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報道資料
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2007年10月1日

世界初の有機ELテレビ発売でテレビ事業の新領域を開拓

 ソニーは、世界初の有機ELテレビ「XEL-1」を2007年12月1日より発売し、液晶テレビ<ブラビア>を軸とするテレビ事業に新たな領域を加えます。今後は、お客様に圧倒的な薄さと画質を提供する有機ELテレビの事業を着実に育成し、長期的には<ブラビア>とともに、テレビ事業全体の拡大を目指してまいります。

 有機ELは、電流を流すと発光する有機材料を用いた自発光型のディスプレイ方式であり、その構造上、これまで達成できなかったレベルの薄型・軽量化が可能です。画質の面では高コントラスト、高輝度、広色域、速い応答性などの特長を持ち、さらに環境への負荷も小さい有望なディスプレイとして注目を集めてきました。

 ソニーは、1994年に当時の中央研究所で有機材料の研究を開始して以来、有機ELの実用化を目指した開発に取り組み、2004年には小型フルカラー有機ELパネルの量産化およびモバイル商品への搭載をいち早く実現。さらにその後は有機ELを次世代テレビ向けの重要なディスプレイデバイスと位置づけ、研究開発を加速してきました。この10数年間、パネルの輝度、色再現性などを向上させる独自技術「Super Top Emission(スーパートップエミッション)」などのパネル関連技術、また小型パネル量産の経験で培った製造技術など、多くの要素技術を蓄積し、2007年9月には「XEL-1」に搭載の自社開発有機ELパネル「オーガニックパネル」の量産開始に至りました。

 加えて、「XEL-1」の商品設計・製造に際しては、トリニトロン以来のテレビ事業で培った高画質技術や、モバイル商品の開発で培った高密度実装技術など、ソニーが保有する様々な技術を結集しました。この結果、「XEL-1」では世界初の有機ELテレビに相応しい、先進的な造形と未体験の高画質を実現しました。

 ソニーは「XEL-1」の商品化を有機ELテレビ事業の第一歩として、今後も有機ELテレビの更なる進化および同事業の長期的な育成に積極的に取り組んでまいります。さらに自社の開発・製造を加速するのみならず、有機ELに関わる業界ならびに市場の拡大を牽引してまいります。

  • (※ 2007年10月1日現在、ソニー調べ)
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