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報道資料
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2014年7月23日

積層型CMOSイメージセンサーの生産能力を増強

〜スマートフォンなどへの供給体制を強化〜

ソニー株式会社(以下、ソニー)は、ソニーセミコンダクタ株式会社 長崎テクノロジーセンター(以下、長崎テック)と熊本テクノロジーセンター(以下、熊本テック)において、積層型CMOSイメージセンサー※1の生産能力の増強を目的とした設備投資を、2014年度下期から2015年度上期にかけて実施します。

今回の設備投資は、主に、積層型CMOSイメージセンサーに関する重ね合わせ工程※2及びそれ以後の工程を長崎テックで行うための製造設備の増強に充てられるとともに、マスター工程※3を熊本テックで行うための製造設備の増強に充てられます。
ソニーは、主に積層型CMOSイメージセンサーのマスター工程を行う拠点として、山形テクノロジーセンター(以下、山形テック)の新設及び設備投資を2014年1月29日に発表しました。今回の設備投資により、山形テックでマスター工程を行う半導体チップの一部について、それ以後の必要な工程(重ね合わせ工程を含む)を長崎テックで行えるようになり、積層型CMOSイメージセンサーとしての一貫した生産体制を構築できます。
今回の設備投資は、ソニーのイメージセンサーの総生産能力を約75,000枚/月に増強する中長期的な施策の一環で、これにより、現在の約60,000枚/月から2015年8月時点で約68,000枚/月まで増強されます。※4

積層型CMOSイメージセンサーは、高画質化と高機能化、小型化を実現できるため、スマートフォンやタブレットなど拡大するモバイル機器市場において、今後さらなる需要増が見込まれています。
ソニーは、積層型CMOSイメージセンサーの生産能力を増強し、一貫した供給体制をさらに強化することで、イメージセンサー事業におけるリーディングポジションを確固たるものにしていきます。

なお、今回の設備投資の総額は約350億円を見込んでおり、その内訳は、2014年度実施予定が約90億円(長崎テック:約30億円、熊本テック:約60億円)、2015年度実施予定が約260億円(長崎テック)です。このうち、2014年度の実施予定分(約90億円)は、2014年5月14日に発表した今期の半導体の設備投資見込額(650億円)に含まれています。

ソニーセミコンダクタ(株) 長崎テクノロジーセンター(左)、熊本テクノロジーセンター(右)
  • ※1裏面照射型CMOS イメージセンサーの支持基板の代わりに信号処理回路が形成された半導体チップを用い、その上に裏面照射型画素が形成された半導体チップを重ね合わせた、積層構造のCMOSイメージセンサーです。
  • ※2重ねあわせ工程とは、積層型CMOSイメージセンサーの生産にあたり、裏面照射型画素及び信号処理回路のそれぞれが形成された半導体チップを重ね合わせる工程を表します。
  • ※3マスター工程とは、積層型CMOSイメージセンサーのフォトダイオード製造や配線工程などを表します。
  • ※4総生産能力(300mmウェーハ枚数ベース)の算出は、一部の製造工程の他社委託分を含めており、また、鹿児島テクノロジーセンター及び長崎テクノロジーセンターの200mmウェーハラインの生産能力分を300mmウェーハベースで換算しています。

設備投資の概要

  • 投資目的
    積層型CMOSイメージセンサーの需要拡大に対応するための生産能力増強
  • 投資場所
    ソニーセミコンダクタ株式会社
    長崎テック(長崎県諫早市)、熊本テック(熊本県菊池郡)
  • 投資内容
    ・長崎テックFab2にCMOSイメージセンサー(主に重ね合わせ工程以降)の新規製造設備を増強
    ・熊本テック2号棟にCMOSイメージセンサー(マスター工程)の新規製造設備を増強
  • 投資金額
    約350億円(見込額)
  • <内訳>
    - 2014年度実施予定 約90億円(長崎テック 約30億円、熊本テック 約60億円)
    - 2015年度実施予定 約260億円(長崎テック)

ソニーセミコンダクタ株式会社の概要

  • 本社
    熊本県菊池郡菊陽町大字原水4000番地1
  • 設立
    2001年4月1日
  • 代表者
    代表取締役 執行役員社長 久留巣 敏郎(くるす としろう)
  • 資本金
    242.5億円(ソニー(株) 100%出資)
  • 生産拠点
    鹿児島、大分、長崎、熊本、白石蔵王(宮城)、東浦(愛知)、山形(2014年7月現在)
  • 従業員数
    約7,400名(2014年4月現在、派遣社員を含む)
  • 事業内容
    半導体の開発設計、製造など

(参考)【同 長崎テクノロジーセンターの概要】

  • 所在地
    長崎県諫早市津久葉町1883-43
  • 設立
    1987年12月4日
  • 代表者
    執行役員 長崎TECプレジデント 山口 宜洋(やまぐち よしひろ)
  • 敷地面積
    194,000m2
  • 延床面積
    221,000m2
  • 主な生産品目
    CMOSイメージセンサー、MOS LSIなど

(参考)【同 熊本テクノロジーセンターの概要】

  • 所在地
    熊本県菊池郡菊陽町大字原水4000番地1
  • 設立
    2001年10月1日
  • 代表者
    執行役員 熊本TECプレジデント 鈴木 裕巳(すずき ひろみ)
  • 敷地面積
    266,000m2
  • 延床面積
    197,000m2
  • 主な生産品目
    CMOSイメージセンサー、CCDイメージセンサー、マイクロディスプレイデバイスなど
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