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報道資料
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2000年10月24日

キャンディセントとソニー、高圧型FEDの共同開発の継続で合意

新たに、ライセンス契約と資本参加で合意

キャンディセント テクノロジーズ コーポレーション(以下 キャンディセント)とソニー株式会社(以下ソニー)は、高圧型FED(Field Emission Display)の共同開発を継続することで合意いたしました。

キャンディセントとソニーは、1998年10月、次世代平面薄型ディスプレイに用いる“高圧型FED”の共同開発で合意(契約年数2年)し、以来、要素技術開発を行なっております。これまでの成果として、2000年5月に行なわれた“SID 2000”で、13.2型のカラーFEDパネルを展示いたしました。今回、2001年末まで共同開発期間を継続し、実用化にむけた開発を行なってまいります。

  • SID 2000:(Society for Information Display 2000 International Symposium,Seminar & Exhibition) ディスプレイ関連の国際学会。今年は5月16日から5月18日までの3日間、米国カリフォルニアでシンポジウムと展示会が開催された。

今回の開発の継続に伴い、ソニーがキャンディセントの持つ高圧型FED技術に関する技術ライセンス契約を締結し、同技術の開発・製造権を取得することで合意しました。また、ソニーからキャンディセントに資本参加することについても併せて合意致しました。

FED方式は、半導体製造技術を利用して1蛍光画素あたり数千もの電界放出素子(超小型電子銃)を配列、電界放出素子から放出される電子で各蛍光画素を光らせて画像を表示する自発光型のディスプレイです。ブラウン管方式と同じ発光原理であるため、ブラウン管並みの明るさと広視野角・応答速度により動画の表示に適しているとともに、ブラウン管方式特有の偏向部がないため液晶方式並みの薄型軽量化が可能となります。

中でも高圧型FED方式は、蛍光体に現在のブラウン管方式とほぼ同じ蛍光体素材を用いることで高輝度の発光が可能となり、また消費電力が少ないなどの特長があります。

今後、薄型ディスプレイの普及が期待されると同時に、デジタル放送やDVDなどの高画質デジタル映像の増加によりディスプレイの高画質化が求められていくものと思われます。

両社は、高圧型FED方式を次世代平面薄型ディスプレイの有力な方式のひとつとして位置づけ、実用化に向けた開発を進めてまいります。

キャンディセント テクノロジーズ コーポレーション

本社:米国カリフォルニア州サンノゼ。
1991年、薄型ディスプレイの開発製造を目的に設立。FED技術に関する数多くの特許やノウハウを有するベンチャー企業。

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