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報道資料
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2000年7月26日

ブロードバンド・ネットワーク時代に向けた新 設計・生産体制構築

2001年4月に 国内 組立系 設計・生産プラットフォーム会社を設立

ソニーは、エレクトロニクス機器の最終商品組立を行う国内の13生産事業所を統合し、2001年4月1日に、組立系設計・生産プラットフォーム会社「ソニーEMCS AV/IT(仮称)」を設立します。この計画は、ブロードバンド・ネットワーク時代に向けた経営改革方針の重要な一項目として、本年3月30日に発表したEMCS(Engineering, Manufacturing and Customer Services:新 設計・生産体制)構想の実施第一段階です。

EMCS構想は、従来の製品別、事業部門(ネットワークカンパニー)別の生産体制を抜本的に変革・強化し、ビジネス環境の急激な変化に即応できる新時代の設計・生産体制を構築しようとするものです。

今回、設立する組立系設計・生産プラットフォーム新会社は、事業部門の主管を離れて、全てのエレクトロニクス機器完成品の国内生産責任を担います。具体的には、新会社は、IT技術をフルに活用し、量産設計から試作、資材調達、生産計画、生産技術、量産など一連の設計・生産プロセスを統合的に運営します。さらに、在庫管理、物流、カスタマーサービスなどの機能を加え、市場と直結することで、設計・生産の「柔軟性」、「スピード」、「品質」の向上を実現する体制を目指します。

新会社設立による具体的効果としては、以下が期待されます。

  1. サプライチェーンマネジメント改革、e-プロキュアメント導入などIT技術による 設計・生産プロセスの効率化、生産リードタイム短縮、最適在庫実現
  2. 急激な市場変動や商品サイクルの短縮化に対応して、個々の生産事業所の枠を超えて、迅速かつ柔軟に商品の生産展開ができる設計・生産トータルオペレーション構築
  3. グループ内での生産関連業務の重複を排した一層の生産性向上とコスト競争力強化
  4. 高密度実装、品質管理など、事業所間の技術移転促進とグループ全体の生産技術力向上
  5. カスタマーとのダイレクトなコンタクト促進によるカスタマーサービス体制改善とカスタマーニーズの設計・生産現場へのフィードバック強化による品質向上

今後、当社は新しい設計・生産プラットフォーム会社のスタートに向け、対象となる13事業所間や本社事業部門との間で、設計・生産に関する機能や役割の整理・統合を順次進めると同時に、人材リソースの再配置を進めてまいります。これにより、本社事業部門は、事業企画、技術・研究開発、商品企画、基本設計などの経営業務に集中することとなり、新会社と事業部門の責任区分がより明確になります。

なお、国内の半導体系、デバイス系生産事業所、ならびに海外生産事業所については、製品、工程、地域などの特性を踏まえて、引き続きEMCS全体構想の中での最適体制を整えるべく、検討を進めてまいります。

新会社の概要(予定)

  • 会社名
    ソニーEMCS AV/IT(仮称)
  • 設立予定日
    2001年4月1日
  • 代表者名
    菅野二二夫(すがのふじお)
  • 本社所在地
    東京都品川区
  • 売上高
    約1兆5,000億円
  • 人員
    約12,000人
  • 対象事業所
    下記の国内の組立系13生産事業所を予定
  • ソニー千厩(せんまや)株式会社(岩手県東磐井郡千厩町)
  • ソニー中新田(なかにいだ)株式会社(宮城県加美郡中新田町)
  • ソニー北関東株式会社(茨城県下妻市)
  • ソニーボンソン株式会社(埼玉県坂戸市)
  • ソニー木更津株式会社(千葉県木更津市)
  • ソニーデジタルプロダクツ株式会社(長野県南安曇郡豊科町)
  • ソニーブロードキャストプロダクツ株式会社(静岡県湖西市)
  • ソニー幸田株式会社(愛知県額田郡幸田町)
  • ソニー一宮株式会社(愛知県一宮市)
  • ソニー電子株式会社(愛知県一宮市)
  • ソニー稲沢株式会社(愛知県稲沢市)
  • ソニー瑞浪株式会社(岐阜県瑞浪市)
  • ソニー美濃加茂株式会社(岐阜県美濃加茂市)
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