報道資料
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2020年9月10日
ソニー株式会社 2020年度ESG/テクノロジー説明会
本日、ソニー株式会社(以下、「ソニー」)は、2020年度ESG/テクノロジー説明会を開催しました。
ソニーは、Purpose(存在意義)を「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」、経営の方向性を「人に近づく」と定義しています。
本日は、長期視点で取り組む、「人」を軸とした社会や地球環境への貢献、また、それらを実現に導くテクノロジーへの取り組みについて説明しました。
概要は以下の通りですが、詳細については関連資料をご参照ください。
1. テクノロジーに関する方針と取り組み
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「テクノロジー」は、「人材」と並んで、ソニーの長期的な価値創造を支える最も重要なマテリアリティである。
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「人に近づく」という経営の方向性のもと、「人の動機に近づく」、すなわちクリエイターとユーザーの動機に近づく「テクノロジー」の開発に取り組んでいる。
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各事業とコーポレートR&Dとの連携を一層強め、ソニーグループ全体にテクノロジーを展開することで、事業間で真のシナジーを生み出せる環境が整ってきた。ソニーの多様な事業にテクノロジーで貢献できるよう、今後エンタテインメントや金融の領域における研究開発テーマをさらに拡充していく。
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研究開発費年間約5,000億円のうち、1/10程度をコーポレートR&Dに充て、財務規律の観点から毎年ほぼ一定で推移させている。コーポレートR&D費用のうち5%以内を長期的な基礎研究テーマに配分し、中長期的な潮流の変化にも柔軟に対応できるようにしている。
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国内外での人材ローテーションを積極的に実施。インドと中国・深圳に新たに研究開発拠点を立ち上げるなど、ダイバーシティとグローバル化を意識した体制の構築を進めている。
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ソニーが得意とする、リアリティ/Reality・リアルタイム/Real‐timeのテクノロジーに、リモート/Remoteを加えた「3Rテクノロジー」で、ニューノーマルにおけるエンタテインメント領域や人々の安心・安全に貢献する。具体的には、バーチャルプロダクション、AI、イメージング&センシングからライフサイエンス分野にいたるまで多様な領域で「3Rテクノロジー」による価値提供に努める。
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持続可能な社会の実現に向け、テクノロジーで貢献する。新たな宇宙エンタテインメントを創出していくことを目指し、国立大学法人東京大学、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共に当社のカメラシステムを搭載した人工衛星の共同開発に着手したほか、高機能低消費電力SoCやAIツール、省電力広域ネットワーク(LPWA)技術を活用し、地球環境を見守る(センシングする)ことで、「人と人」の共存だけでなく「人を取り巻く環境と人」の共存の実現を目指す取り組みも実施している。
2. 環境への取り組み
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ソニーは、2050年までに環境負荷をゼロにすることを目標とする、長期環境計画「Road to Zero」をもとに、環境活動を行っている。
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2020年度を達成年とした中期目標「Green Management 2020」では、2019年度までに、製品の年間電力消費量削減、事業所の温室効果ガス排出量削減、再生可能エネルギーの利用拡大などを実現した。
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次期5年間のグループ環境中期目標である「Green Management 2025」を策定。同時に達成年を2035年度とした気候変動目標も策定し、科学的な根拠に基づいた「1.5℃目標」として「Science Based Targets」に認定された。
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新たに、環境技術に特化したベンチャーを対象としたコーポレートベンチャーキャピタル「Sony Innovation Fund:Environment」を創設。Sony Innovation Fund:Environmentでは、社内外で、環境課題の解決に役立つ技術とそれを保有するベンチャーの探索を継続し、事業化に向けた支援を行う。
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モビリティ、インテリジェントビジョンセンサー、REON POCKET(レオンポケット)など、分散型センシングを活用した様々な事業やテクノロジーにより、長期視点で地球環境に貢献していく。
- ※「Green Management2025」及び「Sony Innovation Fund:Environment」については、本日別途発表したプレスリリースをご覧ください。
3. 社会への取り組み
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新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている人々を支援するため、1億USドルの「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」を設立。主に、医療、教育、クリエイティブコミュニティの領域において、寄付の実施、及び事業や技術を通じた様々な支援活動を行っている。
- ※新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金についての詳細はこちらをご覧ください。
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世界各地に広がる反人種差別と社会正義を求める動きを受け、1億USドルの「Global Social Justice Fund」を設立。人権保護や人種差別是正などに取り組んでいる団体への寄付や、社内外のコミュニティに向けた啓発活動などを支援していく。
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「ソニーサプライチェーン行動規範」のもと、エレクトロニクス事業のサプライチェーンにおける人権・労働環境などの課題への継続的な取り組みを実施。
4. ガバナンスに関する取り組み
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グループのグローバル経営とコーポレート・ガバナンスの強化への継続的な取り組みの一環として、取締役会構成において経験、専門性、ジェンダーや国際性などのさらなる多様化を実施。また、今年度の統合報告書及びサステナビリティレポートにおいて、社外/非業務執行取締役ごとの経験・専門性など、情報提供を拡充。