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報道資料
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2000年10月18日

ソニー、ソレクトロンがエレクトロニクス機器製造委託で合意

ソニー株式会社と米国ソレクトロン・コーポレーション(Solectron Corporation)は、このたび、ソレクトロンがソニーに対してエレクトロニクス製造サービス(Electronics Manufacturing Services:EMS)を提供するなど、エレクトロニクス機器製造委託に関して合意いたしました。

今回の合意の主な内容は、以下の通りです。

  1. ソレクトロンは、ソニーからソニー中新田(なかにいだ)株式会社[宮城県加美郡中新田町]、ソニー・インダストリーズ・タイワン(Sony Industries Taiwan)[台湾 高雄市]の2生産事業所の資産を取得し、ソニーは、両事業所にソニーのエレクトロニクス機器の製造業務をアウトソースします。両事業所は、合わせて約45,000平方メートルの生産スペースを有し、現在、カーナビゲーション、カーオーディオ、リチウムイオン電池などのハイエンド・コンスーマー・エレクトロニクス機器を生産しております。
  2. ソレクトロンは、同社が全世界で展開するエレクトロニクス製造サービス・オペレーションの一部として、上記2 事業所を運営いたします。また、ソレクトロンは、両事業所の従業員(ソニー中新田:約1,300人、ソニー・インダストリーズ・タイワン:約750人)を、基本的に従来水準の給与、待遇で引き続き雇用します。
  3. ソレクトロンは、ソニー並びに他のカスタマーに対して、上記2事業所で、エレクトロニクス製造サービスを提供します。

ソニーは、今回の協力関係により、生産プロセスの一部をアウトソーシングすることで、需要動向、商品サイクルにきめこまかく対応した生産を目指します。これにより、迅速かつフレキシブルに生産商品構成、生産量の最適化を図るソニーグループ全体の生産体制構築に役立ててまいります。今回の協力は、業務の効率化、コスト削減、生産技術力向上、品質向上、カスタマーサティスファクション充実に向けて、ソニーグループが独自に推進している新 設計・生産体制(Engineering, Manufacturing and Customer Services:EMCS) 構想を補完するものです。

ソレクトロンにとって、今回の協力合意は、同社が、世界のエレクトロニクス産業にとって重要な日本並びに台湾おいて、強力にフルサービスを提供する体制を整える上で、役立つものです。ちなみに、全世界のエレクトロニクス機器の1/3は、日本で生産されております。これに加え、ソレクトロンが、ハイエンド・コンスーマー・エレクトロニクス機器分野にビジネスを拡大する第一歩です。

両社は、協力関係を築く上で、合意文書にサインをしており、今後、速やかに日本、台湾、米国での必要な手続きを経て、クロージングする見通しです。

安藤国威ソニー(株)社長兼COOコメント

「ブロードバンド・ネットワーク時代において、ソニーのコア・ビジネスであるエレクトロニクス事業を一層強化するためには、業務革新による効率化と成長分野へのリソース集中が不可欠です。業務革新を進める一環として、生産面では、エレクトロニクス製造サービス分野の先駆者であるソレクトロン社からの協力を得て、ソニー製品に期待される高品質を保ちながら、変動する市場需要にフレキシブルに対応できる体制構築を図ってまいります。」

コウイチ・ニシムラ ソレクトロン・コーポレーション会長・社長兼CEOコメント

「世界的に知られたコンスーマー・エレクトロニクス・ブランドであるソニーと相互に実りのある長期の関係を築き、協力していくことは喜ばしいことです。今回の協力は、主要な日本企業がエレクトロニクス製造サービスを活用するという重要な決定を意味するものです。また、アジア、太平洋地域でのビジネスを拡大し、カスタマーに全世界で幅広い製造並びにサプライチェーンのサービスを提供できる能力を強化する点でも、重要な戦略的ステップです。」

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