報道資料
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2006年12月7日
〜外部技術投資ファンドと共同で〜
ソニー株式会社(以下“ソニー”)はこれまで独自に次世代ディスプレイとしてFED(電界放出ディスプレイ:Field Emission Display)の開発を進めてまいりましたが、このたび、外部の投資ファンドであるテクノロジーカーブアウト投資事業有限責任組合(TCI)と共同で新会社、「株式会社エフ・イー・テクノロジーズ(Field Emission Technologies Inc.)」(以下“新会社”)を設立することといたしました。
新会社ではFEDパネルの技術開発や事業計画・企画検討、市場調査や顧客開拓などを主に行います。また新会社は従来の合弁会社やスピンオフという形態とは違い、新たに“カーブアウト(技術の切り出し)”という、外部パートナーの投資や経営資源を積極的に活用することで成長の加速を狙うベンチャーの新形態をとっています。カーブアウトのため新会社の資本はTCIおよびソニーが共同で出資し、ソニーグループは新会社にFED関連資産を譲渡し、技術、人材などの経営資源を提供して、新会社においてFED事業化に向けた研究開発等の各種準備活動を行ってまいります。
そして新会社はFED事業化の可能性を検証いたします。この検証ができた時点で新会社の成果をもとに事業化の可否を判断し、ソニーによる買取・吸収や、他社との合弁会社設立、他社への事業売却等、一定のオプションから最適な選択肢を検討してまいります。
FEDは視野角が大幅に広く、高コントラストで動画特性や色彩表現などに優れた次世代ディスプレイです。液晶やプラズマよりも高画質を追求できる可能性があり、さらに低消費電力という特徴を併せ持つFEDという技術を事業に結びつけることを目標に、新会社はスピードをもって開発、事業検討を行ってまいります。