいます。
また、“メモリースティック"のアプリケーションを、業界各社で検討する活動として、現在オーディオ分野では"オーディオ研究会"、携帯電話の分野では"メモリースティック・モバイルフォン研究会"を運営しています。今後、同様の研究会の発足を、他分野においても順次検討してまいります。
"メモリースティックDuo"の基本仕様
参考データ