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報道資料
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2000年8月30日

小型LCD、CCD生産能力拡張のため、熊本県に半導体製造工場を建設

2000年11月着工、2001年10月稼動予定

ソニーは、小型LCD(高温ポリシリコン)、CCD撮像素子の供給体制を増強するため、熊本県菊池郡に新工場を建設することを決定しました。本工場は、現在ソニー国分(株)が製造しているLCD、CCDの生産能力拡張を目的とし、2000年11月に着工、2001年10月稼動開始を予定しています。

近年、データプロジェクター/リアプロジェクションテレビの映像表示素子や、カムコーダーのビューファインダーなどに用いられている小型LCDは旺盛な需要があり、生産体制の増強が求められています。また、CCD撮像素子も、デジタルスチルカメラやカムコーダーの急速な伸びにともない需要が拡大しています。このような状況下、ソニーが得意とするLCD、CCDの新たな量産拠点を確立し、生産体制の強化を図ります。

工場予定地である「くまもと第二テクノパーク」は、国内半導体生産額の約3割をしめる九州の中心に位置しており、豊富な人材・資源・インフラなどが有効に活用できます。さらに、ソニー国分(株)、ソニー長崎(株)、ソニー大分(株)などとのアクセスに優れており、ソニーグループの半導体生産拠点間の技術共有や資材調達などが容易に行えるなどのメリットがあります。

新工場では、ソニーグループとして初めて300mmウェーハーに対応するほか、ソニー・コンピュータエンタテインメントFab1でも採用されている局所クリーン化技術や、需要に応じて柔軟に生産能力を増強できるミニライン設計、そして使用済み洗浄液などの再資源化を図り最高水準のゼロエミッションの実現を目指すなど、最先端半導体製造技術に対応していく予定です。投資額は2000年度内に約100億円、2005年度末までに累計約1,000億円を予定し、稼動開始時の従業員数は約300人(内新規雇用約140人)を計画しています。量産は、小型LCDを2002年より月産約3,000枚、CCDを2003年に月産約2,000枚でスタートする予定です。2005年にはトータル月産約12,000枚体制とし、それぞれのデバイスの月産能力(現状:LCD85万個、CCD260万個)を倍増する計画です。

  • 300mmウェーハー
半導体製造拠点

新工場の概略(予定)

建設開始 2000年11月
稼働開始 2001年10月
所在地 熊本県菊池郡菊陽町大字原水 くまもと第二テクノパーク
生産体系 ウェーハー工程と組み立ての一貫生産ライン
生産品目 高温ポリシリコンLCD、CCD
敷地面積 149,409㎡
クリーンルーム面積 20,000㎡(クリーンルーム2層・7階建て)
月産生産能力 2002年当初3,000枚
2005年12,000枚予定
※300mmウエーハー
従業員数 約300人(稼動開始時)

ご参考:ソニー国分(株)の概要

会社名 ソニー国分株式会社
本社所在地 鹿児島県国分市野口北5-1
創立 1973年8月1日
創業開始 1974年5月1日
資本金 210億円(ソニー株式会社 100%出資)
代表者 代表取締役社長 濱崎暢洋(はまさき のぶひろ)
売上高 1,043億2,000万円(1999年度)
事業内容 半導体の開発・設計・製造
設計・生産品目 バイポーラIC、MMIC、MOS IC、CCD、高温ポリシリコンLCD
社員数 2754名(2000年4月1日現在)
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