SONY

報道資料
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
検索日と情報が異なる可能性がございますので、 あらかじめご了承ください。

2000年10月5日

ヘッドホンや2つのスピーカーで映画館のような臨場感のあるサラウンド音場を実現する3Dヘッドホン/スピーカー向け音声再生用バーチャライザーLSI
“バーチャルホンテクノロジー・アコースティックエンジン”開発

ソニーは、DVDなどから出力される5.1チャンネルの臨場感のある音声を、ヘッドホンや2つのスピーカーで手軽に楽しむための、音声再生用バーチャライザーLSI“バーチャルホンテクノロジー(VPT)・アコースティックエンジン”『CXD9541R』を開発いたしました。

本LSIは、ドルビー・ラボラトリーズ・ライセンシング・コーポレーション(以下ドルビー・ラボ)が推奨する「バーチャル・ドルビー・デジタル」※1と、デジタルシアターシステム社(以下DTS社)の「DTS バーチャル 5.1」※2の認証(スピーカー用途)を取得しております。

近年、DVD等の音声信号の多くは、複数のチャンネルが記録できるドルビー・デジタルやDTSでデジタル記録されています。映画館で体験する素晴らしい臨場感は、この音声信号を再生することによって実現しています。通常、これらの多チャンネルデジタル音声信号を家庭で楽しむためには、映画館と同様に前方に3台(左、中央、右)、後方に2台、重低音再生のためのサブウーファー1台、計6台のスピーカーを設置する必要があります。

このたび、1993年に開発したバーチャルホンテクノロジー(VPT)※3をバージョンアップすることにより、ヘッドホン再生はもとより、前方2チャンネルのスピーカーで5.1チャンネルの臨場感あふれるサラウンド音場を実現することができるLSI「VPT・アコースティックエンジン」を開発しました。

今後、「VPT・アコースティックエンジン」の量産に向けた開発を進め、本年末を目処に同LSIを搭載した3Dスピーカーやヘッドホンシステム等の商品化を行なうと同時に、社外カスタマーへの販売についても検討してまいります。

  • ※1
    バーチャル・ドルビー・デジタル:
    • ドルビー・ラボは、DVDプレーヤーや5.1チャンネルデコーダー機器などのドルビーデジタル方式のデジタルサラウンド機器に対し、5.1チャンネルのスピーカーによるものと互換性のある音場を2台のスピーカーによって実現するシステムを「バーチャル・ドルビー・デジタル」と認定している。
  • ※2
    DTS バーチャル5.1:
    • DTS社では、DVDプレーヤーや5.1チャンネルデコーダー機器などのDTS デジタル方式のデジタルサラウンド機器に対し、5.1チャンネルのスピーカーによるものと互換性のある音場を2台のスピーカーやヘッドホンを用いて実現するシステムを「DTS バーチャル5.1」と認定している。 同社がスピーカー用LSIで認証を与えたのは今回が初めて。 DTSは、ドルビー・デジタルに比べて、メディアに記録する際の圧縮率が低く、情報量が多いことが特徴。
  • ※3
    バーチャルホンテクノロジー(VPT):
    • ソニー独自の音響解析技術とデジタル信号処理技術を用いて、映画館、ライブホール等のあらゆる音場をヘッドホン/スピーカーで再現する事を可能とする当社の技術。
このページのトップへ