報道資料
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2005年10月19日
ソニーは、1996年に非接触ICカード技術 FeliCa(フェリカ)のカード出荷を開始し、本年10月にFeliCa ICチップの累計出荷一億個を達成しました。一億個のICチップのうち、約9,000万個が“Suica”や“Edy”をはじめとした各種FeliCaカード用に、また1,000万個が“おサイフケータイ”(携帯電話)向けチップ(モバイルFeliCa ICチップ)として出荷されています。
これまでに出荷された一億個のFeliCaは、採用した事業者のニーズに応えながら、利用するお客様に利便性を提供してきました。今後もソニーは、FeliCaを活用する事業者と共に、FeliCaを通じて新しいビジネス、サービス、ライフスタイルを創出していきます。
1. 柔軟性の高いアプリケーション構築が可能
開発と普及の歴史
ソニーはICカードの技術開発を1988年に開始し、その後、非接触ICカード技術方式(現在のFeliCa)を確立しました。1995年、香港オクトパス社の次世代交通システム用の電子交通チケットへの採用を皮切りに、JR東日本の“Suica”にも採用され、その後もシンガポール、中国、インド、タイなど公共交通の利用頻度が高いアジア地域で、交通乗車券用途での採用が広がっています。また、FeliCaの特長を活かし、“Edy”の電子マネー用途等へも幅広く展開されています。
2004年には、接触式ICカード機能も併せ持つデュアルインターフェースICチップを開発、東京三菱銀行に採用されました。また、携帯電話向けのFeliCaチップ(モバイルフェリカIC)を開発し、“おサイフケータイ”として端末と対応サービスが急速に拡大中です。
FeliCaは[OS]と[通信]から構成される非接触ICカードの技術方式であり、採用する事業者がアプリケーションを載せ、カードを発行する形態で事業が普及しています。(FeliCaは、事業者のサービスを陰で支える技術のため、カードの券面にソニーのロゴやFeliCaロゴは印刷されないのが基本です。)
ソニー(株)にとってのFeliCaの事業は主にコアコンポーネント事業ですが、ICカードの販売のみで発展しているものではないと認識しています。それは、FeliCaを搭載したカードや携帯電話などの“モノ”、SuicaやEdyなど“サービス”、そして各種サービスが利用できる店舗など“場所”が、三位一体となることで、はじめてFeliCaが真に利用価値あるインフラとして普及拡大していくと考えているためです。
ソニーは採用する事業者や関連機器メーカーと一緒になり、三位一体となるような事業を推進しています。
また、ソニーグループとしては上記事業にとどまることなく、FeliCa対応携帯電話向けのサービスプラットフォーム運営を行うフェリカネットワークス(株)、プリペイド型電子マネーのサービス事業を行うビットワレット(株)、(株)ソニーファイナンスインターナショナルなど、幅広くFeliCaに関わるハードからアプリケーションまで、事業を推進しています。
宅配便の物流用タグとして開発をスタート | |
1989 | 鉄道総合研究所と一年間の電子乗車券共同研究 |
1997 | 香港オクトパスカード サービス開始 (FeliCaとして初めての採用) |
2001 | ビットワレット電子マネーEdy本格稼動 |
JR東日本 Suica開始 | |
2002 | ソニーファインナンス オンラインクレジットeLIO開始 シンガポール ez-link サービス開始 |
2003 | JR西日本 ICOCA サービス開始 |
2004 | NTTドコモ おサイフケータイ発売 |
スルッとKANSAI PiTaPa サービス開始 | |
東京三菱銀行 スーパーICカード | |
2005 | KDDI おサイフケータイ発売 |
ボーダフォン おサイフケータイ発売予定 | |
2006 | パスネット、バス共通カードとSuicaの相互利用 順次導入予定 |