報道資料
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2020年2月19日
ソニー株式会社
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
Prophesee S.A.
ソニーとプロフェシーは、業界最小※1となる画素サイズ4.86μmで業界最高※1124dB以上のHDR特性を実現する積層型イベントベースビジョンセンサーを共同で開発しました。
本成果は、2020年2月16日(日)から米国サンフランシスコで開催されているISSCC(国際固体素子回路会議)において発表しました。
積層型イベントベースビジョンセンサーは、各画素の輝度変化を非同期で検出し、変化したデータのみを座標および時間の情報と組み合わせて出力するため、高効率で高速、低遅延なデータ出力が可能です。
本開発品は、ソニーが保有するCu-Cu(カッパー・カッパー)接続※2を用いた積層型CMOSイメージセンサーの小型、低照度での高感度などの技術と、プロフェシーが保有するMetavision®(メタビジョン)の高時間分解能、高出力のデータ読み出しなどのイベントベース方式のビジョンセンシング技術を組み合わせることにより、低消費電力で小型ながら高解像度で高速、高時間分解能を実現したビジョンセンサーです。
本開発品は、幅広い環境、状況下での素早い動体の検出など、さまざまなマシンビジョン用途に適しています。
フレームベース方式ではフレームレートに応じて一定の間隔で全体の画像を出力するのに対し、イベントベース方式では行方向調停回路※4を用いて非同期で画素データを選択。時間情報を1μ秒単位の精度で輝度変化が起こった画素アドレスに付加することで、高時間分解能でのイベントデータ読み出しを確保。さらに、イベントごとに輝度変化の両極性、時間、座標のデータ(x/y)を効率的に圧縮することで、1.066Geps※5の高出力イベントレートを達成。
プロセス技術 | 90nm BI CIS on 40nm CMOS | |
---|---|---|
供給電力 | 2.5, 1.1(V) | |
解像度 | 1280×720 | |
画素サイズ | 4.86(µm) x 4.86 (µm) | |
開口率 | >77% | |
消費電力 | 100kEPS | 32(mW) |
300MEPS | 73(mW) | |
電力/画素 | 35(nW) | |
エネルギー/イベント | 137(pJ) | |
最大イベントレート | 1066(MEPS) | |
タイムスタンプ分解能 | 1(µs) | |
コントラスト感度 | 15.7(% contrast) | |
低照度限界点 | 40(mlx) | |
ダイナミックレンジ | >124dB |