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報道資料
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2003年1月10日

ブロードバンド時代に向けた新メモリースティック戦略

ソニー株式会社は、"メモリースティックのつながる世界"を広げ利便性をさらに追求した 「メモリースティック(メモリーセレクト機能付)」と、ブロードバンド時代の新たなニーズに応える新世代メモリースティック「メモリースティックPRO」を本年春より全世界で順次導入、メモリースティック・プラットフォームを未来に向けてさらに進化させます。

1998年秋の発売以来、様々な商品をつなげる"ネットワークメディア"として進化を遂げてきたメモリースティックとその対応製品は、デジタルスチルカメラはもとより、PCやPDA、ポータブルオーディオ機器、車載機器、テレビ、プリンター、キオスク端末などの幅広い商品に採用されています。
その販売数は着実に拡大し、2002年10月には、メディアの全世界累計出荷が3000万枚を達成、対応製品も同年9月時点で3000万台以上となりました。また、同年7月に発売された標準サイズのメモリースティックに比べ約1/3の小型化、約1/2の軽量化を実現した「メモリースティックDuo」は、携帯電話やポータブルオーディオプレーヤーなどの更なる小型軽量化を可能にし、対応領域を広げています。さらに、カメラなどのイメージング機器のみならず、著作権保護技術「マジックゲート」に対応したオーディオ製品が続々登場し、音楽配信サービスの拡充とともにオーディオアプリケーションも大きく発展しています。

これらメモリースティックでつながる機器の急速な普及にともない、様々なコンテンツを一枚のメモリースティックに記録し異なる機器で利用するために、より大きな記録容量への対応や、使い勝手の更なる向上、機器間での互換性の確保などが重要なニーズとなってきました。
これに対応する全く新しいコンセプトのメモリースティックが、「メモリースティック(メモリーセレクト機能付)」です。機器間の高い互換性を確保できる基本容量単位128MBメモリーを複数搭載し、 外部スイッチによって使用メモリーの選択をすることで、互換性をもって様々な対応機器での利用を可能にするとともに、メモリーの使い分けによるコンテンツ整理やデータ仕分けなどの新しい使い勝手を簡単 に実現できます。メモリーセレクト機能による新しい使い勝手と一枚あたりの実質的な高容量化は、現行機器※1および将来発売される様々なメモリースティック対応機器での利便性を更に高めるものとして、本年春より256MB相当(128MBメモリーを2枚搭載)からの発売を開始、将来の更なる高容量化に関しては512MB相当(同、4枚)以上の開発も進める予定です。

  • 128MBに対応していない機器ではご使用になれません。

一方、急速に進むネットワークのブロードバンド化とハードウエアやソフトウエアの進化により、メモリーカードにおいても、高画質動画の記録再生をはじめとした、より高度で多様な次世代アプリケーションへの対応が期待されるようになってきました。
このような新たな時代のニーズに向けてサンディスク社と共同開発された新世代メモリースティック規格が「メモリースティックPRO」です。"Progressive(プログレッシブ)、Professional(プロフェッショナル)、Protection(プロテクション)"をキーワードに、メディアそのものに先進技術と拡張性を搭載し、新たな機能 や性能に対応した機器との組み合わせにより、より高度な楽しみ方を提供するとともに、著作権保護が必要なコンテンツおよび個人データにおいても高いセキュリティの確保を可能にします。
「メモリースティックPRO」は、高画質動画などの高容量データ記録に対応可能な規格として、最大32GB(ギガバイト)の記録容量を規定しています。また最高転送速度(理論値)を160Mbps(メガビットパーセカンド) に高速化するとともに、規格として最低書き込み速度15Mbps※2を定めており、この基本性能を対応機器が活用することで高画質動画データの連続記録を可能にします。

  • 最適化された対応機器と組み合わせた場合。

また、「マジックゲート」を標準装備し、ブロードバンド時代に向けて本格化するコンテンツの電子配信にも対応するとともに、メディアに記録されたデータに対する「アクセスコントロール機能(仮称)」を 用意することで、将来のメモリースティック・ネットワーク上における高度なセキュリティシステムの実現も目指します。
「メモリースティックPRO」は、今後様々な対応機器の発売が予定されており、ブロードバンド時代の多様なアプリケーションを実現する新世代メディアとして、今春より全世界で順次導入を開始します。
対応機器で利用できる「メモリースティックPRO」の記録容量、転送速度、機能などは、対応機器の仕様によります。

「メモリースティック(メモリーセレクト機能付)」に「メモリースティックPRO」を加え、メモリースティックは今後さらに多くのカテゴリーの製品やサービスに採用されると予想しており、 「メモリースティックPRO」を含めた出荷枚数は、2004年には累計1億3000万枚、2005年には同2億1000万枚の出荷を見込んでいます。また、対応機器も、当初見込みを大きく上回り、2004年には累計出荷台数1億2500万台、2005年では同2億台になると予測しています。
メモリースティックは、"お客様とコンテンツ、サービスをつなぐメモリースティック・プラットフォーム"として、今後もさらに充実・進化します。

ご参考

メモリースティック出荷枚数推移

メモリースティック対応機器出荷台数推移

メモリースティック関連URL

  • 記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの登録商標あるいは商標です。
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