ソニーは、Palm OS^Rを採用したパーソナル エンターテインメント オーガナイザーを日本市場向けに9月より発売します。当社は、本機をブロードバンド・ネットワーク時代の戦略的製品として位置付け、お客様がいつでもどこでも手軽に様々なコンテンツを楽しめる「パーソナル エンターテインメント」の世界を提案し、新たな市場の創造に向けて積極的にビジネスを展開してまいります。　

当社は、昨年11月に米国パーム社とAV機能が充実した次世代Palm ComputingR Platformの共同開発を行うことで基本合意し、携帯情報端末の開発を進めてまいりました。このたび日本国内で発売する2機種は、ハードとしては、メモリースティックスロットの装備やジョグダイヤルコントローラーの採用、薄型デザインなどの先進性を実現しています。また、画像も扱える専用のWeb閲覧ソフトや、当社“VAIO”などお手持ちのパソコンと情報共有できる画像ファイル管理ソフトなどを搭載しており、パソコンに取りこんだ静止画・動画を本機で見ることができます。一方当社は、インターネット上で静止画・動画を扱うことのできるサービス「イメージ・ステーション」を年内に開始する予定です。これにより、デジタルスチルカメラやビデオカメラで撮影した画像を、パソコンを通して、または直接、ネットワークからダウンロードして本機で再生することが可能になります。

なおメモリースティックについては、今後さらに用途の拡張を予定しており、パーソナルエンターテインメント オーガナイザーにおいても対応可能な種々の「Memory Stick Expansion Module（仮称）」を2001年内に商品化すべく検討していきます。具体的には、画像入力用のカメラモジュールやGPS位置情報モジュール、Bluetoothなどの無線通信モジュールが最適な商品形態と考えています。「Memory Stick Expansion Module（仮称）」については、今後フォーラム活動を通じ、IHVs（Independent Hardware Vendors）の方々に広く情報を公開します。

さらに、この度の発表に合わせてパーソナル エンターテインメント オーガナイザー向けのデベロッパープログラムを提供します（ウェブサイト ※現在はアクセスできません）。ISVs（Independent Software Vendors）やIHVｓの方々が当社のパーソナル エンターテインメント オーガナイザー向けの様々なソフト・ハードを開発しやすい環境を整備すべく、ジョグダイヤルやメモリースティック対応のソフト開発用キット等の配布や開発サポート体制を準備してまいります。こうして、ソニーは、ISVsやIHVsの方々と協力して魅力あるハード・ソフトの開発を進める予定です。

ソニーは、来るブロードバンド・ネットワーク時代においてもお客様に“夢”を与え続けられる企業として、パーソナル エンターテインメント オーガナイザーをプラットフォームとし、ユニークで使いやすいハード・ソフトの開発と合わせ、誰もが手軽に利用できるデジタルネットワークサービスを提供してまいります。

パーム社COO　アラン・ケスラー氏は、以下のように語っています。
「われわれは、ソニーとパームの共同作業が具体的な形になるのを心待ちにしていた。 両社の共同作業の最終的目的は、Palm OS^Rプラットフォームをより表現力豊かなものにすることで、新たな発展の機会を創造し全世界の携帯端末市場の拡大を加速することだ。ソニーの参入は、Palm OS^Rプラットフォームをより強化し、その創造性に富む用途をあまねく示すものになるだろう。」

英語原文

"We have been looking forward to seeing the result of the collaborative work between Sony and Palm" said Alan Kessler, Chief Operating Officer of Palm, Inc. "The goal of our joint effort is to enrich the Palm OS platform and to open up new development opportunities, thus spurring a growth in the handheld computing market worldwide. We hope Sony's entry will reinforce the strength and showcase the creative applications enabled by the Palm OS platform," he added.