報道資料
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2022年4月26日
ひとりでできる在宅リハビリ支援サービス「リハカツ」提供開始
エムスリー株式会社
ソニーグループ株式会社
株式会社サプリム
エムスリー株式会社(以下、エムスリー)とソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は、テクノロジーと医療の知見を融合したソリューション事業を行う会社「株式会社サプリム※1」(以下、サプリム)を新たに設立しました。新会社では、デジタル技術を活用して病気の治療を行うデジタル治療(DTx:デジタルセラピューティクス)を視野に、在宅でのリハビリ支援を行う身体機能改善事業や高齢期の虚弱(フレイル)予防事業、IoTを用いた医療センシング事業などを展開します。
エムスリーは、日本の医師の9割、世界の医師の5割が登録するプラットフォームを活用し、多様なサービスを提供しています。また、ソニーは、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というPurpose(存在意義)と「人に近づく」という経営の方向性のもと、「人」を軸とした多様な事業を展開しています。新会社では、「クリエイティブな発想と先進技術で、健康で楽しく暮らす人を一人でも増やす」ことを目指し、エムスリーが有する医療分野の知見やネットワークに、ソニーの最新テクノロジーとエンタテインメントのノウハウを融合し、患者が楽しみながら治療やリハビリを続けられるようなソリューションを提供していきます。
昨今医療分野においては、病気ではないことにとどまらず、病を抱えた上でも幸福であること「well-being(ウェルビーイング)」が求められており、病院を中心とした医療から、地域連携・在宅を中心とした医療への重要性が高まっています。一方で、デジタル技術の進化により、医療従事者の負担を軽減しながら、より患者に寄り添った手軽かつ質の高い医療の提供が可能となっており、米国などでは、スマートフォンのアプリやスマートデバイスといったIoT機器を活用しながら治療を進めるデジタル治療という取り組みの普及が近年進んでいます。日本での普及も期待されており、サプリムでは人々が病の予防や治療、さらには病と共に生きる生活において、楽しく、心が豊かになれるよう、デジタル技術を軸としたソリューションを提供してまいります。その第一弾として、ひとりでできる在宅リハビリサービス「リハカツ」の提供を開始します。
エムスリーはソニーと共に、新たに医療×デジタルの領域にチャレンジすべく、新会社を設立しました。今、医療界はデジタル治療をはじめ、ソフトウェアを活用した新たな治療のあり方が注目を集めており、大きな変化の中にあります。サプリムでは、ソニーのテクノロジーとエムスリーの医療分野での事業開発の経験を生かし、患者さん目線の新たなソリューション提供に取り組んでいきます。
「人」を軸とした事業の一つである「人を支える」領域において患者と医療従事者をテクノロジーでつなぎ、人々のwell-beingの向上に貢献していくことには大きな意義があると考えています。エムスリーの医療分野での知見やネットワークにソニーが培ってきた技術を融合し、患者とそのご家族がすこやかに楽しく生活できるソリューションの創出に寄与してまいります。
サプリムは、脳卒中患者をはじめとしたリハビリ運動を支援する在宅リハビリ支援サービス「リハカツ」※2の開始にあたり、先行無料アプリを本日4月26日より提供開始します。
要介護認定者数は年々増加傾向にあり、そのうち脳卒中の後遺症者をはじめとした継続的なリハビリが必要な方は290万人とも推定されます※3。退院後のリハビリを継続するためには、理学療法士や作業療法士による専門的な指導を受ける必要がありますが、場所や時間、経済的な制約により、リハビリ施設の通所が困難であり、リハビリの継続を諦めてしまう方も少なくありません。
「リハカツ」は、ソニーが長年開発を続けている「姿勢推定技術」と正しく運動が出来ているかを判定する動作解析技術を用い、「脳梗塞リハビリセンター」を展開する脳梗塞リハビリのエキスパートである株式会社ワイズの全面協力の下、身体の動きの評価や評価結果に合わせたトレーニングの提案を行います。また、トレーニングが正しく実施できているかをAIが判定するため、いつでも、どこでも、何度でも、好きなだけ、自分のペースで身体に合ったトレーニングを正しく実施することができます。理学療法士によるリモートレッスンも定期開催し、質問の機会も設け、ひとりでは続けづらい運動を支援します。
また、「リハカツ」は高齢者介護施設などでの利用も想定しており、近日中に実証実験を行う予定です。