報道資料
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
検索日と情報が異なる可能性がございますので、 あらかじめご了承ください。
2013年9月13日
- 「beyond definition」をテーマに4Kライブ制作ソリューションを提案 -
ソニーは、オランダ・アムステルダムで、9月13日(金)から開催される国際放送機器展 「IBC 2013」において、新たな価値を創造する様々な映像制作ソリューションを展示します。
ソニーブースでは、「beyond definition」※をテーマに、以下3つの軸で新商品・ソリューションの展示を行います。
シアターコーナーでは、ソニーの最新4Kシステムで撮影した最新の各種4K映像を上映します。
4K/HDを効率的に圧縮・伸長する新ビデオフォーマットXAVC™を採用し2013年2月に発売した4Kカメラ「PMW-F55」は映画やドラマ、CM、ドキュメンタリーにまで幅広く制作に採用されています。
IBCでは、さらに、スポーツ中継などライブ制作における「4Kライブ制作ソリューション」を提案します。
既存のHD映像制作のワークフローをベースに、お客様が現在お持ちのシステムやレンズの資産を活用し、最小限の機材を加えることで、4Kライブ制作を実現します。
ソニーは撮影からビューイングまで一貫した4Kライブ制作・視聴環境を構築しており、2013年6月に本システムを用いて、FIFA TVと共同でFIFA Confederations Cup 2013でテスト運用を行いました。
4Kライブカメラシステム
「PMW-F55」をベースに、既存の2/3インチ HDズームレンズが装着できるレンズマウントアダプター「LA-FZB2」※、ライブ撮影に必要なカメラシステムアダプター「CA-4000」、ベースバンドプロセッサー「BPU-4000」、カメラコントロールユニット「HDCU-2000/2500」を組み合わせることで、4Kライブカメラシステムとして運用できます。
4Kライブカメラシステムは、HD制作でも新しい映像の付加価値を提供します。
4Kライブカメラシステムで撮影した240fps映像をマルチポートAV ストレージユニット 「PWS-4400」に記録することで、60fpsで4倍速のスローモーションが再生できます。スポーツのハイライトシーンを滑らかに再生し、魅力的な番組作りを行えます。
マルチポートAVストレージユニット「PWS-4400」
4K×4ch対応で、4K/HD記録ができるマルチポートサーバーです。
XAVCフォーマットでファイル生成ができ、4K制作時でも編集作業が簡便に行えます。
タッチパネルによる直感的な操作に加えて、付属のコントローラーで従来と同様の操作も可能です。4KでもHDでもスムーズな操作でライブ制作を行えます。
マルチフォーマットスイッチャー「MVS-8000X」「MVS-7000X」用、4Kアップグレードソフトウェア
MVSシリーズの最上位機種「MVS-8000X」「MVS-7000X」の4K対応機能をアップグレードするためのオプションソフトウェア 「BZS-8570X」と「BZS-7570X」を発売します。これにより、リアルタイムでの4K信号処理を行う際に、従来より多彩なエフェクトを加えたライブ制作が行えます。さらに、HD映像を4Kにアップコンバートするコンバーターボード「MKS-8460X」も発売します。
4Kスティッチングソフトウェア「PWA-4KS」、テレストレーターソフトウェア「PWA-TS1」
4Kスティッチングソフトウェア「PWA-4KS」は、2台の4Kカメラでフィールド全体を撮影し、その全景映像からどこでもHD映像を切り出すことができます。テレストレーターソフトウェア「PWA-TS1」を併せて使うことで、切り出したHD映像に選手データ等※のグラフィックを付加でき、よりエンタテインメント性の高いスポーツライブ制作を行えます。
業務用4K ハンディカムコーダー「PXW-Z100」
1/2.3型 Exmor R™(エクスモアアール)CMOSイメージセンサー(有効約880万画素)を搭載し、XAVCフォーマットで4K解像度(4096×2160)の撮影に対応。機動性が高いレンズ一体型のカメラ本体にて、4K解像度での高画質撮影を実現しました。
少人数の撮影環境での4K映像収録をサポートし、低予算な制作環境でも活用できます。4K映像制作の裾野を拡げるカムコーダーとして、本機を提案します。
業務用レンズ交換式カムコーダー「NEX-FS700R」
Eマウントシステムを採用し、4K Exmor Super35 CMOS™センサー(総画素数約1160万画素、有効画素数約880万画素)を搭載。
フルHD画質で最大10倍のスーパースローモーション撮影から、オプションのインターフェースユニット(HXR-IFR5)と、RAWレコーダー(AXS-R5) の組み合わせで、AXSメモリーへの4K/2KRAW記録に対応します。
業務用4K SXRDプロジェクター「SRX-T615」
新開発の光学エンジンにより、高輝度18000ルーメンと12000:1の高コントラストなど高画質を実現し、高圧水銀ランプの採用によりランニングコストを低減できるモデルです。このプロジェクターを2台使用し、4K映像を2枚つなぎあわせた(ブレンディング)新しい映像表現も提案します。
マルチビューシステム(ソフトウェア)<技術参考展示>
4KはHDの4倍の情報量を表示できるため、複数のソースを大画面に表示しても高画質で表示できます。
この特長を生かし、複数のカメラ映像や動画ファイル、プレゼンテーション、Web画面等をモニターやプロジェクターなどの高解像度ディスプレイ上に分割画面表示し、映像エンターテインメントや効果的なプレゼンテーションを行えるマルチビューシステムを技術参考展示します。
