報道資料
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2022年9月14日
ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)とスタイレム瀧定大阪株式会社(以下、スタイレム)は、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の「第2回宇宙生活/地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」にトリポーラスを使用したリラクシングウェア(Triporous:Space QOL Series)を共同提案し、この度JAXAの審査を経て国際宇宙ステーション(ISS)への搭載が決定しました。2023年以降、古川聡宇宙飛行士の国際宇宙ステーション長期滞在時に着用される想定です。ソニーは今後もトリポーラスを用いて宇宙と地上双方の生活課題の解決に役立てられる製品・サービスの創出を目指します。
トリポーラスを繊維に応用し、その特長である消臭・抗菌効果を持つリラクシングウェア、インナーウェア、タオル、ポーチです。洗濯や入浴などが長期間不可能など、制約のある宇宙空間での生活におけるQOL(Quality of Life)の向上に寄与することが期待されます。今回搭載可能と認定を受けたリラクシングウェア以外の、インナーウェア、タオル、ポーチは2024年以降の搭載を目指して現在開発を継続しています。
トリポーラスは、世界中で年間約1 億トン以上排出されている米の籾殻から生まれた多孔質カーボン素材です。特許を取得した独特の微細構造により、水や空気の浄化など幅広い応用が期待されています。また、原料に余剰バイオマスを活用することで、環境に配慮した循環型社会の実現および、焼却廃棄により発生する大気汚染物質や温室効果ガスの低減に貢献します。