報道資料
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2000年11月2日
360度視点移動が自由な「全方位映像」について
ソニーは、現在のテレビや映画のように映像制作者側のカメラワークなどによって 決められる、視点の自由度が固定された「枠」のある映像の世界をさらに発展させ、視聴者ひとり一人の意図で360度自由自在に視点を移動させながら、あたかも現実の世界にいるかのような体験ができる、全く新たな「全方位映像」の世界を創造して参ります。
この「全方位映像」の世界の創造に向け今後、360度撮影の出来る特殊カメラ、画像 張り合わせシステム、再生ソフトウエア等を使った撮影からオーサリングまでのトータルな映像制作サービス体制を構築し、来年春を目処に事業を開始する予定です。事業開始にあたってはソニーグループ及び他社との提携も視野にいれております。
360度の全方位映像は先ず「円筒全方位」(左右視野角360度)によるコンテンツから 開始し、将来的には「球状全方位」(上下左右視野角360度)で完全に枠を開放した映像クリエイションを目指します。
映像を視聴するツールとしては、パッケージメディア(DVD-ROM)によるソフト制作から 開始します。当初はプレイステーション2上で再生できるソフトウエアを市場導入し、2001年中にはパソコン上で再生できるソフトウェアの市場導入も目指します。また、将来的にはスポーツやドキュメンタリーなどのライブ映像配信システム構築の可能性も検討し、ブロードバンド時代におけるネットワークを使ったコンテンツ配信への対応を図って参ります。
「全方位映像」は、視聴者に新たな映像エンタテインメントを提供するばかりでなく、 映像制作者にとっても、映像の空間が広がることで、新たな創造の場の提供につながるものと確信しています。