報道資料
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2000年9月21日
セミコンダクタ ネットワークカンパニー テクノロジーボード議長に就任
株式会社 日立製作所の半導体部門で活躍されている牧本次生氏(現職:同社 技師長)が、コーポレートリサーチフェロー(執行役員専務待遇)として、10月1日付けで当社に入社します。
同氏は、当社で半導体事業を統括する“セミコンダクタ ネットワークカンパニー(SNC)”の技術戦略を担うSNCテクノロジーボード議長に就任する予定です。
牧本氏は、1959年に株式会社 日立製作所に入社、半導体事業部長などを歴任し、同社の半導体事業拡大に多大な貢献をされています。中でも、いち早くコンピュータのモバイル化・携帯化を予見、マルチメディアやネットワーク、ポータブル向けRISCマイクロプロセッサー「SHシリーズ」の開発・製品化を実現し世界市場No.1の出荷を記録するなど、その優れた先見性は業界のみならず多方面から高い評価を得ています。
また、平成8年度における日米半導体協定問題に関する米国SIA(Semiconductor Industries Association)との協議では、EIAJ団長(電子デバイス幹部委員会委員長)として日米半導体協定の終結に向け尽力し、世界半導体会議(WSC: World Semiconductor Council)の設立に貢献されました。平成11年度には、半導体新世紀委員会(Semiconductor in New-Century Committee)の委員長に就任し「日本半導体産業の復活」の提言書をまとめるなど、国際的視野に立った幅広い活動や日本における半導体産業育成に努められています。
ソニーでは、グループにおける半導体事業強化の一環として、本年8月1日付けで社内カンパニー“セミコンダクタ ネットワークカンパニー”を設立、エレクトロニクス製品やサービスの付加価値創造を担う重要な部門として半導体開発や設備投資など積極的な展開を進めています。
牧本氏には、半導体事業におけるこれまでの豊富な経験とその優れた先見性をもって、ソニーグループ全体の半導体技術戦略を構築いただき、ソニーの半導体企画から開発・製造にいたる様々な分野における一層の技術力向上をお願いする予定です。
「ソニー株式会社は、日立の電子デバイス事業にとって重要なお客様であり、また、 プラズマディスプレイ事業等におけるビジネス・パートナーでもあります。今回、出井会長のご要請を受け、SNCテクノロジーボード議長に牧本氏が就任することは、こうした両社の関係をさらに強化する契機にもなり、また、牧本氏にとっても素晴らしいチャンスであると考えています。今後、牧本氏が、“ミレニアム・ブリッジ”としてブロードバンド時代の両社の架け橋となってくれることを期待しています」
「半導体事業は、エレクトロニクス製品やサービスの付加価値を左右するものとして、今後益々重要性を増しています。弊社のこの分野における技術戦略を、より一層強固なものにするため、牧本氏に弊社SNCのテクノロジーボード議長への就任をお願いしました。ご快諾をいただきました庄山社長および株式会社 日立製作所に深く感謝いたしますとともに、牧本氏には、その優れた先見性と豊富な経験をお借りし、ソニーの半導体事業を世界のトップグループに育てあげる上でご尽力いただけるようお願いしたいと思います」
牧本次生 (まきもと つぎお)