報道資料
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2021年12月17日
ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は、当社デザイン部門であるクリエイティブセンターの設立60周年を記念した『ONE DAY, 2022/2050 Sci-Fi Prototyping』展を、12月18日よりロームシアター京都にて開催します。本展示は、同期間に京都市岡崎地域にて開催される「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-」の一環として行います。
会場では、デザイナーとエンジニアが、AIロボティクス領域を中心に、ソニーの最先端技術を詰め込み創り上げた「2022年のリアル」と、デザイナーとSF作家がコラボレーションし、Sci-Fi(サイファイ)プロトタイピングの手法を用いて描き出した「2050年のありうる未来」を展示します。
Sci-Fiプロトタイピングは、SF(サイエンス・フィクション)を用いて未来を構想することを起点に、「いま、これから何をすべきか」を考察していく技法です。SF作家により創造された未来や物語が、企業のビジョンや事業創出、技術開発に活用されるなど、近年世界的に関心を集めています。
世界的なパンデミックは、現在の延長線上で「未来」を描くことをより一層困難にしました。そんな中、SF作家の持つ大胆かつ精緻な想像力と、社会が内包する課題を接続することによって未来を創造、プロトタイピングするこの技法にソニーのデザイナーならではのクリエイティブな視座を用い、よりよい未来の可能性と社会におけるソニーの役割を探求していきます。
ソニーは「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というPurpose(存在意義)を掲げ、多様な事業を展開しています。新たな注力領域であるAIロボティクス領域においても、ソニーのデザイナーとエンジニアは日々新たな挑戦に取り組んでいます。「2022年のリアル」のエリアでは、自律型エンタテインメントロボット「aibo」やプロフェッショナル向けドローン「Airpeak」、パフォーマンスやライブなどでアーティストの動きに合わせて移動しながら撮影できる現在研究開発中のカメラロボット、人が生活する環境で人と共存できるガイドロボットなどを紹介します。
今夏Ginza Sony Parkにて紹介したソニーのデザイナーとSF作家の豊かな想像力により描かれた「2050年の東京」を本展でも展示します。
「WELL-BEING」「HABITAT」「SENSE」「LIFE」の4つのテーマにもとづき、Sci-Fiプロトタイピングの技法を用いてデザイナーは「デザインプロトタイピング」を、SF作家は「SF短編小説」を創り出しました。今回展示する「デザインプロトタイピング」は各テーマの世界観に寄り添うプロダクトやサービスの提案です。「SF短編小説」の世界観を楽しめるトレーラームービーなどを通じて、「ありうる未来」が体感できます。
アート×サイエンス・テクノロジーをテーマに、未来志向で革新的なプロジェクトにより構成されるフェスティバル。「世界の未来に希望が持てる社会を構想し発信すること」をビジョンとし、フェスティバルの起点となった〈KYOTO CULTIVATES PROJECT〉の理念「京都は耕す、育む、磨く」を体現する祭典を目指しています。アーティスト、科学者や研究者、職人や技術者、さらには子どもから大人までが参画し、企業や大学・研究機関と協働して、多彩なプロジェクトを進めており、その成果やプロセスを、展覧会、公演、トーク、ワークショップなどの形で発表します。
ソニーは、創業して間もなくデザインの重要性をいち早く認識し、デザイン室(現:クリエイティブセンター)を1961年に設立しました。「人のやらないことをやる」というソニーのDNAのもと、クリエイティブセンターはエレクトロニクスからエンタテインメント、金融などの事業領域に活動の幅を広げ、ブランドやインターフェースを含め、多岐に渡るデザインを行っています。デザインのあらゆる可能性を開拓し続け、世界中の人々とともに、より豊かで心地よいライフスタイルの実現や、クリエイティビティとテクノロジーの融合によってもたらされる新たな価値の「原型」 の創造を目指します。