報道資料
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2004年12月14日
〜 両社の独自性を保つ「差異化技術特許」はクロスライセンス対象から除外 〜
サムスン電子株式会社(以下、サムスン電子)とソニー株式会社(同、ソニー)は、本日、特許のクロスライセンス契約を締結しました。これにより、それぞれが保有する様々な特許を相互に利用することが可能になります。
近年、エレクトロニクス製品は、デジタル化やネットワーク化など急速な進化を遂げ、日々高性能化、多機能化が進んでいます。これに対応し、サムスン電子とソニーでは、それぞれにおいて、より優れた製品開発を進めるべく積極的な研究開発を進めており、幅広い領域において多数の有力特許を保有しています。
今回のクロスライセンス契約は、両社が保有する特許を容易に相互利用できる関係を構築し、それぞれにおけるスピーディかつ効率的な製品開発を実現するものです。昨年12月より検討を開始し、クロスライセンスという協力関係と「差異化技術特許」のクロスライセンスからの除外による競争関係を合わせ備えたデジタル時代・ネットワーク時代に対応した特許関係として、今回の契約締結に至りました。
クロスライセンスの対象となる特許は、半導体技術や業界標準技術など、様々な製品開発のベースとなる特許です。一方、それぞれにおける製品やサービスの独自性を生み出す「差異化技術特許」と「デザイン」は、クロスライセンスの対象から除外されます。これにより、それぞれにおいてユニークな製品開発を実現するとともに、市場でのフェアな競争が可能です。ソニーでは[デジタル・リアリティ・クリエーション(DRC)、プレイステーションアーキテクチャ]などが、サムスン電子では[Digital Natural Image Engine(DNIe)、サムスン電子のHomeNetworking Technology]などが除外されています。また、双方が保有するTFT液晶関連技術や有機ELディスプレイ関連技術についても、クロスライセンスの対象から除外されます。
なお、当クロスライセンス契約は、両社それぞれの子会社にも適用されます。
サムスン電子とソニーは、今後もそれぞれにおいて積極的な技術開発を進め、独自の優れた製品やサービスを提供、更なるエレクトロニクス市場の拡大を目指します。