急速に変化するビジネス環境に柔軟に対応し、多様な活用ができる新製品の数々を展示します。
また、業務用有機ELモニター TRIMASTERの累計出荷台数が25,000台を達成しました(2013年9月時点)。
<ニュース制作>
XDCAMは 2003年4月の発売以来、世界中の放送局で活用頂いているニュース制作のデファクトスタンダードで、累計出荷台数30万台を達成しました(2013年9月時点)。また、ソニー製プロフェッショナルディスクの出荷は累計1,000万枚を超えています(2013年9月時点)。
2013年8月には、2/3型Exmor®3CMOSイメージセンサーを搭載した「PMW-400」を、10月には1/2型 “Exmor”3CMOSイメージセンサーを搭載した「PMW-300」を発売します。高画質・高感度とコストパフォーマンスを実現した両機を、ニュース制作、番組制作やビデオパッケージ、イベントなど幅広い業務用映像制用途に提案します。
<ライブ制作>
コストパフォーマンスに優れ、拡張性が高く、中継車での運用からスタジオ制作まで多様な映像制作に活用できるスタンダードなHDライブ制作システムを導入します。
HDポータブルカメラ「HSC-300R/RF」,「 HSC-100R/RF」
ソニーが独自開発した最新の信号処理技術を実装することで、S/N比の向上(60dB)、高解像度化、スミアレベルの低減など、さらなる高画質化を実現しました。
光ファイバー伝送システムに対応したラインナップも追加します。
スイッチャー「MVS-3000A」
好評頂いている「MVS-3000」の機能を強化し、これまで上位機種のみ対応していた3次元エフェクト効果やAUXバス出力でのミックス効果、専用メニューパネルに対応します。
さらに、16XPTのパネルを追加し、運用環境に応じた選択肢を拡充しました。
ソニーは、映像制作における運用効率の向上や、コンテンツの再利用や新たなアーカイブを実現するソリューションを提案しています。
ワイヤレスアダプター「CBK-WA100」
映像制作環境はネットワーク化が進み、撮影から送出までのスピーディーなオペレーションが求められています。
ワイヤレスアダプター「CBK-WA100」は、アダプター本体でプロキシデータを生成し、3G/4G LTE回線、Wi-Fi接続を利用して短時間で本局へファイルを転送したり、クラウド上のサーバーへアップロードすることもできます。また、Wi-Fi接続したモバイル端末との連携により、収録映像の確認や、接続機器のコントロールなどがワイヤレスで行え、オペレーションの利便性が向上します。
オプティカルディスク・アーカイブシステム
コンパクトなカートリッジに12枚の光ディスクを内蔵し、1つの大容量ストレージとして扱うことでコストパフォーフォマンスと大容量を実現したアーカイブシステムです。
長期保存・信頼性・世代間互換保証に優れ、映像のアーカイブに最適です。
映像資産の効率的な保管・運用をお考えのお客様へ、さらに柔軟なシステム構築を行って頂くため、最大1Gbps以上の高速転送を実現し、USB3.0に対応したドライブユニット「ODS-D77U」、ファイバーチャンネル対応のドライブユニット「ODS-D77F」、および拡張型ライブラリー「ペタサイト」に対応したライブラリー・ユニット「ODS-L30M」、「ODS-L60E」 、「ODS-L100E」を発売します。
業務用ポータブルストレージ
収録した映像データの一時保存や受け渡しに便利な、SSDタイプの業務用ポータブルストレージ「PSZ-SA25」(256GB)を発売します。本製品は、インターフェースにUSB3.0とFireWire800を採用。最大400MB/秒※の高速データ転送を実現しています。標準装備のシリコンカバーに加え、付属の専用ハードケースにより、耐衝撃性などの高い信頼性を確保しています。併せて、HDDタイプの「PSZ-HA1T」(1TB)、「PSZ-HA50」(500GB)も発売します。
ソニーは、映像制作領域における、IPネットワーク技術を活用したワークフローの改善に取り組んでおり、4Kを始めとした高画質で大容量なデータを簡便に扱える環境の構築を目指しています。
「リアルタイムIPプロダクション技術」<技術参考展示>
「リアルタイムIPプロダクション技術」とは、HD映像伝送の標準規格であるHD-SDIとIPネットワーク技術を融合させ、従来複数のケーブルで行っていた機器間の映像・音声・制御・同期信号の伝送を、ネットワーク ケーブル1本で実現する技術です。
本技術を活用すると、HD、4Kを始めとした複数の高画質映像や音声をネットワーク経由で多地点に同期伝送し、切り替えノイズ無くスムーズにソース映像切り替えができるため、撮影現場と放送局間の映像伝送において、大幅な効率化を実現します。また、異なる複数のビデオフォーマットも同時に1本のネットワークケーブルで伝送できます。さらに、IPスイッチの追加により接続機器を容易に拡張することも可能です。
ソニーは、「リアルタイムIPプロダクション技術」を活用したIPベースの様々なAVシステムを提案するとともに、この技術を放送機器に組み込める「IPインターフェースモジュール」、外付けでSDI-IP変換を行いIPインターフェース機能を追加する変換器「SDI/IPコンバーター」、さらに本技術を搭載したカメラやスイッチャー製品などを、2014年度以降に発売することを目指し開発しています。
日時:2013年9月13日(金)~17日(火)
場所:RAI Amsterdam ソニーブース: Ellicium・Hall 12
ソニービジネスソリューション(株) 業務用商品相談窓口