報道資料
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2019年11月20日
ソニー株式会社は、人工知能(AI)の基礎的な研究開発を推進し、人類の想像力とクリエイティビティを拡張させるAIの創出を目指して、日米欧グローバルに拠点を置く新組織「Sony AI」を設立します。
ソニーのPurpose(存在意義)は「クリエイティビティとテクノロジーの力で世界を感動で満たす」ことです。
この実現のためにAI技術は重要な役割を担うものと確信しており、Sony AIは「AIで人類の想像力とクリエイティビティを解き放つこと」をミッションとしています。
Sony AIは、AIの研究開発を加速し、ソニーグループの擁するイメージング&センシング技術、ロボティクス技術や、映画・音楽・ゲーム等のエンタテインメントの資産を掛け合わせ、全ての事業領域における変革と、新たな事業分野の創出に貢献することを目標としています。将来的にはソニーの事業ドメインの枠を超えて、世界規模の課題解決に対する貢献へとつなげていくことも目指していきます。
Sony AIは物理的実世界領域と仮想領域において、フラッグシップ・プロジェクトならびにそれ以外のAI倫理なども含む重要テーマに関連する各種探索的研究を推進します。
フラッグシップ・プロジェクトは、ゲーム、イメージング&センシング、ガストロノミーの三領域から開始します。特にゲームやイメージセンサーにAI技術を応用することは、ソニーのさらなる企業価値向上にもつながると考えており、ソニーグループ内の当該事業会社との密接な連携のもとで研究開発を推進します。
ソニーはこれらプロジェクトの具現化や独創的な研究の推進に向け、今後世界中から優秀なAIリサーチャー、AIエンジニアを招聘、採用していきます。Sony AIでは、真に革新的なイノベーションは多様な人材から構成されるチームと多様なアプローチによってもたらされると考えており、これを反映した組織運営を行います。また、AIの強力な影響力を理解し、公平で透明性があり、アカウンタブルで安心・安全なAIの開発で社会に貢献することを目指します。
Sony AIの代表はソニーの執行役員でありソニーコンピュータサイエンス研究所社長の北野宏明が就き、米国拠点の代表にはピーター・ストーンが就きます。
ソニー株式会社 執行役員。株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 代表取締役社長。特定非営利活動法人システム・バイオロジー研究機構 会長。学校法人沖縄科学技術大学院大学 教授。ソニー株式会社 執行役員。ロボカップ国際委員会ファウンディング・プレジデント。国際人工知能学会(IJCAI)会長(2009-2011)。世界経済フォーラムAI & Robotics Council委員(2016-2018)、Quantum Computing Council委員(2019-2020)。The Computers and Thought Award (1993)受賞、 Prix Ars Electronica (2000)、ネイチャーメンター賞中堅キャリア賞(2009)受賞。ベネツィア・建築ビエンナーレ、ニューヨーク近代美術館(MoMA)等で招待展示行う。
テキサス大学オースティン校コンピュータサイエンス学部教授。アルフレッド・P・スローン財団博士研究員(2004-2006)。グッゲンハイム・フェロー。アメリカ人工知能学会フェロー。フルブライト奨学生(2008-2009)。The Computers and Thought Award(2007)受賞。強化学習とロボティクスの論文引用多数。ロボカップ国際委員会プレジデント。