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報道資料
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2000年11月30日

磁気超解像技術とランド&グルーブ記録方式の採用により大容量9.1GBを実現
5.25型光磁気(MO)ドライブ/メディア 商品化

ソニーは、磁気超解像(MSR:Magnetically induced Super Resolution)技術とランド&グルーブ記録方式の採用により、ディスク1枚で両面9.1GBの大容量データ記録を実現した5.25型MOディスクドライブ『SMO-F561』『SMO-S561』、及び9.1GB、8.6GB容量対応の5.25型MOディスク6タイプを商品化します。

型名 発売日 価格(税別)
5.25型MOディスクドライブ 『SMO-F561』(内蔵タイプ) 12月 オープン価格
『SMO-S561』(外付けタイプ) 2月 オープン価格
5.25型MOディスク 『EDM-9100B』(書き換え可能型) 12月 オープン価格
『EDM-8600B』(書き換え可能型)
『EM1-9100B』(書き換え可能型)
『EM5-9100B』(書き換え可能型)
『CWO-9100B』(追記型)
『CWO-8600B』(追記型)
5. 25型MOディスクドライブ『SMO-F561』(内蔵タイプ)
5. 25型MOディスク『EDM-9100B』

5. 25型MOは、高速ランダムアクセス、大容量といった特長により、パソコンやワーク ステーションの外部記憶装置として、LANやWebのサーバー、コンピューターグラフィックス、 CAD/CAM、X線写真/超音波画像等の保存や、ノンリニアのオーディオ/ビデオ編集、官庁や 図書館の文書保存等の用途に使われています。

今回商品化する『SMO-F561』及び『SMO-S561』は、光学限界より微小な磁気情報を識別できる磁気超解像技術と、ディスクのランド部とグルーブ部の両方に記録するランド&グルーブ記録方式を採用することで、記憶容量9.1GBを実現した第5世代の5.25型MOディスクドライブです。(本規格は、現在ISO:国際標準化機構に申請中)

両機とも、データ 転送速度で最大毎秒6MB、平均シークタイム25ミリ秒と、データ書き込み/読み出しの高速化を 実現しています。さらに、ローディング回数75万回以上、MTBF(Mean Time Between Failure =平均故障間隔) 100,000POH(Power On Hours)を確保し、高い信頼性・耐久性を要求される ライブラリなどの用途にも対応します。『SMO-F561』は、大きさが当社従来機と同じ5.25 インチハーフハイトサイズ(高さ40.6mm)で、ライブラリを製品化する際も、コンパクトに 設計できます。また、『SMO-S561』は、外付けタイプとしてご利用いただけます。
併せて商品化するMOディスクは、書き換え可能な『EDM-9100B』『EDM-8600B』『EM1-9100B』 『EM5-9100B』、追記型の『CWO-9100B』『CWO-8600B』の6タイプです。高耐久性を維持 しながら、表面抵抗値を約1000分の1(当社比)に低減した新開発の高信頼性 カートリッジを採用。摩擦などによる静電気をすばやく放電することで、静電気による トラブルを防止します。

『SMO-F561』『SMO-S561』の主な特長

1. 大容量9.1GBを実現

磁気超解像(MSR:Magnetically induced Super Resolution)技術と、ランド&グルーブ 記録の採用により記録密度を向上。第一世代のMO(記憶容量650MB)に比べて約14倍の 大容量9.1GBを実現しました。

2. 高速データ転送速度6MB/sを実現

高性能RISC CPU、大容量8MBキャッシュメモリーの搭載と、「S-Cache」(読み書き キャッシュアルゴリズム)により、データ転送速度6MB/sを実現。MPEG-2レベルの動画 にも対応しています。

  • S-Cacheは、ソニーの商標です。

3. 従来のISO規格5.25型MOディスク、追記型(Write-Once Read-Many)メディアとの 互換性を確保

ISO規格準拠の5.2GB 、2.6GB、1.3GB、650MB容量の5.25型MOディスクとの互換性を確保 しています。また、1度だけ記録可能な追記型(CCW)メディアにも対応しています。

5.25型MOディスクの主な特長

1. 最大9.1GBの大容量を実現

磁気超解像(MSR:Magnetically induced Super Resolution)技術と、ランド&グルーブ 記録に対応し、記憶容量最大9.1GBを実現しました。

2. 様々な使用環境に対応する高い信頼性

様々な使用環境におけるレーザーパワーの変動にもしっかりと対応するソニー独自の ワイドマージン設計の記録膜をはじめ、高精度のスタンパー、基板成形技術などの採用に より、常に安定した性能を発揮します。また、繰り返し消去/記録サイクルは100万回以上、 再生寿命は推定30年以上と長期保存にも適しています。

3. オートチェンジャー対応のすぐれた耐久性

ソニー独自設計のカートリッジと機構部品の採用により片面10万回のロード/アンロード サイクルを実現。また、独自の帯電防止ハードコート処理により、静電気の発生を抑え、 ディスクの表面を傷やホコリから保護します。

『SMO-F561』の主な仕様

使用ディスク カートリッジ型5.25型MOディスク(ISO申請中)
記憶容量 最大9.1GB
回転速度 3,000回転/分(14倍容量ディスク使用時)
3,300回転/分(8倍容量ディスク使用時)
3,600回転/分(4倍容量ディスク使用時)
平均シークタイム 25ms
連続データ転送速度 最大6.14MB/s
バーストデータ転送速度 20MB/s(同期転送、ULTRA SCSI対応)
バッファメモリー容量 8MB
ホストインターフェース SCSI-2
外形寸法 146mm×40.6mm×203.0mm(W×H×D)
質量 1.4kg

『SMO-S561』の主な仕様

使用ディスク カートリッジ型5.25型MOディスク(ISO申請中)
記憶容量 最大9.1GB
回転速度 3,000回転/分(14倍容量ディスク使用時)
3,300回転/分(8倍容量ディスク使用時)
3,600回転/分(4倍容量ディスク使用時)
平均シークタイム 25ms
連続データ転送速度 最大6.14MB/s
バーストデータ転送速度 20MB/s(同期転送、ULTRA SCSI対応)
バッファメモリー容量 8MB
ホストインターフェース SCSI-2
外形寸法 211.0mm×70.0mm×293.0(W×H×D)
質量 4.9kg

5.25型MOディスクの主な仕様

『EDM-9100B』
『EM1-9100B』
『EM5-9100B』
『CWO-9100B』
『EDM-8600B』
『CWO-8600B』
ユーザーエリア(mm) 29.70〜62.10 29.81〜62.10
論理トラック数(トラック面) 186,480 300,900
物理トラック数(トラック面) 49,728 49,560
セクターサイズ(バイト/セクター) 4,096 2,048
トラックピッチ(μm) 0.652 0.652
バンド数 16 30
アンフォーマット時容量(GB/両面) 9.17 8.63
フォーマット時容量(GB/両面) 8.98 8.37
カートリッジ寸法(W×D×Hmm) 135×153×12 135×153×12
ディスク外形(mm) 130 130
カートリッジ質量(g) 160 160
繰り返し消去・記録サイクル 106以上 106以上
繰り返し再生サイクル 107以上 107以上
初期バイトエラーレート 10-12以下 10-12以下
記録寿命(推定) 30年以上 30年以上
再生寿命(推定) 30年以上 30年以上
  • EDMシリーズは、リライタブルディスク
  • CWOシリーズは、ライトワンスディスク
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