SONY

報道資料
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2005年2月8日

<参考資料>
次世代プロセッサ「Cell」

Cellは最新テクノロジーの導入により、日常生活の中で、高度なブロードバンド・メディア処理をスーパーコンピュータ並みの高性能で実現することを可能とします。

概要:

  • 従来の常識を打ち破るアーキテクチャ・デザイン:8個のSynergistic Processing Units (以下、SPU)とPowerベースコアで構成。4GHzを超えるクロックスピードを実現(初期テストでの評価による)
  • マルチコア・アーキテクチャの採用:高性能な浮動小数点演算機能をもつ8個のSPUと64ビットのPowerベースのプロセッサコアで構成
  • OSを特定せず、マルチOSの同時実行に対応
  • 設計最適化のために以下を適用:独自の回路技術、設計再利用のためのモジュール性とカスタムクロック構造、独自のパワー・熱制御コンセプトのデザインへの採用

マルチコア・アーキテクチャ

  • 各128本の128ビットレジスタファイルと256KBのローカルストアを有する独立した8個のSPU
  • 2スレッドSMT機能を持つVMX拡張付き64ビットPower ArchitectureTM −システムメモリに対して10ウェイのコヒレント・スレッド・マシンとして認識。
  • 2.5MBオン チップメモリ(512KB L2 + 8*256KB)
  • トランジスタ数 : 2億3,400万個
  • 試作チップ面積 : 221mm2
  • 90nmのSOI(Silicon-on-insulator)プロセス技術の採用
  • モジュラー構造を採用、SPU数の増減により浮動小数点演算能力の調整が可能。

ブロードバンド・アーキテクチャ

  • 64ビットPower ArchitectureTMとの互換性
  • SPUはSIMD構造とローカルストアをもったRISCアーキテクチャを採用
  • プロセッサあたり128以上のメモリへの同時データトランザクション
  • 96B/cycle のハイスピード内部インターコネクト・バス

リアルタイム・アーキテクチャ

  • リソース割付機能(帯域幅制御のため)
  • キャッシュ・ロック機能(置換制御テーブルによる)
  • 同時実行される複数のOS間にまたがるリアルタイム応答性を持つ仮想化機能サポート

高度なセキュリティ機能を実現するアーキテクチャ

  • 柔軟なセキュリティプログラミングを実現するSPUダイナミック・コンフィギュレーション最新技術の結集
  • 従来型アプリケーションならびにリアルタイムアプリケーションをサポートする仮想化技術
  • 自律的パワー制御機能
  • リアルタイム・ヒューマン・インターアクションを実現する、リソース・マネジメント
  • 帯域幅を持続する高性能なメモリー・フロー・コントローラ(DMA)
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