報道資料
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2004年12月21日
〜垂直統合を強化し、差異化デバイス開発や付加価値を向上〜
ソニー株式会社は、エレクトロニクス製品の差異化や付加価値を左右する主要半導体製品の生産体制を強化するために、ソニーセミコンダクタ九州(株)国分テクノロジーセンターと熊本テクノロジーセンター(以下、国分TEC、熊本TEC)の拡張を行います。 2005年5月を目処に新棟の建設を開始し、2005年度および2006年度合計約600億円規模の投資を予定しています。
今回の投資は、ソニーのエレクトロニクス製品に用いられる反射型液晶プロジェクションデバイス「SXRD」や液晶ドライバーなどのディスプレイ関連デバイス、およびイメージングデバイスのソニーグループ内での生産体制をさらに強化するものです。エレクトロニクス製品と連携した半導体開発とともに、差異化と付加価値を有するこれら半導体のソニーグループ内生産体制を一層増強することで垂直統合を進め、商品力のさらなる強化を目指します。
国分TECでは、約100億円※を投じて新棟を建設し、クリーンルーム約5,000m2を増床します。増設ラインでは、市場拡大が見込まれる「SXRD」などのテレビ向けプロジェクション用液晶デバイスや、液晶テレビに搭載される液晶ドライバーICなどの生産を2006年春より開始する予定です。
※生産装置については、今回の投資額には含まれません。
熊本TECでは、約500億円を投じ、新棟の建設および生産装置の導入を行います。新棟は、総計20,000m2のクリーンルームが展開可能な2層構造で、今回の投資では約5,000m2のクリーンルームを設置、イメージセンサ生産装置の導入を行い、2006年春の稼動を目指します。
高画質化・小型化などを特長とするCCDイメージセンサに、低消費電力や多機能化などが可能なCMOSイメージセンサを加えることにより、イメージングデバイス市場での更なるビジネス拡大を目指します。また、新棟では「SXRD」の液晶工程の展開も予定しています。