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報道資料
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2020年7月28日

ホークアイのプレー分析サービスの実証実験を東京ヤクルトスワローズと開始
ピッチャープレートからホームベース間の投球・打球を正確に捉えてデータ化

ソニー株式会社
ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社
ソニーピーシーエル株式会社

投球のデータ分析イメージ

ソニーとソニーピーシーエル(以下、ソニーPCL)は、グループ会社Hawk-Eye Innovations(以下、ホークアイ)のプレー分析サービスの実証実験を、東京ヤクルトスワローズ(以下、ヤクルト)の協力のもと、6月19日(金)から開幕した2020年シーズンより開始しました。

本サービスは、ホークアイの画像解析技術とトラッキングシステムにより、ミリ単位の正確さで光学的にボールなどの動きを捉えてリアルタイムに解析し、投球の速度・回転数・回転の方向・軌跡など、さまざまな種類のデータを取得するものです。日本国内ではソニーPCLがサービスを提供しています。

今回の実証実験では、明治神宮野球場(東京・新宿区)に設置された4台のハイフレームレートカメラを使い、ヤクルトの主催試合におけるピッチャープレートからホームベース間の投球・打球をリアルタイムに解析して、データ化します。今後はカメラを8台に増やし、打者のバットの軌道や投手・打者・野手の動作、骨格情報なども解析可能となる予定です。これらのデータは、主に主力選手のパフォーマンス向上・コンディション把握や、次世代の選手の育成などのコーチングを目的として使われます。既にヤクルトでは、試合直後または翌日に行う、投球内容に対するアドバイス等に活用されています。

ホークアイの審判判定補助システムやトラッキングシステムは、世界90か国以上、25種類以上の競技にて、年間3万回以上の試合で使われており、競技の公平性や選手の技術向上、試合の魅力向上に貢献しています。ホークアイのトラッキングシステムで得られたデータをコーチングの目的で使う取り組みは、これまでにテニスやクリケットなどでも導入されています。

株式会社ヤクルト球団 代表取締役社長 衣笠 剛氏のコメント

世界のプロ野球リーグに先駆け、ホークアイのプレー分析サービスを導入できたことを光栄に思います。ソニー社、並びにホークアイ社のサポートを受け、データを通じて実際の試合で起きている事象への理解を深め、技術向上や理論検証を推進し、データ分析の分野からも日本球界の発展に寄与したいと思います。

解析できるデータ例

  • 各投球における投手のリリースポイント
  • 投球のリリース時の水平・垂直角度
  • 投球のスピード、回転数、回転の方向、軌跡、中心軌道
  • 投球のホームプレート通過時の水平・垂直角度
  • バットと投球のコンタクトポイント
  • ヒット直後の打球の速度、角度、軌跡
  • バットのスイングスピード※1
  • バットのスイング開始時から打球のインパクトまでの時間※1
  • バットのスイングの平均加速度※1
  • 投手の投球時の手首、前腕、肩の位置※1
  • 投手・打者・野手含めた全選手の骨格情報と動作※1
投球データとリリースポイント確認のイメージ
  • ※1カメラが8台に増えた際から解析可能となる予定です。
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