セイコーエプソン株式会社（以下「エプソン」）とソニー株式会社（以下「ソニー」）は、エプソンの中・小型液晶ディスプレイ事業資産の一部をソニーへ譲渡することを含めた、中・小型液晶ディスプレイ事業分野での提携に向けての協議を開始することに合意いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。今後、法的拘束力を有する契約を2009年6月末に締結することを目標に、両社で協議してまいります。

　中・小型液晶ディスプレイ事業を推進するエプソンの子会社であるエプソンイメージングデバイス株式会社（以下「エプソンイメージング」）は、現在まで事業構造改革を鋭意進める一方で、アモルファスシリコンTFT液晶と低温ポリシリコンTFT液晶の技術をもとに、高精細、広視野角技術など独自の技術を培いながら商品ポートフォリオの転換を図ってきました。ソニーとの提携により、エプソンイメージングの有する液晶技術やアモルファスシリコンTFT液晶の生産力が最大限活かされ、より幅広い顧客ニーズが満たされると考えております。

　ソニーは、中・小型液晶ディスプレイ事業に関して、低温ポリシリコンTFT液晶にフォーカスしており、さらに、開発・商品化を加速すべく、ソニー内の事業リソースを子会社であるソニーモバイルディスプレイ株式会社（以下「SMD」）に集約し、開発・設計・製造一体となったオペレーション体制に変更し、事業体質の強化に向けた取り組みを行うことを決定しております。これに加え、今回の提携を通じ、エプソンの持つ幅広い液晶技術、特に、エプソンイメージングの持つアモルファスシリコンTFT液晶の技術力、商品設計力及び生産力等を取り入れることで、中・小型液晶ディスプレイ事業の競争力強化を図ることができると期待しております。

以　上