報道資料
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2010年9月1日
〜約400億円の生産設備投資で、スマートフォンやデジタルカメラ向け等への供給体制を確立〜
ソニー株式会社(以下「ソニー」)は、ソニーセミコンダクタ九州(株)熊本テクノロジーセンター(以下「熊本テック」)において、CMOSイメージセンサー “Exmor ”(エクスモア)“Exmor R”(エクスモア アール)の生産設備の増強を目的に、第1四半期業績発表時点での設備投資額見通しに含まれている2010年度下半期への追加分と、2011年度実施分を合わせて約400億円の投資を行います。
今回の設備投資により、一層の拡大が予想される市場からの需要に応えられる供給体制を確立することで、イメージセンサーにおける世界のリーディングカンパニーとしての地位を引き続き強固なものにしていきます。
昨今、カメラ付携帯電話の市場では、スマートフォンという新たなカテゴリーが急速に立ち上がりつつあります。スマートフォンでもカメラ機能には、高精細・高感度化が求められています。また、デジタルスチルカメラの市場では、小型軽量化や手軽な撮影機能の進化により、高画質なデジタル一眼カメラの顧客層が拡大しています。こうした各市場の背景をもとに、イメージセンサーも一層の高画質化・大型化が求められています。
ソニーには、各市場からの要望に応えるCMOSイメージセンサーとして、A/D変換器を画素の垂直列毎に並列配置した“列並列A/D変換方式”を採用しノイズを低減した“Exmor”と、裏面照射型構造を採用することで高感度や低ノイズなど撮像特性を大幅に向上させた“Exmor R” があります。
“Exmor R”は、2009年からソニーセミコンダクタ九州(株)長崎テクノロジーセンターの直径200mmウェーハラインで、デジタルスチルカメラやビデオカメラ向けに量産を開始しました。
加えて、今年末からは、携帯電話とコンパクトデジタルスチルカメラの市場へ向けて、熊本テックの直径300mmウェーハの先端ラインでも量産を開始する予定です。
今回の設備投資を実行することで、熊本テックのCMOSイメージセンサーの生産能力はさらに強化されます。強化された生産能力により、今後の需要拡大が期待できるスマートフォンやコンパクトデジタルスチルカメラをはじめとする民生用から業務用までの各種デジタルイメージング商品に向けて“Exmor R”を供給できる体制を確立します。併せて、デジタル一眼カメラ向けなどには、大型を中心とした“Exmor”の生産能力も強化します。