報道資料
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2022年4月22日
ソニーグループ株式会社
国立大学法人東京工業大学
ソニーグループ株式会社と国立大学法人東京工業大学は、共同研究講座「未来デバイス・システム共同研究講座」を2022年4月1日より東京工業大学内に設置しました。デバイス・システム領域において、安全・安心で持続可能な社会に貢献する研究開発の促進と、次世代を担う人材の育成・強化を目指します。
共同研究講座は、東京工業大学内に設置する共同研究のための研究組織です。安定した研究基盤を構築し、新たな研究展開につなげることを目的としています。
本講座では、「超低消費電力を実現するデバイスの要素技術の構築」と「超低消費電力エッジAI技術を中心とした、センシングIoTプラットフォームの有効性及び実用性向上」に関する共同研究を行うとともに、大学院学生を対象とした最先端の専門科目「ナノデバイス材料解析・プラズマ加工特論」と「AIと通信ネットワークシステム特論」を工学院電気電子コースに開講します。
「未来デバイス・システム共同研究講座」は、2019年度から3年間開講してきた「次世代デバイス技術共同研究講座」を発展させたものです。本講座では、ソニーグループの多様なCorporate Distinguished Engineerらが担当教員を担い、幅広い授業を行います。従来の産学連携の枠を超えて、企業と大学がそれぞれ主体的に研究と人材育成に関わることで、企業は大学における教育や人材育成のあり方を学び、大学は企業における研究開発やそこから生まれるイノベーションへの理解を深める機会を提供してまいります。本講座を通じた取り組みが、社会に貢献する研究活動や次世代の人材育成につながることを期待しています。
東京工業大学では、研究と産学連携の推進は社会貢献の柱であり、本学の経営ビジョンである社会との好循環の基本と考えています。この度ソニーグループ株式会社より、前身の「次世代デバイス技術共同研究講座」をさらに発展させ、ますます高度化する社会課題に対応するためにシステム視点を取り入れた「未来デバイス・システム」に関する共同研究講座の提供をいただきました。ここでは、世界をリードする企業での課題解決に向けた最先端技術を研究するだけでなく、その基盤となる最先端専門科目を充実させて大学院生向けに提供し、将来を支える新しい人材も育成してまいります。このような教育までも含めた共同研究を進めることにより、最先端技術と高度な人材の両方を生み出す強力で継続的な産学連携プラットフォームを構築できるものと期待しています。