報道資料
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2006年12月11日
サンディスクコーポレーションとソニー株式会社は、このたび、「メモリースティック PRO (プロ)」フォーマットを拡張した新フォーマット「メモリースティック PRO-HG (プロ エイチジー)」を共同開発しました。
近年、IC記録メディアは高容量化に伴い、デジタルスチルカメラでの静止画記録や携帯音楽プレーヤーの音楽記録再生、インターネットでの動画配信やテレビ番組の記録・持ち出しなど、利用用途が拡大し、エンターテインメントコンテンツを楽しむ用途にも利用されてきております。
また今後は、静止画及び動画の高画質化に伴い、大容量データのリアルタイム記録や大容量データを転送する機会が急速に増えてくることが見込まれています。
今回開発した「メモリースティック PRO-HG」フォーマットは、インターフェイスを「メモリースティック PRO」フォーマットの4ビットパラレルインターフェイスから8ビットパラレルインターフェイスへ拡張しました。またクロック周波数をこれまでの40MHzから60MHzまでアップすることにより、インターフェイスの最高転送速度は「メモリースティック PRO」フォーマットに比べて約3倍となる480Mbps (または60MB/s)(理論値)を実現し、メディアの最低書込み速度は8ビットパラレルインターフェイス転送時に120Mbps(または15MB/s)*1、を保証します。
これらを実現した「メモリースティック PRO-HG」フォーマットは高画質動画・静止画撮影のリアルタイム記録のみならず、“ギガバイト時代”の大容量データの高速転送を実現するのに適したフォーマットと言えます。
また、「メモリースティック PRO-HG」は「メモリースティックPRO」を拡張したフォーマットであるため、「メモリースティックPRO-HG」対応機器では「メモリースティックPRO-HG」メディアおよび「メモリースティックPRO」メディアの使用が可能です。さらに、「メモリースティックPRO-HG」メディアは、既存の「メモリースティックPRO」対応機器においても使用が可能です。*2
なお、「メモリースティックPRO-HG」フォーマットは2007年1月に対応機器向けライセンスを開始いたします。
サンディスクコーポレーション チェアマン兼CEO、エリ・ハラリのコメント
サンディスクコーポレーションとソニー株式会社は、エキサイティングで新しいデジタルオーディオ及びビデオアプリケーションを消費者へ提供していくという、共通のゴールを持っております。
この共通のゴールを達成するために、両社が持つフラッシュメモリーカードに関する専門知識と豊富な知的財産をもちい、メモリースティックPRO-HGの開発に日々努力してまいりました。
わたくしはソニー社とサンディスク社の長年にわたる親密な関係を誇りに思い、またメモリースティックPRO-HGメディアに対応した、エキサイティングな新製品が今後発売される日を心待ちにしております。
ソニー株式会社 コアコンポーネント事業グループ 本部長 久保田 陽のコメント
ソニー株式会社は、サンディスクコーポレーションと2003年に「メモリースティック PRO」フォーマット、2005年には携帯電話を始めとしたモバイル機器に適した「メモリースティック マイクロ」の共同開発を行いメモリースティックフォーマットの普及を推進してきました。
この協業をさらに発展した形で、ハイビジョンなどの高画質動画およびデジタルカメラの高画質静止画などに代表される大容量なデータでも、高速に扱うことができるIC記録メディアとして「メモリースティック PRO-HG」フォーマットを共同発表できることを嬉しく思います。
このフォーマットを導入することにより、メモリースティックフォーマットがエンタテインメントの領域などでもより幅広く利用されることを目指していきます。
メモリースティックメディアは1998年9月の商品化以来、2006年9月までに累計2億台*3出荷しました。 「メモリースティックPRO-HG」フォーマットに準拠したメモリースティック PRO-HG デュオメディアの出荷は2007年を予定しています。
■ライセンスに関しては、右記サイトをご覧下さい : www.memorystick.org