報道資料
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
検索日と情報が異なる可能性がございますので、 あらかじめご了承ください。
2000年9月20日
シャープ株式会社とソニー株式会社は、光ファイバを用いてデジタルAV(音響映像)/IT(情報)機器を接続するデジタルインターフェース"OP i.LINK"の基本仕様を策定いたしました。今後、策定した基本仕様を業界各社へ広く提案してまいります。
"OP i.LINK"は、デジタルインターフェースの国際規格"IEEE1394a-2000"の通信プロトコル(制御手順)に準拠しており、一芯POF(プラスチック光ファイバ)を介して静止画や動画を伝送する方式です。メタルケーブルを使用してIEEE1394に準拠するi.LINKとの間でプロトコル上の互換性を保証しています。POFを使用するため、電磁ノイズを伝播することがなく、接続機器のEMI(電磁妨害)対策が軽減されるとともに、接続機器間が電気的にアイソレーション(絶縁)されるため、グランドループが形成されずノイズが抑えられます。また、機器間の接続距離を10mまで延長することが可能となります。さらに、一芯であることにより、コネクタとファイバの小型化・軽量化を実現しました。
開示する基本仕様には、光学/電気特性、コネクタ形状、PHY(物理層)LSI仕様、バスマネージャー実装規定と、その試験/測定方法が含まれています。今後、業界各社からのご意見をいただきながら、2000年末を目指して仕様を策定いたします。また、"OP i.LINK"仕様に準拠したデバイスやデジタルAV/IT機器の相互接続性を確保するための検証機構の設立についても検討してまいります。
両社は、このたび共同開発した基本仕様により、デジタルAV/IT機器によるホームネットワークの本格的な実用化を目指すとともに、さらに基幹技術や部品技術の確立に取り組んでまいります。