報道資料
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2000年6月8日
ソニーは、北米市場に向けたリチウムイオン・ポリマー二次電池の現地生産体制を構築するため、メキシコのソニー・ヌエボ・ラレード(SNL※)にて同電池の本格生産を開始します。SNLは、ソニーグループの記録メディア製造・二次電池パック製造の北米拠点です。本年10月には同電池のサンプル出荷を開始し、年内に月産50〜70万セルの量産体制構築を目指します。
※Sony Nuevo Laredo, S.A. de C.V.
リチウムイオン・ポリマー二次電池は、ゲル状ポリマー電解質を使用しており、形状の自由度、薄型、軽量の特長を持っています。携帯電話・ノートパソコン・携帯用AV機器など、小型デジタル機器への応用に最適な同電池は、今後急激な需要拡大が見込まれています。ソニーでは、これまで(株)ソニー・エナジー・テック(福島県郡山市)で同電池を生産しており、現在の月産能力は150万セルです。
SNLにおける生産活動としては、日本から持ち込んだ電極素材へのゲルポリマー塗布工程から、最終仕上げ工程(パッケージング)までを行います。立ち上げ時の生産設備は日本から移設し、その後の生産数拡大に伴い現地調達を含めて検討してまいります。生産人員については、現地スタッフ約350名が、日本から派遣する10数名の技術者・製造要員と協力し、早急な立ち上げを目指します。リチウムイオン・ポリマー二次電池の生産開始に伴う初期投資額としては、約20億円を予定しています。
ソニーは、安定的・効率的な製品供給を目的に、これまでマーケットに近い地域での生産を行ってまいりました。今後、急激に需要拡大が予想されるリチウムイオン・ポリマー二次電池についても、早急に北米生産体制を確立し、現地における競争力の確立とビジネス展開を積極的に行ってまいります。